詩に片思いをしている人もいる

詩の教室をやっていて思うのは、誰もが器用で、上達が早くて、センスが良い、というわけではないということです。

詩が好きなのに、なぜか詩に好かれていない人、というのが、いるんです。

詩に片思いをしているんです。

詩がこんなに好きなのに、うまい詩が書けない。どんなに頑張っても、詩がほめられることはめったにない。

ところで、ぼくはこれまで何冊も詩集を出したけど、根本のところでは、ぼくもそうなんだと思うんです。

ぼくも昔、たくさん投稿して、たくさん落ちた人だったから、そういう人の気持ちに、どうしてもなってしまう。

それでも、その人なりの輝き、というものはあるんです。

人から褒められなくても、自分の詩に気持ちよくなっていて、かまわないんだと思うんです。

そういう、不器用に詩を愛している人こそが、詩にひたむきになれて、詩が信じてくれて、詩と、一番うまく付き合ってゆける人なのかもしれないとも、思うのです。

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