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見えない戦争 No.7

# 平和ってなに?    No.7 〔2024/05/08〕
 昨日、家永教科書裁判をネットで調べていました。そうしたら、「歴史教科書の選定 透明性を 参政党東京議員団 25年度以降使用の中学教科書」(世界日報、2024年4月6日)が見つかりました。内容は、「来年度から中学校で使われる教科書検定の結果がこのほど公表された。・・・各教育委員会が教科書採択手続きを行うのを前に、参政党の 東京議員団が公平な採択をするよう関係各所に働き掛けている。(豊田 剛)・・・令和3~6年度の 東京都の公立中学校の歴史教科書採択は 東京書院が29地区で過半数を占め、帝国書院(13地区)、教育出版(9地区)、日本文教出版(3地区)と続く。各社に共通するのは、憲法の記述で平和主義に立脚していることだ。・・・参政党 東京議員団は2月6日、教科書採択問題についての記者会見を都内で開き、こう問題提起した。同党は重点政策の一つに、『国や地域、伝統を大切に思える自尊史観の教育』を掲げている。・・・ところが、ごく一部の私立中学でしか採用されていない自由社と育鵬社以外は、この方針を無視している。新しい歴史教科書をつくる会副会長の藤岡信勝氏は、教育基本法の狙いを反映していないことについて『『仏作って魂入れず』ではいけない』と批判する」と記述されています。
 要するに参政党は、「自由社」と「育鵬社」の教科書を採用しない都内の各教育委員会は問題だと主張しているのです。そしてこの記事が掲載されている「世界日報」は、「韓国の新興宗教である家庭連合(旧・統一教会)が創立に関与」(ウィキペディア)の日刊紙です。参政党は統一教会とつながりがあるのでしょうか。
 世界日報の「最新記事」をいろいろ見ていると、「改憲で日米同盟堅固に 河野元統幕長が講演 沖縄」(2024年5月4日)は、「また有事やパンデミックなどを念頭に緊急事態条項明記の重要性も強調した」と伝えています。「憲法記念日 改憲の選択肢示す『責任』民間憲法臨調集会 首相がメッセージ 今国会中の発議求める」(2024年5月4日)は、「改憲派の民間憲法臨調(代表=櫻井よしこ)などは『今国会で憲法改正の発議を!』をテーマに・・・『第26回公開憲法フォーラム』を開催。会場に約800人、オンラインで約1万2800人が参加した。  岸田首相は3年連続でビデオメッセージを寄せ、憲法改正について・・・政治改革の議論と併せて憲法改正について『真摯(しんし)に議論を行う姿を国民の皆様に見せたい』と意気込んだ」と伝えています。「緊急事態条項の明文化を 新しい憲法をつくる国民会議」(2024年5月4日)は、「改憲派の国会議員や評論家らが厳しい安全保障環境だからこその早急な憲法改正の必要性を訴えた」と伝えています。また「国内」のところを見てみると「パンデミック条約反対に『1万人以上』集結」(2024年4月15日)を伝えています。「今年5月に世界保健機関(WHO)が総会で採択する予定のパンデミック条約と国際保健規則(IHR)の改正案に反対するデモ行進(主催・パンデミック条約に反対する会=佐藤和夫会長)が13日、 東京都 豊島区で開かれた」と伝えています。
 佐藤和夫氏を調べると、「英霊の名誉を守り顕彰する会代表」であることがわかりました。「銀座で国葬賛成デモ」(世界日報、2022年9月27日)によれば、佐藤氏は国葬賛成デモを企画しておられ、「『安倍さんの蒔(ま)いた種を引き継ぐのは『私』であり、花を咲かせるのも『私』だ。これが咲くか咲かないか、一人一人が試されている』」と述べています。
 「パンデミック条約に反対する会」をネット検索しても、事務所とかHPとか一切出てきません。それでいて、カラーのチラシを配っているところを見ると、とても胡散臭い団体だなあ、市民活動歴20年以上の私は考えます。市民が集ってやっているとは到底考えれません。漂ってくるのは、統一教会の気配、という感じですが、みなさん、どう思いますか。そして、佐藤氏は慰安婦の存在を否定されています。
 ところで、慰安婦問題はなかったと思いたい人は、吉見義明著『買春する帝国』や映画「主戦場」をご覧ください。客観的に考えることができると思います。
 いずれにしても参政党やパンデミック条約に反対する会は、世界日報と親和的な関係があり、世界日報には改憲の記事が掲載されていることから、憲法を大切に考えていない人たちでしょう。パンデミック条約に反対する人は、憲法の存在を揺るがしかねない人の会(パンデミック条約に反対する会)に参加して、怖くないですか? 現在の憲法がなくなると、表現の自由もなくなりますよ。
 
【ウィキペディア(Wikipedia)】
家永教科書裁判

【ウィキペディア(Wikipedia)】
世界日報

【NHK、1970年】
家永訴訟 教育に対する国の介入に警告

【世界日報、2024年4月6日】
歴史教科書の選定 透明性を 参政党東京議員団 25年度以降使用の中学教科書

【世界日報、2024年5月4日】
改憲で日米同盟堅固に 河野元統幕長が講演 沖縄

【世界日報、2024年5月4日】
憲法記念日 改憲の選択肢示す「責任」民間憲法臨調集会 首相がメッセージ 今国会中の発議求める

【世界日報、2024年5月4日】
緊急事態条項の明文化を 新しい憲法をつくる国民会議

【世界日報、2024年4月15日】
パンデミック条約反対に「1万人以上」集結

【世界日報、2022年9月27日】
銀座で国葬賛成デモ

【まほろばジャパン】
【休憩時間の番外編】佐藤和夫氏の感想と5/18銀座デモ案内 停戦に向けてのG7広島サミットに!:『統一日報』主幹 洪熒(ホンヒョン)4月時局講演会『ウクライナ戦争と世界大戦』2023/4/21

【国際ジャーナリスト&カウンセラー 近衛麗衣、2024-01-05】
主催「英霊の名誉を守り顕彰する会」会長の「佐藤和夫」氏の活動をご紹介する近衛麗衣!

【英霊の名誉を守り顕彰する会(代表:佐藤和夫)】

【岩波書店】
吉見義明著 『買春する帝国』

【映画:主戦場】


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