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庭から消えてしまった花

庭の沈丁花が枯れてしまった。

雪囲いを取った時に、枝の色がなんか変だと思っていたのだが、やはり数週間たっても芽が全く出てこない。

沈丁花は移植に弱いと聞いていたのだが、植え付けてからもう4年たっていた。根付いたと思っていたのだが甘かった。

沈丁花は、私が中学生の時に亡くなった母が好きだった花だ。春一番に香る、ピンクの小さな花。これが沈丁花だと教えてくれたのが母だった。

ノボリフジも母の思い出の花だ。今はルピナスというおしゃれな名前だが、母はノボリフジと言っていた。藤の花を逆さまにしたような形だからだろう。
これも移植に弱い。それなのにあまり深く考えずに移植して枯らしてしまった。ここ数年、種をせっせと蒔いているが、なかなか株が大きくならない。種の袋には二年草と記されている。はて? 幼い時には、庭に紫、ピンク、白の花がこんもりと毎年たくさん咲いていたのに…。もう一度あの風景を取り戻したい。

植物もいろいろだ。
取っても取っても、懲りずに生えてくるスギナやドクダミもあれば、植え替えに弱い繊細なものもある。まずは相手をちゃんと知ることが大切。何でもそれが基本なんだね。

でも手をかけたら、きれいな花で応えてくれる。失敗は成功のもと。
道のりは長そうだが、いつか思い描いた庭が作れますように。


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