ボク流ココロの整え方〜How to treat myself〜
職場のボスに、
「こんなもん全く意味がない」
「こんなの出してどうするんだ」
と否定され続けて、ことごとく日の目を見ることがなかった、これまで僕が会社のため、そして、何よりもお客様のために真心を込めて作ったガラクタの数々。
昨日、ふとしたきっかけで、そのうちのほんの一部を、そのボスが出しても意味はない、といっていた先の職場の、若手のエースに見てもらったところ、
「これこそ僕らにとってはまさに宝物みたいに貴重な資料ですよ。」
「絶対、みんな欲しがります。これを未然に止めるなどありえないです。」
と言われた。
涙が出るくらい嬉しかったと同時に、涙が出るくらい悔しい
そんなとても複雑な気分になった。
しかし、こんなことは、縦割りの閉鎖社会で、職場の上司との巡り合わせ次第で部下の命運が決まってしまう日本の大企業では、何も特別なことではなく、日常的に横行していることなんだろう。
今から約3年前にどうしても許せない理不尽な命令をくだされて必死にそれに抗った挙げ句の今の境遇。
そりゃあ、こんな目に合う人間を目の当たりにしたら、誰だって上の言うことに異も唱えず、新しいことにチャレンジすらせずに、ただ言われたことだけを何も考えずにやるだけの平目ちゃんになるだろう。
ああ、自分の心が、どんどんササクレだっていくのが分かる。
本当に優しさやぬくもりの感情がどんどん蒸発していって、まるで鯵の開きみたいに心がカチカチに干上がってしまいそうだ。
い、いかん・・・。
このままでは、だめだ。
だから、昨晩、僕はそんな自分の心を整えるために、僕が若い頃、夢中になって読んでいたカフェの本を久しぶりに本棚から引っ張り出して、そこに登場する素敵な伯父さんたちの、温かくて、優しくて、愛に溢れる言葉の数々に触れることにした。
そしたら、本を読み終えるころには、自然とカフェ通いや雑貨集めに夢中になっていた二十代のあのワクワクした気持ちになっていた。
そんな僕は、何となく自分の部屋をぐるりと見渡してみた。
「なんや、いい年して、相変わらずガラクタばっか集めて・・。ほんま、あの頃の自分とちっとも変わってないやん。」
と思えて、ちょっと笑けてきた。
うん、ようやく笑えたな。
だから、きっともう大丈夫。
また諦めずに、これからも公私ともにこんなにもキラキラと光り輝くガラクタたちが大好きなそんな自分の信じる道を突き進もう。
よし、今回も無事、整ったぞ!
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