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【解答速報】共通テスト2024国語・古文「車中雪(草縁集)」を15分で!解答分析と解説・満点のコツ【現役ライターの古典授業】

受験生の皆様、受験が気になる皆様!
今年もこの季節がやって参りましたー!

毎年勝手にやっている、2024年1月・令和6年(R6)共通テストの古文を15分で解く解答速報をお送りします!

※過去記事はコチラ


■2024年(令和6年1月)実施:共通テスト古文「車中雪(草縁集)」を15分で解いてみる!

まず出典。2024年の共通テストで出題されたのは『草縁集』にある「車中雪」でした・・・が。
「何それ知らん」と思った人も多いと思います。うん、私も知らない笑

後から「江戸時代の作品」とわかるけれど、今年はずいぶんとマイナーな作品をもってきたんだなぁ。一体どこから探してきたのやら。

まあ、そんなことより問題を解こう。

●導入リード文(10秒):登場人物をマルなどで囲んでいく

ふむふむ。主人公が、従者と共に、桂の別邸に行くのか。主人公にマル、従者に四角をつけて囲んでおく。

うーむ、でも主人公は男なの?女なの?
どっちか分からない書き方してるのは、惑わせる作戦か。

そして本文を読む・・・3分。

●問1(1分):えっ・・・簡単すぎないか?これ落としたらヤバイな

ふむふむ。アは「あからさまにも」ね。

これは「露わになる」の意味は知ってても、「あからさまなり=少しの間」っていう現代語で想像する訳と古語の訳は違うよ!っていうのを知らない人向けの引っかけ問題だな。
文脈的にも3でOK。

イは「とみのこと」・・・これも「とみなり=急だ」の意味が入っているやつだな。2。

ウは「かたちをかしげなる」は容姿をほめてるんだから5だろう。

・・・あれ? もう解けてしまった 汗

問1は、基本的に文脈わからなくてもとれる問題が多いとはいえ・・・大丈夫か、これ、簡単すぎやしないか(簡単すぎると余計に怪しんでしまう・・・後から見直すことにしよう)

●問2(2分):文法と読解の複合問題。文法的に違うものを切ってから、残ったもので検討。

おお。文法に読解が混ざってるんだな。
じゃあ、まずは文法でおかしいやつを消去しよう。

1「うち興じたりしも」の「し」は、過去の「き」連体形だから違う。×。
2「引き返さむも」の「む」は仮定・婉曲だな。置いておく。
3「面変はりせり」の「り」は完了。置いておく。
4「興ぜさせ給ふ」の「させ」が使役かどうかは文脈によるなぁ。置いておく。
5「~奉るを見給ふ」の「給ふ」は尊敬だけど・・・って、あれ、1しか消去できなかった。むー。

じゃあ、文脈もみよう。2から。

2は「そうは言っても引き返すのもなー」と主人公が考えているところだから、あっ、2が正解か。

たまたま2が正解だったから早く分かったな。
5だったら時間かかってたかも。

●問3(3分):和歌問題。消去法よりもコレ!というものを見つけたい

オーソドックスな和歌問題。
源少将と主人公のやり取りだな。そもそも恋のやり取りじゃないよな、この和歌は。

選択肢をみると・・・

4「ゆき」に「行き」と「雪」をかけて、っていうのは合ってるな。
解釈もその通りだろう。4。

あんまり他の選択肢を見過ぎると「あれ?こういう話なのかな」って惑わされるから、あんまり見ないようにする。

●問4(4分):解説文問題。「桂」とは。(3)に待ち受けるワナ

へぇー。「桂」についての解説かぁ。
知らなかったこともあるし、読んでいて勉強になる。

まず(1)。12行目の和歌を訳せばいいんだな。
「雪の光もよに似ざりけり」、「雪の光も全く似ていない」だから、雪を中心に解釈している2を取りたいな。

それから(2)。
この20行目のあたり、すごくキレイな表現だと思って読んでたから、ここが出てくるのはなんだか嬉しいな。

ここは簡単に言うと「月の光に雪が照らされてキラキラしている」って情景。それをちゃんと表しているのは2。これしかない。

(3)は、「桂風を引き歩く」に関わる問題。へぇー、風邪をひくって意味なのか。
じゃあ当然、選択肢にも「風邪をひいた」って入ってないとダメだな。じゃあ2かな。


と、2を選んじゃったのだが。

後から、これが3が正解だと判明!!

うわーーーまちがえたーーー
もっと考えなきゃいかんかったなぁ。。。

簡単カンタン!と思いすぎて油断してしまった。反省。

■まとめ:2024年共通テストの古文は「やや易」か。ちゃんと読解できれば満点も可能。

ということで、2024年の古文でした。

全体的に見て

・出典はマイナーだし、主人公が男か女かもわかりにくい。でも問題に影響はない
・注釈多いので、苦手な人はペラペラとページめくるのに忙しそう
・落としそうなのは問3の和歌問題。「和歌と言えば恋」と思い込んだらダメ
・「桂」について詳しくなれた!やったね!

というところだと思います。

今回は易しめなので、古文で短時間で解き点をとるというのは大事だと思います。
そのためには単語。特に問1は、単語を知ってたら秒で解ける問題でした。

受験生のみんな!
これから受験生となるみんな!

引き続き諦めずにがんばって!!

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