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note族を成り立たせるもの

時は2024年

こんな風に書くと、まるでSF小説の出だしみたいだなと思うのは、やはり僕が昭和生まれの人間なのかもしれない。

確かに誰かに電話するたびに、ジーコジーコアルシンドジーコとダイヤルを回すという儀式が必要だったあの頃と比べると、今の時代はほとんどSF小説みたいなものだ。

そして、そんな風にテクノロジーが割と人間の想像とおりに進化した今の時代だからこそ生まれた

新しいコミュニティ

について今回は話したい。

そう、家族、暴走族、みゆき族、たけのこ族、EXILE TRIBEに続く、

新しい族、

note族

について、である。

note族とは、その名の通り、

このnoteを通じて知り合った人たちから構成されるコミュニティのことだ。

年齢も性別も職業も住む場所も異なる人たちが

物理的な制約を乗り越えて、「日本語が読み書きできる」世界中の人たちと自由に交流できる

そんなnote族にとても新しい可能性を感じている人はたくさんいると思う。

かくいう僕自身も今から約3年前にnoteを始めた頃は、実際にそんなnote族のメンバーになりたいと思って、いろんな人と交流を重ねていたしね。

noteには、やさしい人があふれている

なんてお約束のクリシェを呟きながら。

しかし、気づいたら、僕は、今こうやって一人で記事を書くことに集中していて、noterさんとの交流も極めて限定的なものになってしまった。

つまり、残念ながら、僕はnote族にはなれなかった、と言えるだろう。

しかし、そんな僕みたいな人間がいる一方で、ちゃんと堅実に交流を重ね深め続けている

note族の人々

が、しかも割と自分の近くに存在している事実を僕は知っている。

だから、今回はそんな僕が自分なりに考えた

note族を成り立たせるのに必要なもの、というか、ひと

について語りたい。

で、早速、話すと、

僕が考えるnote族を成り立たせる人とは

ずばり

太陽(みたいな人)と月(みたいな人)

である。

太陽みたいな人とは、すなわち、その文章やキャラクターで多くの人を惹きつけずにはおれない人のことで、皆さんも具体的な誰かを何人かはイメージできるはずだ。

その引力みたいな魅力に引き寄せられた僕らはまるで常夜灯に群がる虫たちのように自然とその人の周りに集まっているだろう。

つまり、その人(太陽)がnote族が生まれるきっかけなのは異論を挟む余地のないことだと思うけど、逆に言うと、その人はあくまできっかけに「過ぎない」とも言えるかもしれない。

そう、異なるバックグラウンドや価値観を持ち、それまで一度も面識もなくお互いの文章のみで知り合った赤の他人たちを協調させて

一つのコミュニティ=note族を産み出すという

冷静に考えたらほとんど奇跡に近い芸当を成り立たせる上で、もっとも重要な役割を果たしている人こそ、実は

月(みたいな人)

だというのが今回、僕がもっとも伝えたいことだったりする。

で、ここからは、便宜的に、

太陽みたいな人をLaLaサンシャイン、

月みたいな人のことをMrs.ムーンライト

と名づけることにする。

その名の通り両者はいろんな意味で、対照的な存在だ。

例えば、LaLaサンシャインは、良くも悪くも目立ちたがり屋さんだけど、Mrs.ムーンライトはできれば自分に注目が集まってほしくないといつも願っているようなタイプの人である。

そして、その光の照らし方も両者では大きく異なっている。

LaLaサンシャインの光はいわゆる特異性がない光で、とにかく全方向的に明るい光を放射して、周囲の人々の心を無差別にあっためてくれる。

一方、Mrs.サンシャインの光は、太陽光のような爆発的な光量はないけれど、自分にとって大切な仲間たち、つまり、note族の一人一人に向けて、まるで専用のスポットライトのようにその人に心地よい色と光量で照らし続けてくれる光だと考えている。

だから、その月の光に照らされた人は一人の例外もなく、「ちゃんと自分のことを見てくれている人がいる」という安心感に包まれ、そして、いつしかこのnote族にずっといたいと思うようになる。

もちろんどんなに最初はウマがあったとしてもnote族だって所詮、価値観や考え方が異なる人たちの集まりな訳だから、ほんのささいなきっかけでメンバー同士が仲違いしたりエンガチョしてしまうことも当然あるだろう。

でも、そのときもMrs.ムーンライトは、絶対にどちらか一方に肩入れすることはなく、それまでと変わらずその二人に向けて、それぞれにちょうどいい塩梅の

「どんなことがあっても、私はあなたのことが大好きだよ」

という光を当て続けるのだ。

そうすると、その二人の距離がいったん離れたとしても、Mrs.ムーンライトを介して実はずっとつながっていられるから、何かのささいなきっかけでまた仲良しになる可能性だって大いにあるし、仮にもしそうならなかったとしても、二人の間には、

「素直になれなくてごめん。でも、ずっと友達だからね・・。」

という気持ちがずっと失われずにすむのだ。

で、そもそも本人が目立ちたがり屋じゃないので、見逃されがちだけど、これって普通に人間業じゃないと思うんだよね。

というか、Mrs.ムーンライトこそ、本物の

多様性のオバケ

ダイバーシティモンスター

と呼ぶべき存在なのかもしれない。

だから、老婆心ながら、傍で見ていて、時々そんなMrs.ムーンライトが心配になることがある。

「そんな風にあなただけみんなを照らし続けていて、疲れない?」

ってね。

けど、太陽は増殖しないけれど、実は月は増殖するんだよな、ってことに気づいてからは、あんまり心配しなくなったかな。

そう、Mrs.ムーンライトがいるnote族では、必ずそんな彼女にインスパイアされたMr.ムーンライトやMissムーンライトが雨後の筍のように登場して、ちゃんとお互いに、そして、最後にはMrs.ムーンライトのことも照らし始めることを僕は知っているから。

かくいう僕もまたそんなみんなの姿に触発されて、遅ればせながら、ちょっと遠く離れたところからではあるけれど、実は小さな光でみんなを照らし続けている、つもりである。

「確かになんだかんだあったけれど、僕は変わらずみんなことが大好きだよ。」

って光をね。

というわけで、先ほど

僕はnote族になれなかった

なんて言ったけれど、実は本心は違うことが最後にばれてしまったな(笑)

浪速友あれ、

note10周年という記念すべき日に、この雑文を、僕が心から尊敬してやまない

一人の

Mrs.ムーンライト氏に捧げます。




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