現代日本社会の諸相

名もなき静かな人生の行路を豊かな気持ちで独自に歩む人がいい。

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記事一覧

原発狂国日本がこんどはリニア中央新幹線にくわえAI技術電力需要にも備えてだが,原発の再稼働・新増設が必要だと「地震大国の…

 ※-1「リニア『住民に心配』 瑞浪で水位低下,工事中断へ JR東海,ボーリング調査方針 / 岐阜」『毎日新聞』(東海版)2024年5月17日,https://mainichi.jp/article

安倍晋三「戦後70年談話」と「天皇家の戦い」-昭和天皇は反省せず,その代わりに平成天皇が反省する姿勢-

 ※-0 2024年の5月になってだが,つぎのような安倍晋三関連の報道がなされていた  さて,この記事を読んで思い出したのが,2016年秋から世間を大いに騒がせるに至っ…

瀧川政次郎「南北朝正閏」論,現代の天皇・天皇制は明治以来の創作であるという簡明なる事実

 ※-1 瀧川政次郎は「南北朝正閏」論をめぐる議論を通してであったが,現代の天皇・天皇制は明治以来の創作であったという単純明快な事実を指摘した  本記述は,瀧川…

1936年ベルリンオリンピックでマラソン優勝者孫基禎が授与された〈古代ギリシャ戦士冑〉

 ※-1 2023年11月16日,第11回オリンピック「ベルリン大会:マラソン競技」  本ブログ『現代日本社会の諸相』は,以前の2023年11月16日に,「ベルリンオリンピックの…

アベノポリティックスとアベノミクスの幼児的な蹉跌のその後,労働者階級(階層)が七転八倒させられる日本国の惨状

 ※-1「2024年5月発表,報道の自由度ランキング」  2024年5月3日に国際NGO「国境なき記者団」(本部・パリ)英国支部が発表した「報道の自由度ランキング」は,…

日本帝国の国家神道と天皇・天皇制-明治時代に「創られた神話」そのものであった政治支配のための宗教思想-

 ※-0 島薗 進(しまぞの・すすむ、1948年12月10日- )は東京都出身の日本の宗教学者,血縁者などには著名な医師や学者がいる。  現在は大正大学地域構想研究所客…

池上 彰・天皇論

 ※-0「2015年2月27日」に書かれていた,この「池上 彰」の発言を介した「21世紀における日本国・天皇論」で,はたしてこの国の真相(深層)はつかみえたのか?  a)…

天皇裕仁の敗戦前後史「生き神様:軍国主義の大元帥陛下」から「象徴天皇:平和を愛する生物学者」への変身

 ※-0 天皇裕仁が「敗戦前後史」を,「生き神様:軍国主義の大元帥陛下」から「象徴天皇:平和を愛する生物学者」へと変身してきたその生きざまを,客体視して批判的に…

属国日本の対米服属関係などについて『長周新聞』が最近書いた記事紹介

 -1「こんな人たちが日本国最高指導者」だからこの国が没落するのは必然だと諦められるか?  岸田文雄政権は2021年10月4日に発足していたが,それからの今日までの時…

アベノミクスのなれの果て,日本経済は断末魔的苦境,だがあの日銀総裁黒田東彦が叙勲されたとの怪情報,岸田文雄もさらにこの国…

 ※-1 3年も前の議論,金子 勝「アベノミクスは日本を破滅させる毒薬だ」『サンデー時評・番外編』2016年5月1日号  なお,この金子 勝の寄稿は,その住所 http…

アベノミクスのなれの果て,日本経済は断末魔的苦境,だがあの日銀総裁黒田東彦が叙勲されたとの怪情報,岸田文雄もさらにこの国…

 ※-0 2024年5月,円安が止まらない日本経済をみごとに造りあげてきた「安倍晋三と黒田東彦」という迷ゾンビコンビ  a) いまから7年近くも前,『日本経済新聞』20…

日本聖公会主教会議長・首座主教八代斌助と原発問題

 ※-1 日本カトリック司教協議会『今こそ原発の廃止を』編纂委員会『今こそ原発の廃止を-日本のカトリック教会の問いかけ-』カトリック中央協議会,2016年10月  こ…

原発安全神話を唱えさせてきた総括責任者,政治屋だった故安倍晋三の「歴史的な責任」を考え,原発問題をめぐるこの「首相の原罪…

 ※-0「汚染水など太平洋にぶちまけ薄めればよし」か?  本記述は,2017年3月18日の書いて公表した文章を復活・再掲するものであるが,その本文部分そのものを再起さ…

原発広告問題と芸能人,ビートたけしの場合はどうであったか,その記憶を回想する(2)

 ※-0 本稿は2017年3月16日に一度公表してあった記述だが,本日2024年4月29日に再度公開する経緯になった  a) ところで本ブログ筆者は昨日,2024年4月28日は所用…

原発広告問題と芸能人,ビートたけしの場合はどうであったか,その記憶を回想する(1)

 ※-0 本記述の復活・再掲にあたり若干の序言   本ブログ筆者のブログサイトはすでに数回,いろいろ事情があって引っ越ししてきたが,その途上で一番ヒドイ「本ブロ…

昭和天皇の敗戦責任を占領政策の都合で追及しなかったアメリカ-日本の論理学者によるその分析など-

 ※-1 本記述の論題,その問題意識  旧大日本帝国は1945年8月15日(9月2日),第2次大戦の結果を,敗戦というかたちで終えた。  直後から日本を占領・統治した…

原発狂国日本がこんどはリニア中央新幹線にくわえAI技術電力需要にも備えてだが,原発の再稼働・新増設が必要だと「地震大国の立場」からいいだした暗愚で危険な電源観(1)

原発狂国日本がこんどはリニア中央新幹線にくわえAI技術電力需要にも備えてだが,原発の再稼働・新増設が必要だと「地震大国の立場」からいいだした暗愚で危険な電源観(1)

 ※-1「リニア『住民に心配』 瑞浪で水位低下,工事中断へ JR東海,ボーリング調査方針 / 岐阜」『毎日新聞』(東海版)2024年5月17日,https://mainichi.jp/articles/20240517/ddl/k21/020/126000c

 この記事をまず引用する。 

 リニア中央新幹線についてはたして,輸送経済面で社会経済的な需要が21世紀の今後において「本当に必要とされ

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安倍晋三「戦後70年談話」と「天皇家の戦い」-昭和天皇は反省せず,その代わりに平成天皇が反省する姿勢-

安倍晋三「戦後70年談話」と「天皇家の戦い」-昭和天皇は反省せず,その代わりに平成天皇が反省する姿勢-

 ※-0 2024年の5月になってだが,つぎのような安倍晋三関連の報道がなされていた

 さて,この記事を読んで思い出したのが,2016年秋から世間を大いに騒がせるに至った森友学園問題の展開のなかで,安倍晋三の女房昭恵が学園理事長の籠池泰典(この夫妻が経営する同学園側)に対して,100万円の寄付をしていた事実が話題になっていた。

 というのは,事後,その「金子の意味づけ」に関して,両者のあいだで

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瀧川政次郎「南北朝正閏」論,現代の天皇・天皇制は明治以来の創作であるという簡明なる事実

瀧川政次郎「南北朝正閏」論,現代の天皇・天皇制は明治以来の創作であるという簡明なる事実

 ※-1 瀧川政次郎は「南北朝正閏」論をめぐる議論を通してであったが,現代の天皇・天皇制は明治以来の創作であったという単純明快な事実を指摘した

 本記述は,瀧川政次郎『日本歴史解禁』昭和25年12月が語ったごとき,日本の天皇・天皇制をめぐる「歴史の真実」論というか,単なる「その事実生成史」論に目を向けて議論していく。

 たとえば,皇族が20歳になると勲章(高位)を自働的に授与されるのは,なぜか

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1936年ベルリンオリンピックでマラソン優勝者孫基禎が授与された〈古代ギリシャ戦士冑〉

1936年ベルリンオリンピックでマラソン優勝者孫基禎が授与された〈古代ギリシャ戦士冑〉

 ※-1 2023年11月16日,第11回オリンピック「ベルリン大会:マラソン競技」

 本ブログ『現代日本社会の諸相』は,以前の2023年11月16日に,「ベルリンオリンピックのマラソン優勝者孫 基禎の葬儀には日本から弔電の1通すら発信されなかったという『実話』」( https://note.com/brainy_turntable/n/n0200881b095a ) という記述を公表していた。

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アベノポリティックスとアベノミクスの幼児的な蹉跌のその後,労働者階級(階層)が七転八倒させられる日本国の惨状

アベノポリティックスとアベノミクスの幼児的な蹉跌のその後,労働者階級(階層)が七転八倒させられる日本国の惨状

 ※-1「2024年5月発表,報道の自由度ランキング」

 2024年5月3日に国際NGO「国境なき記者団」(本部・パリ)英国支部が発表した「報道の自由度ランキング」は,日本を70位に評定する順位を公表した。

 その調査対象となった180カ国・地域のうち,この日本の順位「70位」という結果は,前年68位から2ランクを落としており,ハンガリーやコンゴ共和国より低く,主要7カ国(G7)のなかでも最下

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日本帝国の国家神道と天皇・天皇制-明治時代に「創られた神話」そのものであった政治支配のための宗教思想-

日本帝国の国家神道と天皇・天皇制-明治時代に「創られた神話」そのものであった政治支配のための宗教思想-

 ※-0 島薗 進(しまぞの・すすむ、1948年12月10日- )は東京都出身の日本の宗教学者,血縁者などには著名な医師や学者がいる。

 現在は大正大学地域構想研究所客員教授,グリーフケア研究所客員所員,東京大学名誉教授,上智大学神学部特任教授,グリーフケア研究所元所長。世界平和アピール七人委員会委員も務める。

 島薗 進の研究内容は,宗教を基盤に社会的・文化的事象への興味をもち,多数の著書・

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池上 彰・天皇論

池上 彰・天皇論

 ※-0「2015年2月27日」に書かれていた,この「池上 彰」の発言を介した「21世紀における日本国・天皇論」で,はたしてこの国の真相(深層)はつかみえたのか?

 a) 上の※-0としての「見出し文句」のとおり,この記述じたいは9年以上も前にいちど公表されていたが,その後お蔵入りしていた一文である。

 『毎日新聞』は敗戦直後から盛んに「皇室ヨイショの基本姿勢」を保持してきた。新聞社としてのそ

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天皇裕仁の敗戦前後史「生き神様:軍国主義の大元帥陛下」から「象徴天皇:平和を愛する生物学者」への変身

天皇裕仁の敗戦前後史「生き神様:軍国主義の大元帥陛下」から「象徴天皇:平和を愛する生物学者」への変身

 ※-0 天皇裕仁が「敗戦前後史」を,「生き神様:軍国主義の大元帥陛下」から「象徴天皇:平和を愛する生物学者」へと変身してきたその生きざまを,客体視して批判的に議論する必要性

 昭和天皇裕仁は第2次世界大戦終了後,「戦犯指定を逃れえた立場」を与えられるなかで,敗戦後の政治過程史において「彼なりに発揮してきた処世術」を記録してきた。その言動などから「政治的含意」として読みとれる人間天皇としての「本

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属国日本の対米服属関係などについて『長周新聞』が最近書いた記事紹介

属国日本の対米服属関係などについて『長周新聞』が最近書いた記事紹介

 -1「こんな人たちが日本国最高指導者」だからこの国が没落するのは必然だと諦められるか?

 岸田文雄政権は2021年10月4日に発足していたが,それからの今日までの時間が,ただ無駄に浪費されるという具合になっており,いまだに「金権・死物化政党=自民党」の悪政がつづくだけのこの国である。

 その間,国内の政治・経済・社会など諸情勢は,ますますに沈滞してきたどころか,いまや沈没する勢いならば,確実

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日本聖公会主教会議長・首座主教八代斌助と原発問題

日本聖公会主教会議長・首座主教八代斌助と原発問題

 ※-1 日本カトリック司教協議会『今こそ原発の廃止を』編纂委員会『今こそ原発の廃止を-日本のカトリック教会の問いかけ-』カトリック中央協議会,2016年10月

 この※-1の標題にかかげた著作は,2011年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災とこれが惹起させた東電福島第1原発事故を目の当たりにした日本国の構成員たちの,それも宗教界のなかのカトリック教会が公刊した「反原発本」であった。

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原発安全神話を唱えさせてきた総括責任者,政治屋だった故安倍晋三の「歴史的な責任」を考え,原発問題をめぐるこの「首相の原罪」をあらためて問うてみる

原発安全神話を唱えさせてきた総括責任者,政治屋だった故安倍晋三の「歴史的な責任」を考え,原発問題をめぐるこの「首相の原罪」をあらためて問うてみる

 ※-0「汚染水など太平洋にぶちまけ薄めればよし」か?

 本記述は,2017年3月18日の書いて公表した文章を復活・再掲するものであるが,その本文部分そのものを再起させるまえに,2024年4月30日の時点で「原発事故」の問題をめぐる諸点は,いったいどのような姿勢・観点をもって理解されるべきか,まえもって多少でも再考しておきたい。

 なお本ブログはすでに,2024年4月27日と29日の2回の記述

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原発広告問題と芸能人,ビートたけしの場合はどうであったか,その記憶を回想する(2)

原発広告問題と芸能人,ビートたけしの場合はどうであったか,その記憶を回想する(2)

 ※-0 本稿は2017年3月16日に一度公表してあった記述だが,本日2024年4月29日に再度公開する経緯になった

 a) ところで本ブログ筆者は昨日,2024年4月28日は所用があり,本ブログの記述はお休みしていた。その日は,衆議院議員の補選「投票日」であった。その結果は,同日中の投票締め切り時間と同時にゼロ打ちで一斉に報道されていた。結果は「立憲民主党が3タテする勝利」になった。

 現首

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原発広告問題と芸能人,ビートたけしの場合はどうであったか,その記憶を回想する(1)

原発広告問題と芸能人,ビートたけしの場合はどうであったか,その記憶を回想する(1)

 ※-0 本記述の復活・再掲にあたり若干の序言 

 本ブログ筆者のブログサイトはすでに数回,いろいろ事情があって引っ越ししてきたが,その途上で一番ヒドイ「本ブログの剽窃を常習犯的に続行していた」者がいた事実は,とうの昔から気づいていた。

 その該当者(男だか女だかは不詳)は,他者の制作・公表したブログの文章全体を,あの種のアプリを使い,パクリまくっていた。事実,現在も本ブログ筆者のブログだと断

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昭和天皇の敗戦責任を占領政策の都合で追及しなかったアメリカ-日本の論理学者によるその分析など-

昭和天皇の敗戦責任を占領政策の都合で追及しなかったアメリカ-日本の論理学者によるその分析など-

 ※-1 本記述の論題,その問題意識

 旧大日本帝国は1945年8月15日(9月2日),第2次大戦の結果を,敗戦というかたちで終えた。

 直後から日本を占領・統治したアメリカ軍(一部はイギリス軍も参加していが)は,GHQのマッカーサー元帥の指揮下,旧日帝の最高指導者であった昭和天皇裕仁の「敗戦責任」は,あえて追及せず,この人物を高度に利用する政策上の余地を残し,利用してきた。

 敗戦時におけ

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