【画像あり】ウタマロで足袋を洗うの巻
こんにちは。ご法要とあらばゲリラ豪雨でも出仕の慈岳どんです。
着物でお仕事や和の習い事をされている方……足袋増えません? w
新品→1軍→2軍。4枚コハゼ、5枚コハゼ。通年用、冬用。私らはお式が多く、格式によっては新品指定のときもありますから、ストックもそれなりに持っておかなきゃならない。
へろへろになってもとにもかくにも衣は衣紋掛けに掛けねばなりません。そして白モノは脱いですぐに洗濯。白モノ以外のやつは『明日がんばる』。そんなワタクシの、超時短適当ウタマロ足袋洗濯をご紹介!
この哀れなる足袋が生まれし日は行道(ぎょうどう)でした。直前まで降り続いた大雨は上がっていましたが、路上は水分をふんだんに蓄えています。
そこを歩けば足袋はこうなりますよね。湿度が高く霧に包まれた中の行道は、一般の方々が想像する以上に体力を使います。終わればみんな、夜勤明けの鉄道員みたいなツラ。そんな状態でも、白モノはすぐに洗わねばなりません。足袋を履き捨てできる女王様じゃないのでw
バブル以前のバアちゃん世代ならご存知であろう、みんなの勇者ウタマロ様。ネット時代の恩恵で、私もその存在を知って常備品としています。こいつをですね……
高いものではないので適当に切り分けて、白モノのポイント洗いにしています。1個100円ちょっとなので、小分けしたキューブが余ったら捨ててOK。私らは白衣、白襦袢、裾除け、足袋などとにかく白物を着ますから、ウタマロを知ってからは洗濯が捗るようになりました。
きたねぇ。こんなもん2軍にもならん。私らは和室で正座が基本。後ろの人は「きったない足袋履いてきてやがる」。私はめんどくさがりなので、一旦は洗濯機に掛けます。それでダメならウタマロ手洗い。
あまり長くやると生地が傷むんですよね。なので夕飯の材料切るとかお出汁を引くとか、洗濯物片付けるとか、浸けおき中にやれるしょうもない家事をぱぱっとやって、このビミョーに長く短い時間を潰します。
適度なところで洗面所に戻ります。いやぁ、機械はまだまだ人間サマには勝てませんね。ご覧ください、この洗い残し。
お洗濯もただ機械任せにしただけではダメなことは多くあり、簡単な物理化学の知識が必要です。興味ある方はクリーニング屋さんのブログとかググればいいですよ。
さて、安いブロード足袋なら、慈岳どんは亀の子タワシで優しくもふもふやります。そんで再び5分ほど浸け置きし、すすぎをして柔軟剤。脱水のときだけ洗濯機に放り込み、1分だけ掛けて吊っておきます。
ここで気を付けるのは、ストレッチ足袋など比較的新しい生地の現代足袋と、それに使うブラシやタワシ。
まず、安物の化繊タワシ(ブラシ)は繊維が硬く、足袋を一発でぼろぼろにしてしまいます。生協で買った700円の安物靴下ブラシを当てたところ、試験的に洗った2軍足袋の生地がモケモケになってしまいました。
安物買いの銭失い。もはやこいつ靴ブラシやな。足袋にも使える? 景品ナントカ法違反と違う? しらんけど。
和装ガチ勢は呉服屋さんで、天然素材の足袋洗いブラシを買いましょう。3,000~5,000円くらいで売っています。天然素材のものはカビやすいので、使用後は風通しの良いところで乾燥ですぞ。
慈岳の実感としては、
足袋専用ブラシ>亀の子タワシ>安物の化繊ブラシ
です。
右はまぁまぁ何とかなりましたね。アイロン当てたらぴしっとしたのでギリギリ1軍残留です。左はオワタ。2軍落ちで尚且つ『絶対に正座をしないとき用』です。
近頃はお寺も椅子席で固めることが多く、作務衣で事足りる普段の仕事で履くならこれでよし。表は2足ともキレイになりました。
さいごに1つ述べておきましょうか。草履にも色々あるのですが、下ろし立ての色鼻緒の草履は『どうなってもよい足袋』で10回くらい履き慣らしましょう。真新しい高級足袋に色移りしたら頭ハゲます。
画像の草履は裸足で履くこと前提で作られていますが、私はワンマイル履きとして足袋ソックスでうろついています。最初は黒ソックス、5回目あたりから白も履きましたが、それでも色移りはかなりしました。まずは同系色の色足袋で遊ぶと良いですよ。
こうしたカジュアル草履なら、1足500円とかの白足袋ソックスを、新品草履の慣らし用に何枚か持っておくのもよろし。そんで色移りが見られなくなってからデビューさせるわけですね。
以上ご参考までどうぞ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?