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「それはあなたの感想ですよね?」

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

最近、少し遅くまで残って仕事をする機会があって、若手の先生の相談に乗ることがありました。相談に乗っていると、いろいろな気付きがあって、逆に勉強させてもらいました。

「それはあなたの感想ですよね?」

ひろゆきさんの言葉ですよね。この言葉には、すごく大切な考え方が詰まっているなと思います。

事実と妄想が混同していないかな?

特に若い先生の悩みを聞いていると、事実と妄想が混同してしまっているケースが多いように思います。

「最近、小さないたずらが続いているんですよね…。なんか最近クラスの子に『先生は最初の頃怖い感じがしたけど、全然優しかった』って言われて。私が、甘いから、子どももこの先生なら何やっても大丈夫っていう印象をもたれているのかも。だから…。」

この話は、事実と妄想が混同していますよね。
【事実】小さないたずらが続いている
【妄想】子どもに「この先生なら何やっても大丈夫」と思われているから、小さないたずらが続いている?

小さないたずらが続いていることと、子どもに「この先生なら何をやっても大丈夫」と思われていることの因果関係は定かではないし、そもそも、そう思われているかすら想像でしかない。

なのに、子どもに「この先生なら何をやっても大丈夫」と思われる原因が何だったのか、自分の何が悪いのか、自分ってなんてだめなんだ…と、ぐるぐる思考を巡らせて、どんどん自分を追い込んでしまう…。

大切なことは、事実とそれを改善するための手立て取ること!

結局、事実でない部分はどんなにぐるぐる考えたところで、想像でしかないですよね。そこで、起こったことを悔いたり、自分を責めたり、相手を責めたりしても、何も進まない…。やり続けたところで、0か逆にマイナスですね。

でも、事実を受け入れて、できる手立てを取ったらプラスです。もしその手立てがうまくいかなかったら、別の方法を取ればいいんです。

カード(手立て)をたくさんもっておく!

カード(手立て)はたくさん持っておくに限ります。そして、一気に出すのではなく、1枚ずつ切っていきます。

例えば、トラブルを何度も起こしている子なら…
①担任が1対1でその子と話す
②全体指導で、周りの子にどれだけトラブルが嫌化を話させる(実名は出さず)
③保護者に電話
④学年主任と一緒に指導
⑤保護者に来校してもらって、子どもも含め指導
⑥職員室で教頭先生に指導してもらう
⑦保護者を学校に呼び、教頭を含め指導
⑧校長室へ…

段階に応じて、一つずつ切っていく。いきなり⑧のカードを切って、またトラブルが起こったら、あとは手立てのうちようがなくなってしまいますよね。逆に、順を追っていくと、1つだめでも次、1つだめでも次…と余裕をもってこどもに関わることができます。

事実と妄想・想像は分け、できる手立てを1つずつうっていく…

くよくよ悩むんでも仕方がない!できることを1つずつやるだけ。そんなシンプルな戦い方が大切だなぁとあらためて痛感させられました。



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