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雨の音は私を責めない

雨の音は私を責めない。

実家は一軒家で自分の部屋もあったが、
私の部屋はいつも私を責めた。

そこから逃げたくて、逃げたくて、
今は一人暮らしをしている。

今の部屋は私を責めなかった。


昨日の夜から雨だった。
そこに降る雨は誰を責めることなく、ただそこに振り続ける。
その雨音は、とても心地よく、
傘にはじく雨音もとても気持ちがいいのだ。

雨の音は私を責めない。

どんなに辛いことがあっても、
雨はそこにただ降るだけ。
それは平等に与えられる自然な音。
私はここにいていいんだと、
私の形をなぞるようにそこに降る音。


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