平静書の役割、最も親しい書物との交際について(読書論エッセイ)
読書を続けていると、積読本、ある程度付き合いのある書物、付き合いは多いが、そこまで親しくない書物、ある程度親しい書物、付き合いが深く親しい交際のある書物(そして、この最後の書物が、愛読書となる場合がある)に自分の読む本が大別できることに気づく。
書物にも読者との相性があり、読書をする時間の長短や再読の頻度、愛着の度合い、興味の程度、出会いのきっかけなどによって、その書物との関係性の強弱がうまれ、親しさの度合いが違ってくるということである。
言い換えれば、書物にも人間と同じ