転職して3日、「グレーゾーン」の大切さを実感する
書店の契約社員に転職をして、とりあえず3連勤を終えてきた。
3年越しの見知らぬ職場、学生バイト時代以来の「心のざわざわ感」を感じた。
事務所に行くまでの道の複雑さ。
どうして良いか分からない自分。
せかせかと働く先輩たち(とても質問し辛い)。
改めて文字に起こしてみると「最初なんて何も分からないのが当たり前なんだから、しれっと誰にでも聞いてみたり、動いてみたりすれば良い」と思えるのだが、いざその場に立つと、
迷惑掛けたくない。
嫌われたくない。
居場所を失いたくない。等など
抱いたところでどうにもならない感情に、まんまと支配された。
心構えを持っているような人や、色んな経験を学びに変えたりしているような先人ならともかく、全ての経験が浅く中途半端な自分なら、ある意味自然の成り行きだったとは思う。
ただ、学生や新卒だった時とは少し違うと思えたこともあった。
「グレーゾーン」を守れたことである。
具体的には
・「自分駄目だ、情けない」などのような自己評価の思考をストップした
(無理して止めるのではなく手放した)
・先輩に対しての評価をしない
(ただ1、2回会っただけの人に対して好き嫌いを考えない)
・謝る時は、心から落ち込みすぎない
(ヘラヘラするのではなく、ただ淡々と謝罪を伝える)
・知ったかぶりをしない
(違う先輩に同じことを言われても、十中八九浅い理解のはず。そこから新たな知恵を得られるチャンスを失わない)
まとめて言い換えるならば、「中庸を行く」と言うのだろうか。
私が人生において参考にさせていただいている先人、先生方は何人かいるが、特に強く頭に思い浮かんでいたのは「老子」だったように思う。
無為自然に、思惑や邪心でおかしな手を加えずありのままに。
生き急ぐことなく、作為的に鈍くもならず(サボらず)。
卑屈にならず、増長もしない。
ネガティブにも、ポジティブにも偏らない。
万物は相対的ではなく、絶対的。
白か黒かのどちらかではない。必ずグレーゾーンが存在するはず。
余談だが当方、出勤2日目にして大事な書類を無くすという大ポカをやらかした。
勿論大事にしまっておいたにも関わらずであったので、凄まじく落ち込んだが、老子を初めとする先生たちの教えのおかげで素直に謝り、引き摺りすぎることなく、次の作業に手を付けることが出来た(そして勿論、先輩方のおかげでもある)。
もし今失敗に挫けそうになってる方がいたら、こういう人間もいるのだと思い出して貰えると有難い(笑)
無闇に判断することなく、逸ることなく、じっくりと仕事を極めて行きたい。
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