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小学校受験 一次試験

前にも書いたが、横峯式幼稚園と、公文でメキメキと、負けず嫌い精神を養った次男が年長になり、一番頭のいいところに行きたいと言う、本人希望もあり、難関国立大学附属の受験に臨む事になった。

この国立大附属小学校の受験内容は、一次試験は、学力試験と面接、二次試験は、合格発表後親がくじ引きをして、補欠者を決めるという内容だった。

男女併せて男女合計300名以上受けて70人の狭き門、今は、ネット上で申し込みと思うが、息子の時代は、受験番号が早い子が受かりやすいという都市伝説的な言い伝えがあった。その受験番号は、受験の願書を学校の事務局に提出する順、即ち、並んだ者順だった。

保護者の間では、受験番号が早い方が、親が熱心に子供を躾けているという噂もあった。そんな噂信じていいのかと思ったが、一応早く並ぼうと朝5時に学校に行った。(何回目笑)

しかし、既に学校には長蛇の列が出来ていた。
早い人は前日夕方並んでいたらしい。朝5時起きも虚しく、息子の番号は、114番だった。これは、男子なので、女子を合わせると200番目くらいだったのだろう。

噂を信じたわけではないけれど、大丈夫かなという思いが浮かんだ。でも、全力で臨むしかないと思い、受験本番に臨んだ。

受験は、まずは筆記試験、その間親は体育館で待たなければならなかった。体育館に受験番号が書かれた椅子が整然と並べられ、そこに座った。親の態度も見られるという事で、携帯も持てずただ、無の境地で筆記試験が終わるのを待っていた。

筆記試験が終わると子供達が親の元に帰ってきた。
息子にこっそり「出来た?」と聞くと、「簡単やった」と答えた。

親の元に帰ってきた子供達は、皆膝の上に乗せて下さいという指示があり、息子を膝の上に乗せた。
それから、男女別に4人づつ面談に呼ばれた。その間、子供達は親の膝の上でお利口に待たなければならなかった。

1時間以上息子を膝に乗せて、尚且つ114番目に呼ばれるまでモチベーションを保たなければならない。本も何もない状態でどうしようと思って浮かんだのが、25という遊びだった。筆記用具だけは持っていたので、受験要綱の余白欄を使って息子とひたすら25で遊んだ。

性格上勝負事なのでハマってくれて、息子はお利口に膝の上で過ごすことができたが、やはり何人かの子は、ウロウロしたり、大声を出したりしていた。時々幼稚園や塾での一緒だった子が、ウロウロ最中に、息子に話しかけてちょっかいを出してきた。

小声で、「お利口さんしとかんと受からんっぽいよー。」というと、いつもなら悪ガキ大将なのに、誘いに乗らず大人しく過ごせた。

面接は受験番号が近い4人組で行われるため、息子と同じグループになりそうな子はどんな事かなと、観察していた。幸い皆んな大人しく座って落ち着きのある子ばかりだったので安心した。

いよいよ息子たちの番、4人が面接に行っている間大人しく過ごせた事にほっとして待っていた。帰ってきてまたお膝の上に乗ってきたので、「どうだった」と聞くと楽しそうに面接の話をしてくれた。

受験番号が遅かった分、面接後な待ち時間は短く感じた。これであとは合格発表を残すのみとなった。

合格発表は、学校に掲示される古き良きシステム。
ドキドキしながらその瞬間を待つ。
2階の踊り場から、先生が10時ぴったりになるのを待って掲示した。

114番を探すと見事に合格だった。

確かに、言われてみると番号が早い子が受かってるなと思った。そして、息子の面接メンバー4人のうち3人合格していた。

合格した事を大吾に話すと、それまで本当に何も興味を示さなかったのに、今から観にくると、自転車を走らせる観にきて、まじかーと感動していた。

親バカぶり全開で、二人で喜んでいるのも束の間、今度は親によるくじ引き二次試験が待ち受けていた。



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