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母に愚痴を聞いてもらう日 INFJ

帰省したとき。ただただ愚痴を聞いてもらう。母は全面的に私の応援者で、アドバイスがあるとすれば、それは時間がかかるから焦らないようにねって言ってくれるくらい。あとは、体壊さないようにね、とか、無理しないでね、とか。そして、休んどきって思いっきり甘やかしてくれる。

子どもの頃は、毎日のように話を聞いてもらったんだった。幸せなことだったんだなぁ。

台所でこちこちご飯を作ってくれている母の近くでずっと話を聞いてもらって、心が満タンまで充電した。充電したあとの私は機嫌がいいので、夫は私の実家に帰省したがる。お手上げって思ってるんだろうな。

3人の息子たちは、私が母に聞いてもらっていたのとおんなじように話を聞いてもらいにくる。散歩のときが話しやすい様子。長男は塾のお迎えの車の中で夫と話しているみたい。

一番親しいママ友と月1回zoomで喋っている。私はどっちかというと聞き手で、彼女は月1喋ったあと機嫌がいいと家族に言われると聞いて、あ、私が母に聞いてもらうときと一緒やなって思った。彼女の母の代わりのような気持ちで聞きたい。

今みたいに核家族だらけになる前、家族も多くて親戚も濃い知り合いも近所にたくさんいた時代、きっと些細なやり取りでお互い充電していたんだろう。当たり前すぎてありがたみは見えなかったかもしれないけれど。集まったら私の祖母のような聞き上手が1人くらいはいて、一触即発な場面でもいい感じに空気が変わって、なんか楽しい集まりだったなってしみじみ過ぎていったんだろう。

私の憧れは祖母や母のような女性になること。もうちょっと年を取ったら、聞き上手で集まりで大勢が充電できるような役割を果たしたいものだ。今みたいに不動産賃貸業の雇われ社長をやっているうちに、どんどん疑い深く怒りっぽくなっていってるのは本当に不本意だから、時間はかかっても誠実に頑張ろうって思った。

私の倫理観は大事にする。ちょっと毒されてきているようにも感じるから気をつけないと。以前、税理士さんから、ある補助金をもらえますよとおすすめされたけど、もらうことはうちの会社では実体が伴ってないのに変だなぁと思って。書類上は問題ないかもしれないけど、世間様からしたらちょっとずるいと思ったんだった。夫は貰えるものは貰ったらいいと言う。私はどうしてもモヤモヤして断ったけどそれでいいんだよね? お母さんはどう思う?って聞いた。それはずるいって思うのは私だけなんだろうかって思って。母には賛同してもらってほっとした。むしろ、社長がこんな補助金をもらいたいと相談してきても諌めるのがあっちの役割なんじゃないかとか言って。この親にして私ありなんだなと笑えた。父もこういう面では私と同じ。

うちの夫や夫の親戚とは話が合う税理士さんなんだろうけど、私とは合わないんだよね。早く色々を手放したいものだけど、そうもいかない。時間がかかるものだ。溜まり切る前にまた母に聞いてもらおう。

それって一般的にはかなりずるいよね?って思うことはやらないように。せめて大義名分すら見つからないことは。魂が汚れる。完全なる清廉潔白で生きてきてはいないけど、せめて心が叫んでいることくらいは。そして中庸でもありたい。ある意味の悪どさや強かさは持っていたい。この経験は、きっと聞き上手の成分になってくれる。

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