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俗世は学びの宝庫

俗世=世の中、世間。

私は今現在、独り身の田舎暮らしをしており
仕事先は、刑務所です。

田舎に引っ越す前は、1年半ほど移住先を
探していたので、その間に仕事は基本的に
あまりしておらず、実質的にニートでした。

田舎に移住してからも、ちょっと農業を
手伝ったりはしましたが、実際のところは、
9ヶ月位はニート生活を満喫していました。

ですので、2年ちょっと、
労働現場からは離れていたことになります。

そして約2年ぶりに、仕事場という俗世に
身を投じてみると、本や瞑想からでは恐らく
得られないであろう、実にリアルな学びが
多々あることに改めて気づかされました。

私が久しぶりの労働で改めて学んだこと、
気づいたことを、心の整理も兼ねまして、
このnoteに綴らせてもらおうと思います。



当たり前の話ですが、
まず、刑務所という特殊な場所は、
ハッピーな雰囲気の場所ではありません。

そして商業施設では無いので、
接客等の対人スキルは不要です。

決められた単純な事だけやっていればよく、
むしろそれ以外の事はやってはいけないので新しいアイディアを捻出するなどの、
創造性や生産性の能力も必要ありません。

面会者や業者の来訪は若干はありますが、
基本は閉鎖的で村社会的な空間ですので、
一般的な社会人のマナーには少々疎くても
問題にはなりません。

以上のことから、私の勤めている刑務所は、
一般社会では活躍が難しそうな、いわゆる
底辺層と呼ばれる人々の受け皿的な労働現場になっている、と言っても差し支えないと
思われます。

一応、断っておきますが、
底辺の人々が「悪い」とか「ダメ」と言う訳ではありません。

例えば、便所には便所虫がいますが、
便所は人間にとって基本的には必要不可欠
ですし、便所虫も生態系の中では、確かな
役割があります。

便所や便所虫は、ダメでも悪くもありません
美しい部屋や蝶々と同様に、重要です。

話を戻しましょう。

その「底辺層」の人々がどんな人たちかと
言うと、

・全くあいさつをしない
・敬語を使えない
・非常にがさつで幼稚な話し方をする
・目を見て話さない
・仕事よりもおしゃべりに熱心
・酒、外食、ギャンブルが話の中心
・お菓子やジュースを多飲多食している
・太っている人の割合が高い
・明らかに規定違反の髪型をしている
・時間通りに仕事にこない

まだありますが、大体はこんな具合です。
そして非常に退廃的な雰囲気が漂っています

正直言って、これ程に品性に欠ける職場だと
は思ってもいなかったので、勤務初日の時は

「何だ!?ここは!?」

と本気で驚いたものです。

そして、
そんな底辺層の方々と日々働いていると、
私自身のメッキも剥がれてきて、次第に自分の本音本性が露わになっていきました。

ちょっと長くなりそうですので、
次回に続きます。

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