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キャリアチェンジするとき

社会人になってからずっと、会社員として働いてきました。定年まではずっと会社員として事務の仕事を続けるもの、と思っていたのですが……今月、会社を退職しました。

これからは、文章を書いて生きていこうと思います。

こう書くと、突拍子ない感が満載ですね。
もう少し言葉を足すなら、「ずっと憧れていたことに挑戦する」というのが、より正確なところでしょうか。

会社員として

会社員として働くこと自体は、嫌いではなかったです。

気の合う同僚がいてくれたら、色々問題が起きても他愛ないおしゃべりで乗り越えられたし、毎日のルーティーンな仕事だって、小さな達成感や満足感を感じていたからです。

でも、色々な無理が重なっていたのでしょう。上司の𠮟責が、ある日を境に増えて行ったこともあります。結果的に、うまく働けなくなってしまいました。

自分でも意外なほどダメージが蓄積していたようで、ある日、「もう、一秒だってここにいられない」「心が凍るってこういうことか」と思ったことを、今でも覚えています。

その後、生き方そのものを変えたくて、あるオンラインサロンに入りました。
そこでの素敵な人たちとの出会いのおかげで、自分らしく生きることの大切さに気付かせてもらいました。
全部語ろうとすると長くなるので今回は割愛しますが(いつか感謝を込めて書けたらいいな)、

 自分で自分の人生に限界を決めてしまうのはもったいない
 やってみなくては始まらない

そんな力が湧いてきました。

今までは会社勤めが適職でした。
会社という組織だからこそできる仕事もありましたし、学びも多かった。やりがいのある楽しい仕事もたくさんあったな、と感謝しています。

この先の人生は、自分の本当にやりたいことのために時間を使おうと思います。

妻・母として

私には夫と子どもが3人います。愛する家族と暮らすことができて、それだけでも幸せだと感謝しています。

でも……それでも。

日々の小さな諦めや我慢の蓄積が、家族関係にも影響していることに気づきました。

たとえば、服を買う時。
本当に気に入った服より、職場に着て行きやすそうなものを買ってしまう。
小さい子どもが一緒だとゆっくり買い物はできないから、通販で値段もデザインも無難なものを選んでしまう。

子どもがいるからといって、我慢しなくていいことまで我慢していたら、そのうち何がしたかったのか分からなくなる。そんな闇を感じたことがあるのは、きっと私だけではないのでは……。

外でいやなことがあると、家で暗い顔ばかりして家族に心配をかけたり。挙句の果てに、八つ当たりしたことだって、正直あります。

でもそれは、家族のせいではなくて、私が自分らしく生きていないから、必要以上に強い反応が出ていたのだとわかりました。

母親が諦めながら生きている姿を子どもに見せることが、プラスになるとは思えませんでした(反面教師にはなれそうですが)。
私が理想とするのは、たとえ完璧ではなくても、一緒にいるだけで生きる力が湧いてくるような、そんな心の支えになれる母親です。

それなのに、理想の母親像と現実の自分との差が大きすぎて、悲しくなりました。

このままでは、だれも幸せにできない。
愛する家族の幸せを一番に願っているのに!
それは嫌!!

……では、どうしたらよいのか。
必死に考えました。

自分で言うのもなんですが、今までの自分は、世間の常識に合わせて、枠からはみ出ないように生きてきたと思います。
そうしてきたのに、自分も家族も幸せにできないなんて、何かがおかしい。

これまでは、失敗を恐れて、失敗しないようにと、人に悪く思われないようにという、いわゆる「他人軸」で生きていたから、
「幸せ」という、自分の心が求めるものと向き合うことを、二の次にしていました。
だから、前提がおかしいから、今の状況がおかしなことになっている、と気づきました。

それならば、私が、一番やりたかったことに挑戦しよう。

実績なんてない。でも逆に言えば、失うものもない。
幸せな生き方に近づけるように、方向転換しよう。
そのための挑戦をしよう。

そう、決心しました。

文章を書いて生きていきたい

子どもの頃から物語が好きで、楽しいときも辛いときも、いつも本が支えてくれていました。なので、作家に憧れるのは自然なことでした。

でも、大人になるにつれ、自分は作家になれそうにない、と思うようになりました。特に秀でた才能もない自分が叶えるには、大きすぎる夢だ、無理だと決めつけたのです。

作家のように文章を書いて生きていくことができる(=収入を得られる)のは、才能に恵まれた一部の人にのみ許される生き方だと思っていました。

しかし、実際に文章を書いて生きている諸先輩方にお話を聞くと、どうもそうではないらしいのです。

誤解を恐れつつ言えば、「やるか、やらないか」だけの差らしいのです。

本当なのでしょうか……?

ちなみに、エッセイスト・ライターの江角悠子さんは、「文章を書いて幸せに生きていく」というように、「幸せに」を付け加えることも大切だと仰っていました。

文章を書いて生きていくことが私にできるのかどうかは、まだ未知数です。
それでも、宣言することが重要だと江角さんから教わりましたので、宣言だけはしたいと思います。

「文章を書いて、幸せに生きていく。読んでくれた人が幸せになれるような物語を書く」

言うだけなら、タダですもの。ダメでもともと、挑戦あるのみ!です。

書くことで収入を得たい

そうして、実際に「文章を書いて生きていく」と宣言して、今の私が、身を立てられるほどの収入を得られるのかといえば……まだ、です。

収入を得ることは大切です。
生活のためであることはもちろん、報酬をいただけるということは、それだけ価値のある仕事ができました、という仕事に対する評価でもあります。
よい仕事をできたという自信になれば、きっと、もっと良い仕事をしたくなるはず。
そんな好循環の中にいたいので、私は自分の能力を用いてよい仕事をして、納得のいく報酬を得たいと、心から願っています。

生きていくために必要な分の収入を得られるように、働きたい。
経済的な安心感を得ながら、心のおもむくままに物語を書きたい。
今の私が欲しいのは、それができる環境です。

しかし、その環境を用意するには、私は色々と無知でした。
とても一人では現状を乗り越えられそうになかったので、尊敬できる人に教わろうと思いました。

メールマガジンの文章ですっかりファンになっていた、エッセイスト・ライターの江角裕子さん。ライティングについて学びたいと思ったまさにその時、江角さん主催の「京都ライター塾アドバンスコース」の募集があり、受講させていただきました。
学べることの幅広さ、奥深さに圧倒されっぱなし!でも、これだけ学ばせてもらいながらライターとして働けないとしたら、もったいないことだと思いました。今後、この学びを生かして企画を売り込むことなどにも挑戦したいと思います。
注)江角さんは、ライターとして働く方だけでなく、年齢・職業に関係なく「書くことは人生に役立つこと」という視点で講座をされています。

また、江角さんのサロンでご紹介いただいたなつみと先生は、Webライティングで成功された知見を本として出版もされています。その先生がWebライティングに特化した講座を開講されると知り、今回「なつみと式Webライティング講座」を受講を申し込みました。

始めましての私を知っていただくことから始まる、新しい環境。文章で伝えられること、伝えきれていないことなど、客観的な視点で見ていただけることも新鮮です。
この講座は月に4回のレッスンを3か月間で受けられます。すでに4回受講しましたが、苦手だったクラウドソーシングの登録も、無事にクリアできました。
自分一人では、間違いなく途中でへこたれていたと思います。伴奏してくれるコーチがいてくれるからこそ、頑張ることができるのを確信しました。

作家とライター

ちなみに、私が学び、仕事を得ようとしているライターという仕事と、作家とでは、同じ文章を綴る仕事とはいえ、詳しく分類すると別のジャンルになるそうです(ライターになるまで私、知りませんでした……)。

作家になるなら、作品を書くことだけに集中したほうが良いのでは?と思ったことも正直あります。それでも、あえて私は今、ライターとして活動し、幅を広げるための学びをしたいと思っています。

なぜかというと。
物語を書く場合、それがフィクションなら現実世界の人に直接迷惑をかける危険性は少なくてすみます。
一方で、ライターが書く記事となると、事実と異なることを書いてしまうと、読者、取材先、クライアントにも迷惑がかかります。

素敵な仕事をしている取材先の皆様の価値を、素敵なままで伝えたい。それなのに、もし私が不勉強なせいで、誰かに迷惑をかけてしうとしたら……それは恐ろしく、申し訳のないことなので避けたいのです。
駆け出しライターとしての私を、先輩にきちんと躾けてもらいたくて、先生や仲間から色々なことを教わっています。

作家になるためには、作家であり続けるためには、誰かの真似をするだけでは仕事にできないと思います。物語を書くことは、自分自身で何とかしたいと思います。

ライターとしては、幸運なことに良い先生と出会えました!これは、今から自分で失敗しながら学ぶよりも、教わった方が断然よい仕事につながる確信があります。
ライターという、文章を書くこと以外にも能力が必要な仕事は、すでに成功されている方から学び、一日も早くよい仕事ができるようになりたいです。

取材先、読者、そして書き手の全員が幸せである、三方よしの記事を書きたいと思います。生きていく上で、喜びをもって働ける仕事をするために。

今年の12月から3か月間。なつみと先生の講座で実地の学びを深めます。
これからがより一層楽しみです!!


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