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[書評] 恥の多い人生を書いてまいりました 20才の文章ジャーニー

みなさん、こんにちは。Naseka です。
私は 哲学者・エッセイスト として、
自らを定義しています。

note を始めてみて気付いたのは、
「世の中には自分の本を
 出版している人が存外多い」
ということである。

私も note を始める前から 漠然と
「いつかは自分の本を…」
と考えてはいたが、
note を通じて執筆することを始めてから
一層 その想いは強くなっていった。

note の世界では たくさんの人が
個性的で面白い文章を書いている。

その中で 私のお気に入りの
noter さんの ひとりが、
この度 本を出された。

今回は勝手ながら、
その本について書かせていただく。
(勝手じゃない書評など
 これまで一度もなかったのだが)


おもしろき こともなき世を おもしろく

初めて 彼女
(会ったことはないが、
 氏は女性だと思っている)
の記事と出会ったのは、
いつ・何の記事であったか。
残念ながら、全く覚えていない。

ただ、私にスマッシュヒットした記事は
鮮明に覚えている。忘れようがない。
「冷奴」の話である。

要約すれば
「同窓会で冷奴を取り分ける話」
でしかないのだが、
私は未だかつて料理の取り分けで
これだけ笑った経験はなかった。

文章を読み書きしていて思うのだが、
「面白いことを面白く書く」
というのは「それなりに」難しい。
文才がないと、せっかく面白い題材も
その魅力を伝えきることができないからだ。

故に 面白い話を書けることは
それだけで十分スゴイのであるが、
何より難しいのは
「一見 面白くない(ように思える)ことを
 面白く書く」
ことだと考える。

日常にありふれた出来事、
読者も当たり前に感じていること、
これらを面白く表現するには
独自の ものごとの捉え方と
それを表現する力が必要になる。

彼女のエッセイを読んで、
私の頭の中には 高杉晋作の
「おもしろき こともなき世を おもしろく」
の一節が思い浮かんだ。

奇怪なり「文字生生物」

ただ、彼女の驚くべきところは
「笑える話」以外の作品にも
魅力が溢れているということだ。

ただの文章コメディアンではないところに、
彼女のスゴさがある。
… 別に文章コメディアンではないか。

「冷奴」の話のように
笑わせる文章を書いたかと思えば、
一転して驚くほど しっとりとした
文章を書くときもある。

それは彼女の持つ
「感動を伝える力」
が成せるワザなのであろう。

彼女曰く、
立派な「文字生生物」を目指して
日々邁進中とのこと。

※文字生生物:文字の中に住む生物。
最終的に読み手様の頭の中に入って暮らしたいなぁと思ってる生物。

猫暮てねこ の サイトマップ。より

水の中に居場所を持つ水生生物に対して、
文字の中に居場所を見出す生物らしい。

私には、彼女は もう十分立派な
「文字生生物」であるような印象を受ける。

これだけ多様で魅力的な文章を
たくさん生み出すことができるのだ。

そして それを書きたい、
書かずにはいられない、
その欲求が自身の内から溢れてくることこそ
「文字生生物」の性質というものなのだろう。

まとめ

「彼女には 世界がどのように見えているのだろう」

彼女の文章を読む度に、私は想いを馳せる。
こんな風に感じさせられたのは、
今までの人生の中で たった2人目である。
(もうひとりについては、別の機会に…)

今は「推し」という言葉が、流行を通り越して
すっかり定着した感があるが、
紛れもなく彼女は 私の
「推し」の noter である。
(「推し」って複数人いてもいいんだよね?)

今後も彼女の生み出す文章を
タイムリーに追いかけていきたい。
(ストーカーと呼ばないで!)

こんな人にオススメ!

・エッセイが好きな人
・エッセイを読んだことがない人
・「エッセイってどう書けばいいの?」と悩む人
・笑える話が読みたい人

こんな人には合わないかも…

・お堅い文章しか生理的に受け付けない人

お読みいただき、ありがとうございました。


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