読者の皆様へ 詩をいつもお読みいただきありがとうございます。 体調を崩しております。 しばらく療養に努めたく思います。 よろしくお願いいたします。 古田 羊
神の権威か 自由意志か 死をえらび、死んでいった
だれかの暴力に愛がこわれた だれかの暴力に愛をさがした だれかの暴力に愛をみつけた
いつまでも 止まない光
あちらこちらに 神さまのpieceがあった 僕はそのひとつひとつを拾って あれやこれやとはめ込んだ で、気づいたら 今日をこえていた
空にゆらぐ おかえり ただいま
雨をたどって 泳ぐ 熱帯魚 灰いろ 波立て 泡立て
あなたは命の香りとなりて
愛も死も 私の欲望の内から出たものであった
やわらかい風が光をゆらす 感覚に静まり、私を失う 恵まれし、この時よ あなたの赦しの中で
木漏れ日の中 歩みをすすめた シャッターを切るように 交差する光と影
重い雲に起き上がれない 慣れたことだし、あきらめた 壁にかけた十字架に目がいく 救いや慰めはもうどうでもよかった ただ、時間つぶしにはなった もう何年もあなただけを見ている
ただの風景から、君に
祈りを捨てたとき あなたとの対話がはじまった
空と君 それだけでよかった
空に帰りたい 囁くきみ 頷くことなく 雲を追った