小ネタ集③

1つの記事に書くほどではない話をいくつか。
趣味多め。ネタバレはしない。


最近観た映画①
ゴールデンカムイ

元々私は原作ファンだ。漫画の実写化は当たり外れが激しいのでそれほど期待していなかったのだが、評判が良いので観に行くことにした。
結果、とても良かったし、あまりのクオリティの高さに驚いた。キャスト陣がほぼ原作のままのキャラクターの見た目と表情と動きをしている。実写ではやらないだろうと思っていたゴールデンカムイ特有の描写をしっかりとやっていく。現実的にできない描写も技術で撮っているのだろうが、大きな違和感がない。
もちろん一部ストーリーが変わっているところもあるが、大筋のストーリーに影響しない。映画制作に原作者がしっかりと関わっていたらしい。漫画の実写化は無駄にアクションシーンが長いイメージだったがそれほど長く感じなかった。冒頭等の二○三高地はNHKで放送していた『坂の上の雲』のドラマを思い出した。もちろん同じ戦場を描写しているので似ていて当たり前ではあるが、10年以上前のドラマとはいえ『坂の上の雲』がとても凄かったので、同等以上のものを作るのは大変だっただろう。
実写化が難しいと思われていた作品だったが、ここまで多くの原作ファンを納得させられる実写映画はなかなか無いと思う。スタッフ、キャストそれぞれが熱狂的な原作ファンなのだと思える。続編が楽しみだ。

最近観た映画②
機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

機動戦士ガンダムSEEDシリーズは、ずっと前から劇場版が作られると言われ、全然現実になっていなかった。ファン達が待ちに待って若干諦めていた作品である。現在あまりの人気で興行収入がすごいことになっているらしい。
ここではネタバレをしない。ネタバレなしのため簡単な感想のみ書きたい。

私が想定していたものではなく、求めていたものでもないのは間違いないが、大いに満足でき、なぜかとても良かったと感じた。ファンのうちのどの層に向けているのか全くわからない。ただ、長年待ち続けた全てのファン達に対して「お前らはこういうのが好きなのだろう」と見せつけてきて、ファン達もそれをありがたく受け入れてしまうような箇所が随所に見られた。他のガンダムシリーズや他作品のオマージュと思われるものもたくさんあった。
満を持して公開されたSEED劇場版はどんな形になっても過激なファンやアンチから文句を言われるのだろうと予想していたのだが、今のところ私は見かけていない。全ての客を納得させるためには、客が求めているものを大幅に超えればいいということを学んだ。

最近好きなアニメ
シャングリラ・フロンティア

ここ最近、新しいマンガやアニメで好きになれるものがなく、人におすすめしたいものもあまりなかったが、久しぶりに面白い作品を観ている。現在TBS系列の日5枠で放送されている『シャングリラ・フロンティア』である。
かなり説明を端折ると、主人公達がゲームをする話である。色んなゲームをやっている人はより楽しめるだろうし、作中のゲームのストーリーがかなり作り込まれているので、あまりゲームをやらない人でも楽しめると思う。

陣痛中の葛藤 息子死産時

妊娠12週以降の分娩は生きている赤ちゃんの分娩と同じことをする。以前にも子宮内胎児死亡となった息子死産時の陣痛の辛さを書いた。陣痛の辛さは表現できるものではないので、さらっとしか書いていない。この陣痛の間に口には出さなかったが、ずっと頭の中で葛藤していたことがある。帝王切開を頼むか否かである。
いくら陣痛が強烈でも、赤ちゃんが死んでいても、痛みから逃れるために思考することはできた。そこで、死産でわざわざこんなに苦しむ必要ないのでは? と思うのだ。もちろん普通の出産でもわざわざ苦しむ必要は無いと思うのだが、当時の私は当時の自分の痛みのことばかり考えている。さらに、痛みを乗り越えても良いことがないのである。自分死んでもいいかな、と思っていても、この痛みからは解放されたかった。その結果、帝王切開を頼みたくなった。もちろん帝王切開をすることで、術後に苦しんだり、次の妊娠までに期間をあけなければならないことはわかっていた。きっと先生に頼んでも、帝王切開をしてくれないだろうこともわかっていた。結局、ダメ元でも帝王切開を頼むか否かを長い間悩みながら痛みに耐えていた。
今冷静に考えてみても頼むことで下手に体力を消耗するのは良くないし、頼んだところで、絶対に医師は特別な理由がない限り妊婦を思って帝王切開をしないので頼まなくて良かったと思う。

陣痛中の葛藤 娘出産時

妊娠中、病気ではあまりやらない検査を病院ですることが多い。お腹の赤ちゃんについても気になるが、検査の機械も気になってしまう。自分は医療機器を取り扱うことはほとんど無いのだが、エコー検査の際は機械のメーカーに見覚えがあるものが多く、意外なメーカーのロゴがついていると気になって後で調べたこともあった。

出産予定日が近づいた健診時や出産時に、分娩監視装置というものをつけられる。赤ちゃんの心拍とお腹の張り具合をモニターするものである。
私は早く入院してしまったので健診時にやらなかったが、前期破水後に定期的に、また、出産の際にずっとお腹にこの装置をつけられていた。本陣痛の前の余裕がある時は、心拍はエコーだと思うけれど、お腹の張りは歪ゲージかな、きっとそうだろうな、などと考えていた。お腹の張りを感じながら変動する線を見て、「おぉー」と独り言を言っていた。
本陣痛のときはそんなことを考えている余裕は無い。そして、うっとうしくて装置を剥がしてやりたい気持ちと剥がしたら赤ちゃんの様子がわからなくなるので装置がずれるのが不安な気持ちが葛藤した。
ただでさえ大きくなっているお腹にそこそこの質量があるものを2つも装着されている。しかもそれぞれからケーブルが伸びている。息子のときは装着されなかったので陣痛中に自由に動けたけれど、娘のときは装置がずれるのを恐れて動くのを自制していた。陣痛の合間に助産師さんが、自分の出産の時に鬱陶しすぎて装置を剥がそうと思ったと言っていた。やはり同じことを思うらしい。

このあたりの計測系には詳しくないので勝手なことを書くが、装置が薄くなったらいいのに、と切実に思った。もしかしたらあれでもだいぶ小さくなったのかもしれないし、あの形状には何か理由があるのかもしれないが。調べてみると、やはりお腹の張りの方は歪ゲージらしいが、もっと薄くできないのか、と思ってしまう。張りの方だけでも薄くしてくれたら少し負担軽減されるのではなかろうか。
また、薄くしないのなら無線にしてほしい。他の機器との干渉の恐れのためか病院という環境では難しいのかもしれないけれど。有線も無線もできる装置で基本的に無線で使ってもらえたら色んな姿勢をとることができるのでだいぶ楽になるかもしれない。陣痛時に先生が持ち運びのエコー検査装置のようなものを使用していたのを思い出して考えてしまった。
各メーカーさんに改良をお願いしたい。

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