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「夫と子どものために女性は家事育児に専念すべき」という世間の期待に応えようとした子が不幸になってる

そんなことを、過去にも書きました。

高校時代からの友達が、高収入の同級生と結婚したけど離婚したという話なのですが、こんなクダリがあります。

釣った魚にエサあげないとは、このことだろうか。彼は彼女に生活費を渡すわけでもなく、家事をするわけでもない。彼女を大切にするわけでもなければ、エアコンの設定温度も違う。

でも結婚した以上は、一緒に生きていく必要がある。真面目な彼女は頑張っていたけど、ついに病んでしまったのです。

彼の収入がそこそこあったら安泰、家事は自分がしたらいい・・・そんなふうに世間の空気を読みまくったところで、幸せになれるとは限らないのですねorz

彼はイケてる男子ではなかった。でも早くに可愛くて家庭的な女子と結婚できてラッキーやんって思ってたけど、ただの残念な男子だったのです。

「見抜けなかった」と彼女は言います。

また、彼への呆れや憎しみはあるものの、高収入という点に飛びついてしまった自分も自分、みたいなことも言ってました。

見抜くのは難しいと思います。なぜなら、このような男性は概して、女性が逃げられない状況になると豹変するからです。卑怯なことですが。

結婚が決まったとか、妊娠したとか、そういうタイミングです。実際、結婚が決まってから、彼は様子がおかしかったと言います。

それは女性でいうマリッジブルーみたいなものかな?そのうちもとにもどってくれるかな?そんなふうに、彼女は思ってたそうです。


私たちが20代の頃


「見抜けなかった」「高収入に飛びついた」そんな彼女を責めることができるでしょうか。

アラフォーの私たちが20代の頃は、まだ、女性は早くに結婚して家庭に入り、専業主婦になって旦那さまに尽くすのが幸せ、みたいな風潮が確かにありました。

テレビでは有名な占い師が「男は稼がなきゃなんないんだよ!女房子どもに食わせなきゃなんないんだよ!」と豪語して視聴率を稼いでいました。

私の同業者でも、働かなくていいならそうしたいと言う子がいます。世間でも三歳児神話とかありますし、それをできる状態にするなら、配偶者の収入に条件がつくのは当然です。

私の母は小学校教員ですが、友達のお母さんは専業主婦で、だいたい親子で似たような道を歩むことが多いというのもあると思います。

同窓会で再会したクラスメイトの彼が高収入、ここでキメとけば、親御さんも安心すること請け合いです。

女性は出産のリミットが早い分、娘がなかなか結婚しないというのは、親としても心配のタネになるのです。

20代だった私に、母は「孫がほしい」と言ったのですが、その時点では結婚に結びつく恋愛ができていなかったことが思い出されます。

だから早くに高収入の彼と結婚した友達が「賢い!」と思ったのですが、厳しい言い方をすれば、収入しか見ていなかった、と言うこともできるかもしれません。

再婚した彼女の今


友達は再婚して、その旦那さんもモラハラ気味、30代で女の子を産んだものの、義実家から男の子プレッシャーもあったり、、、

でも、ある年の、彼女からの年賀状。
家族写真(彼女・旦那さん・娘さん)で彼女がいい顔してるなって思いました。

色々あっても、なんだかんだで今は幸せなのかもと思いました。愛する娘さんも一緒だし、きっとそうなのです。

その次の年だったかな。彼女からの年賀状で、「娘と一緒にガーデニングにハマってて、毎日のようにお花屋さんに行ってる」とのこと。

なんて素敵な生活!と思いました。こんなほっこりしたお母さんと娘さんがいてくれることで、社会が幸せになると思いませんか。

最近は昔とガラリと変わって、専業主婦への風当たりが強いですが、「働いていない=悪・怠け」ではなく、多様な生き方があっていいのです。


女性も働かなくてはいけないのか


男女平等が進みすぎると、結局はまた女性がしんどくなるという懸念があります。かといって、不平等でいいのかというと、それも違います。

真の平等とは何なのか、それを皆で考え続ける必要があるのです。女性は平均的に男性より体力がなくて、生理も妊娠も出産も授乳もあります。

だから、それに対する合理的配慮は、当然のようになされるべきです。女性を守れない社会に未来はないでしょう。

私たち日本人女性はすごく辛い思いをしていますが、それでも諸外国に比べて良い点があるみたいです。こんな話を聞きました。

日本の良い点


例えば、フランス。

夫婦で家事が折半というのはいいのだけど、家計に入れるお金も折半で、多く稼ぐ方が多く負担するとかはないそうです。

女性は、育休中に自分のキャリアの棚卸して、キャリアアップしないと戻れない、そして女性も仕事してるのが当たり前で、工事現場でも普通に女性が働いているのだと。

「専業主婦=無職」というふうに、変な目で見られないのは日本くらいで、海外から日本に来て住むようになって、最初は「帰りたい」と言って泣いてた人が、仕事してなくても変な目で見られないから、何年も住んだら「帰りたくない。ずっといたい」になるんだとか。

みんながみんな、働いてしまわなくていいのです。状況が許すなら、働かないという選択肢があってもいい。

ジェンダー・ギャップなどの課題はありますが、より多くの人が包摂され、多様性が認められる社会であってほしいと思うのです。



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