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2024年度実践記録#4 「学年通信②〜学年通信のメリットデメリット〜」


 前回の記事では、なぜ学年通信を書くようになったのかについて、教師人生を振り返りながらまとめました。主な理由は2つです。
・通信の重要性を感じているため。
・学年2クラスという中での差を小さくするため。
簡単には、「どうしても書きたいんだけど、書きすぎると組んでいる若い子が困るよな‥」ということです。ただ、毎日発行の通信や双方向型の通信に憧れや魅力を感じていたのもあり、「だったら学年にしちゃえばいいじゃん。」という発想から学年通信の毎日発行に取り組むようになりました。2023年度、2024年度と取り組む中で感じたメリットデメリットをお伝えしていこうと思います。

学年通信のメリット

 学年通信として書いてきたメリットとしては、以下の4つをあげようと思います。
①学年での会話が増える。
②学年の子だちを見る眼が育つ。
③保護者も喜んでくれる。
④人材育成につながる。
順に詳しく書いていきます。

①学年での会話が増える。

 私は、放課後の職員室で通信を書いていることが多いのですが、書きながら「今日どうだった?」「最近の子どもたちのステキな姿はある?」などと会話をしています。通信を書きながらというところがポイントで、それぞれのクラスの状況を知ることに役立っています。また、授業のねらいについてまとめる通信を書いているときには、同時に2人で教材研究ができるというよさもあり、活用しています。

②学年の子どもたちを見る眼が育つ。

 自分が若い頃は、自分のクラスのことで精一杯でしたが、学年主任となるとそうはいってられません。「通信にのせたいから」ということで、もう1クラスを覗かせてもらったり、休み時間に他のクラスの子と会話をしたりするようにしています。自分自身の子どもを見る眼が育っているように感じています。

③保護者も喜んでくれる。

 学年通信として学年全体に配ることで、学年の保護者の皆様からも喜びの声をいただきます。保護者との関係づくりにも活躍してくれているのが通信です。昨年度は、たくさんのお便りもいただき、双方向型の通信にすることができました。今年度も少しずつお便りが集まってきています。

④人材育成につながる。

 これが一番大きなよさかもしれません。学年通信を書くことで、そこにのせた自分の思いを同じ学年を組んでいる先生に伝えることができます。しっかり読んでくれるので感想を聞きながら学年としての繋がりを作っています。また、◯◯の内容だったら書けそうです!と自分から書きます!と言ってくれるようにもなりました。学級通信を出している人がいない環境の中で、ステキな一歩を踏み出してくれたと思っています。さらに、昨年度組んでいた先生は、「今年度、毎日は無理だけど週1で出してみようと思います!」と学年主任に頼んで出しているようです。効果を実感し、行動に移してくれている姿がとても嬉しく思っています。

学年通信のデメリット

 実際に取り組んでみて、感じているデメリットは1つです。それは「クラスのリアルな出来事が伝えずらい」ということです。学年通信なので、なるべく学年全体に関わることを書くようになっていくため、クラスで語ったこと、ちょっとした出来事が伝えづらいと感じています。熱があるうちに通信にもかいて伝えたいな‥とも思うのですが、学年に向けてかくとなんだか薄まる感じがしてしまいます。そこも踏まえて、より効果のある通信にしていくことが今後の課題です。

最終的には自分の力量形成に

 ここまで、学年通信のメリットデメリットを書いてきましたが、最終的には、「自分の力量形成に大きく寄与する」というのが1番の感想です。感じていること、考えていることを文字にする効果は絶大です。昨年度1年、書き続けられたので、今年度は250号を目指して書き続けています。またこの1年で自分自身がどのようにレベルアップできるのか楽しみです。