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*展覧会レビュー*「伝統のメタボリズム〜言葉と文字〜」

今年の10月にオープンしたSHUTL(シャトル)で行われている展覧会に行ってきました。
SHUTLは伝統と現代の新たな接続方法を生み出す実験場なんだそうです。

SHUTLは、現代の表現者が日本文化と出会い直し、自らの表現と伝統を結びつけることによって、新たな表現方法を模索することのできる、開かれた創造活動の実験場(ラボ)。
舞台となるのは、建築家黒川紀章らが提唱した「メタボリズム(新陳代謝)」運動の代表的な建築として知られる、中銀カプセルタワービルの2基のカプセル。

設計当時、生物の細胞に見立てられたカプセルは、その役割を居住空間から創造空間へと変容させ、伝統が現代の作家によって再解釈される場として新たに息づく。
創造は数え切れない実験と失敗の繰り返しから始まる。SHUTL - ここからまだ見ぬ「未来のオーセンティック」が打ち上がる。

https://shutl.shochiku.co.jp/about/

本展は、現在形の「言葉」と「文字」のありようを見つめ、伝統が更新される予感を可視化する試みとのこと。

このnoteを書きながら、歴史の授業でならった象形文字とか、同じ日本の言葉なのに単語や文法を習得しないと読めなかった古文とかをふと思い出して、たしかに「言葉と文字」という伝統は更新され続けてるんだなあと…

「詩の波紋と共鳴」最果タヒ+佐々木俊

特に印象深かったのが、鑑賞する人によって多様な意味にとらえられる詩の作品。
普段から小説や歌詞の言葉に感動して泣きそうになる瞬間ってけっこうあるのですが、この作品ではそんな言葉の持つ力の愛おしさやかけがえのなさを鮮明に感じました。

【基本情報】
期間:2023年10月13日(金)~11月5日(日) 火・水休館
時間:13:00-19:00
入場料:無料
会場:SHUTL
 〒104-0045 東京都中央区築地4-1-8
 東京メトロ「東銀座駅」5出口・徒歩3分
 東京メトロ「築地駅」2出口・徒歩4分




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