アキ

noteも物書きもほんとうに初心者です🔰

アキ

noteも物書きもほんとうに初心者です🔰

最近の記事

銀河鉄道999 2巻 第1話 昔の自分に伝えたいこと

「大四畳半惑星の幻想」 停車駅:明日の星  いよいよ第2巻にはいりました。ただ999の感想をまとめたいと思い、自分のためにはじめた投稿ですが、少し読んで頂ける方もいてとても嬉しく思っています。  それでは引き続きよろしくお願いします。  昔の自分に伝えたいことはありますか?    特に貧乏で将来に希望がもてなかった時の自分に今なら言えることがあるでしょうか。  「元祖大四畳半大物語」は別冊漫画アクションで1970年から連載された漫画です。松本氏が昔下宿に暮らしていた時の

    • 銀河鉄道999 1巻 第9話 一番美しい光

      「水の国のベートーベン」 停車駅 4D-3  みなさんお待たせしました。  これまでの停車駅は正義、希望、夢などから程遠いところばかりでしたが、とうとう少し希望があるエピソードが描かれる回になっています。  ほんとに少しだけですが・・  次の停車駅は水だけの星。表面だけではなく中心まで水だけの、宇宙に浮かんだ水滴と言うべき星。  毎回予想もしない世界設定には驚かされっぱなしです。その水滴の中に僅かに陸地があり人々はそこで暮らしています。鉄郎も思わずまるで童話だと呆れてし

      • 銀河鉄道999 1巻 第8話 そして騙された男・・

        「暗黒星メフィストの黒騎士」 停車駅 メフィスト  今回読み進めて気が付きました。前回は詐欺が横行する世界「彗星の巣」でしたが、今回は実際にだまされた男の末路が描かれていました!  このエピソードは前回と対になっています。おそらく松本氏は自分もしくは知人にそのような目にあった人がいたのではないでしょうか。  今回の停車駅は銀河鉄道でもめずらしい個人私有の星。しかも本人がそう主張しているだけの星。なんと銀河鉄道の駅を騙されて買った黒騎士という男が自分の星だと主張し続けている

        • 銀河鉄道999 1巻 第7話 いよいよ太陽系外へ

          「彗星図書館」 停車駅:彗星の巣(コメットステーション)  彗星の巣は今ではオールトの海として知られています。太陽系を取り囲むように微惑星があり彗星はそこから太陽の重力にひかれて長い軌道周期で回っていくそうです。実際はドーナツのようなリング状に広がっていますが、999での表現ではそれがひとつの星のように集まっており、ここが今回の停車駅になっています。  上も下もないふわふわとした空間、そこにはなんと大図書館があり、地球で発行されたすべての本が蔵書されているとの事。鉄郎は

        銀河鉄道999 2巻 第1話 昔の自分に伝えたいこと

          銀河鉄道999 1巻 第6話 引き返せない旅

          「迷いの星の影」 停車駅 冥王星  旅は安全が保障されているからこそ楽しめるもの。  ここは太陽系最果ての冥王星、ここを出てしまえば後戻りはできない。もしこの先、体や心が限界になれば、その場所で死ぬしかない。後戻りのできない怖さを感じた旅人はこの星を迷いの星と呼んでいます。  この場所に学生から社会人になる時のことを思いました。たぶんその時を過ぎる本人はそれほど決死の思いはないのかもしれません。鉄郎もいつものごとくあっけらかんとしております。  冥王星に近づくとなぜか

          銀河鉄道999 1巻 第6話 引き返せない旅

          教養とは 岡田准一さんの投稿で思ったこと

           先日Xでこのような投稿を見た。  V6岡田准一さんの投稿だ。    岡田さんは最近このような少し哲学的な問いかけるような投稿をされている。  教養とは・・なかなか難しい問いだと思い、まずは言葉の意味を確認してみた。  教養 「学問・知識を(一定の文化理想のもとに)しっかり身につけることによって養われる、心の豊かさ」  なるほど、学問や知識を心の豊かさに結びつけられる人が教養がある人なのか。とても納得できたし、岡田さんの主張とも通じるものがある。  noteを見てい

          教養とは 岡田准一さんの投稿で思ったこと

          銀河鉄道999 1巻 第5話 社会の厳しさと理想の大人

          「大盗賊アンタレス」 停車駅 アンタレスの家  停車駅がアンタレスの家とはどういう事でしょう!  話は眠っている鉄郎をみてメーテルが意味深なことを言うところから始まります。  「あなたが機械の体をもらったら機械の体になったら・・眠る必要もなくなるわ 眠る楽しみも夢を見る楽しみもなくなる・・そして そのまま永久に生きられる」  あいかわらずメーテルは怖いです。  そして今回早くも銀河鉄道史上かつてない事件がおこります。大盗賊アンタレスが列車強盗に押し入り、乗客を殺し、無限

          銀河鉄道999 1巻 第5話 社会の厳しさと理想の大人

          銀河鉄道999 1巻 第4話 何をしてもいいところでは何も生まれない

          「タイタンの眠れる戦士」 停車駅:タイタン  次の停車駅は土星の衛星タイタンです。タイタンの自転周期は地球時間で16日だそうです。調べてみるとほんとに16日で自転しており、公転周期とも同じだそうです。地球の月といっしょですね。言い忘れておりましたが、銀河鉄道の停車時間はその星の1日と決まっております。  タイタン最大の特徴は何といっても「楽国法」です。これはタイタンでは何をしても罪にならないという法律だそうです。無茶苦茶ですね。  そして到着早々、鉄郎の目の前で人が撃た

          銀河鉄道999 1巻 第4話 何をしてもいいところでは何も生まれない

          銀河鉄道999 1巻 第3話 ここまでする毒親

          「透明の女 ガラスのクレア」 停車駅 999車内  今回は星に到着しません。そのかわり999号の内部がいろいろ紹介される面白い回になっています。  まずは機関車、なんと今何かと話題の独立AI頭脳、絶対ミスを犯さない機関士だそうです。私たち日本人は今までに「絶対」という言葉には何度も裏切られてきただけに、これフラグじゃない?と思ってしまいますね。そして機関車心臓部にはあの有名な「松本レーダー」です。かっこいいですよね。  次にメーテルと鉄郎は食堂車へ行きます。そこにかいてあ

          銀河鉄道999 1巻 第3話 ここまでする毒親

          銀河鉄道999 1巻 第2話 特徴がない地方都市の未来

          「火星の赤い風」 停車駅 火星  いよいよ鉄郎の旅が始まります。最初の停車駅は火星。馴染みのある惑星でホッとします。 「火星の気圧を人工的に地球なみにひきあげるのに1世紀かかったわ」 メーテルにより人が住める星になるまでの苦労が語られます。今読み返すとなんだかその当時を知っているかのような口ぶりですね。物語の最初、RPGで言えばはじめの町、ふつうならそこではアイテムをそろえたり、王様から激励されたりするのですが、この物語はかなり不穏な様子から始まります。  火星が人類最初

          銀河鉄道999 1巻 第2話 特徴がない地方都市の未来

          銀河鉄道999 1巻 第1話 現代社会の縮図 ディストピア

          漫画版について語りたい!  これから松本零士作、銀河鉄道999(スリーナイン)について1話ごとのエピソードに沿ってストーリーや感想など述べていきたいと思います。  内容に入る前に少し作品の概要と思い出などを記しておきます。  銀河鉄道999は1977年に週刊少年キングで連載が始まりました。その後人気が出てきてからはテレビ版、劇場版その他様々な漫画や映像作品が作られました。そんな数ある作品の中で、ここでは最初の漫画連載(後にアンドロメダ編と呼ばれています)について語っていき

          銀河鉄道999 1巻 第1話 現代社会の縮図 ディストピア