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ネタバレ無し 映画『ゴジラ−1.0』を観た


劇場でまた映画を観た。
面白かった!
私は『シンゴジラ』より良いと思った。そのわけは、



🔸人間関係がわかりやすい

物語の中の人間関係が王道なので、安心して見られる。


🔸飽きない

場面の切り替わる時間のながさがちょうど良く、子どもも、映画スレしてない大人も、飽きない。


🔸音楽が良い

例のゴジラのテーマ曲が、ここで流すのか〜〜って絶妙なところでかかる。


🔸どうせなら破壊ではなく、愛で。

一番良かったのは、破壊しまくるゴジラ、そして戦争、それに対立するのが主人公と周囲の人の、希望や信頼、愛情やいろいろの優しい感情という図に、美意識•美学があったことだった。

何か表現するならば、破壊でなく愛の方がいい。

宇多丸さんのラジオ評では、昭和的な倫理観からブラッシュアップされてないと苦言を呈されていたが、私もそれについては理解できた。


擁護するなら私は戦後の複合家族(空襲で家族を失った復員兵、女性、孤児が家族になる)の設定は実際にあったことでウソくさくないし、それでいて復員兵と女性が何年も一緒に暮らしながら肉体関係がいっさい無いことが劇中でハッキリ描かれ、口付けひとつ交わさないところには理想を感じた。(PTSDでインポだったのかもしれないですね。)

ついでに、庵野監督作品のシンゴジラ、シンウルトラマンには、人間どうしの深いつながりは描かれてなかった。

シンウルトラマンでの、バディを組んだ男女は、価値観が変わりつつある今の、新しい男女の関わりが描かれていると私は思っていた。でも実際のところは、庵野監督は深い人間関係を「描かない」のでなく、「描けない」のでは。

今回、山崎貴監督の作品を初めて見て、そんな風に思い直した。


おしまい

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