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一生懸命好きにならないようにしていたことは 本当は大好きなことかもしれない

“一生懸命好きにならないようにしていた”

スタジオコロリド制作アニメーション映画
『泣きたい私は猫をかぶる』に出てくる言葉にハッとさせられました


主人公の中学生、美代は
母が小学生時代に離婚して家を離れ、
父と暮らす自宅には家事の手伝いとして
薫という女性が住むようになっていた。
-Wikipediaより-



自宅に居場所がないと感じる美代が
物語クライマックスで言った台詞


『私一生懸命好きにならないようにしていた
薫さんのこともお父さんのこともお母さんのことも』


『帰ったら好きになってみる』



一生懸命好きにならないようにしていた


他にも心に響く台詞があるなかで
この言葉が一番私の中に入ってきました


私も主人公と似た境遇だったのです

10代のある日突然
母の再婚相手と同居がスタートし
主人公と同じように
自宅に居場所がないと感じていました


2人のことを“好きだ”とは言い難い
けれど“嫌い”とも何かが違う

どう表現したら良い感情なのか分からなかったのです


ああそうか、私も
一生懸命好きにならないようにしていたんだ


長年抱えていた想いが解放された瞬間でした




親子関係が対人関係の基本ですとか
親に感謝することで人生が変わっていくといった
書籍や言葉に出合うたび

親のことを好きじゃない私はダメな人間だし成功しない
と自分を否定していましたが

好きにならないようにしていただけだったんだ

“本当は好きだったよね”と遠い記憶が蘇り
今までの感情を認めてあげられるようになり
『自分を許す』ってこういう事かと感じました



「わたしお母さんのこと大好きだった」


“好きにならないようにしていた”ことって
本当は大好きなことなのかもしれない😊




お仕事でも同じ経験があるのです



私はこういう家庭環境で存在を消す習慣がついてしまい
学校で発言することが大変苦手でした

授業でも手を挙げられないし
大きな声を出せない


電話応対や接客なんてとんでもない!
そんな業務がない仕事をするのだろうと思っていました


初めての職こそパソコン相手の仕事でしたが
なんと高額商品を扱う接客業に転職するのです


高額品なので電話応対も秘書のような研修でしたし
接客も2時間ほどかかる商談スタイルで
真摯にお客様と向き合わなければなりません

兼務することになった営業でお会いするのは
常に取締役以上の方々で
仕事だけど日々学びの時間でした


あれ?
苦手で出来ないと思っていたのに
全く正反対のことをしているぞ?と


なんで接客業に転職を考えたんだっけ?
と振り返ってみると

同じセリフの型にはまった接客ではなく
一人一人に寄り添う接客がしたかったんだ、と

高校生の時に遊園地で
初めてアルバイトをしたことを思い出しました


遊園地は“非日常”を楽しめる場所
“ハレの日”ではないかなと思うのです

お子さんと初めての遊園地
友だち同士だけで初めてのおでかけデビュー
憧れのスターに会いに来るファンの方(劇場併設の遊園地でした)

ひとりひとり違うお客様の笑顔に
私も自然と笑顔になって
純粋に楽しかったのです

きっとこのアルバイトの時
接客の歓びを知ったのだろうと思います


アルバイトという立場だから出来たのだろうと
卒業後はやはりパソコン相手の仕事を選ぶのですが
遊園地の時のようなひとりひとりと向き合う
対人の仕事がしたいと思うようになったのです


くしくも応募をしたのは
“ハレの日”に関わる業界でした

さらに子供の頃から大好きな宝石を扱う会社です


苦手だと思っていた業務が盛りだくさんの仕事なのに
何と私の“好き”しかない会社だったのです


入社後は“好き”な宝石を魅せるため
苦手と思っていた電話応対も接客も
憧れの先輩を真似して美しい接客を目指しました

成長できることが本当に楽しくて
なんで苦手だったのだろう?と思うほどに


電話応対と接客に関しては
その後の転職でも好評価で
日本を代表するホテルの総支配人さまからも
お褒め頂くほど

仕事人生の基盤となる転職となりました


苦手から逃げないで
真正面から向き合うと出逢える世界が
きっとあるのでしょう


苦手と感じていることは案外
“一生懸命好きにならないようにしていること”
なのかもしれません



苦手だなと思うこと

挑戦できそうなら挑戦してみませんか?



私のように
『本当は大好きなこと』に
変身するかもしれません😊



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