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家庭訪問の苦い思い出…

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

最近、個人懇談がありました。昔は、年度初めといえば家庭訪問でしたよね。先生が各家庭を回って、お話を聞く…。初任の頃は、家の中に入って、居間でお話しました。お茶やお菓子、時にはケーキが出てくることも…。子どもたちに「先生、甘いものは何が好き?」と聞かれて、何気なく「大福かなぁ」と答えたら、行く家行く家で大福が出てきたことも…。正座で足がしびれて、時間なのに動けないこともしょっちゅうでした。

それが段々と玄関先のみになり、直接会わない所在地確認になり、今ではそれすらなくなってしまいました。(まだある地域もあると思いますが…)

そんな家庭訪問の苦い思い出…

初任の時の4月。保護者との顔合わせの意味がある家庭訪問。各家庭で何を話したらよいかもわからない状態で、緊張しながら家を回っていました。

前半は温かく声を掛けてくださる方が多くてありがたいなぁと思いながら回っていました。途中、お父さんがでてきて、お互いに沈黙…。1分くらいで終わってしまう失敗もありましたが、なんとか乗り切って最終日を迎えました。

そんな最終日に出てきた衝撃の一言…

「学校に対する要望はありますか?」
「学校って、何かしてくれるんですか?」

初任の自分には受け止め切れませんでした…。これから一生懸命子どもたちを育てていくんだ!と希望に満ちている若者にこの言葉はきつかったなぁ…。

後日談…

その後、なんの縁か、今の奥さんとそれを言ったお母さんが、同じ職場になりました。そのお母さんは、めちゃくちゃ仕事ができる方で、誰に対しても、上司であってもズバズバものを言うので有名だったそう。ただ、仕事もずば抜けてできるし、言っていることは悪気はもなく、ど正論だから、誰もその人には何も言えない…。

ある時、ひょんなことからぽろっと「上の子の時に、いじめ問題で学校の対応に不満を持った!」という話を奥さんが聞いたそうです。

それでか…と今では割り切れますが、初任の私にはきつかったなぁ。今でもこの時期になると思い出す、19年前の苦い思い出でした。

皆さんは、保護者から言われた衝撃の一言ってありますか?あったらぜひ教えてください。


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