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番外編お受験

次男くんが受験した国立大学附属小学校には、支援級クラスもあった。
実は、次男くんの受験の少し前に、支援級のお受験もあった。

支援級クラスも大人気で、50人ほど受験して2.3人合格という狭き門。
長男くんには、少々荷が重いだろうなと思いつつ、できれば2人一緒の小学校に行かせたいという甘い気持ちで、受験をする事にした。

そんな気持ちで望んだものだから、受験当日寝坊をしてしまった。遅刻寸前なのに、お弁当が必要でしかも手作りじゃないとダメと書いてあった。
とりあえず海苔巻きだけを詰め込みタクシーで学校に向かった。

寝坊した事もあるが、支援級のお受験が、そんなにガチなのか知らずに、私服で親子で受付に行くと、先生他受験生の親子全員スーツ姿で、その時点で2人は浮きまくっていた。

次男の時と同様、受付を入ったところから審査が始まっているのか、親子で席に着き大人しく待てるのかを、数人の先生が見つめていた。

息子は療育に行っていたので、先生の指示は通る。最初学校に入る時は嫌がっていたが、席でおとなしくは待てた。顔見知りの子もいた。次男の時と同様顔見知りであろうとおしゃべりなんてできない雰囲気なので、アイコンタクトをとった。

ひとしきり、受験の流れを聞いた後個人面談をすると説明を受けた。個人面談は子供だけで別室に移動して、順番を待って行われるという事だった。
その時点で無理やんと思っていたら、案の定別室に行く時に、長男がぐずり出した。

それを冷たいスーツを着た先生が、冷たい目で見つめたいた。その冷たい目が耐えられなかったし、この学校ではないなと直感的に感じた。「帰って良いですか?」というと、驚いた表情をして「多少ぐずっても大丈夫ですよ」と言われた。

「子供が可哀想だから帰ります。ありがとうございました。」と言って、息子に帰ろうと言うと、安心した表情で帰り支度を始めた。

これで良かったと思った。
校門を後にすると少し先に大きな公園があった。息子と公園でひとしきり遊んで、スタバでお茶をしたら、受験を終えたアイコンタクトを取っていた、お母さんからLINEが来た。

結構仲のいいお母さんだったので、本音で話せる相手だった。友達「ギリギリ現れたかと思ったら、親子で私服やけんびびったよー笑。らしいよねー」私「そんなガチって思わんかった。教えてよー笑」友達「あれから、結構子供達だけで過ごしてたし、うちも受かってないと思う。お利口な子が2人いてその子たちと思うよ。」

うちは、土俵にも立たなかったから、もうどうでも良い話題ではあったけれど、結局お利口な子が合格するなら、到底無理だったし、成長させるための学校ではなく、現状維持の学校なんだろうなと思ったので、辞めて良かったと確信した。

スタバでご機嫌に過ごす長男を愛おしく思えた。

(写真はその時のです🤭足すみません)


結局合格したのは、その2人だった。

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