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四国ぐるり半周海めぐり−鉄印帳の旅・特別編

(ちょっと長い撮影記録です。お時間のある時にごゆっくりご覧ください。目次からご覧になりたい日を選んでいただければ幸いです)

はじめに

8月初旬、久しぶりの鉄印収集旅に行ってきました。行先は四国。土佐くろしお鉄道と阿佐海岸鉄道が対象ですが、せっかくの夏休みですので、少し四国をぐるっと回ろう。松山から入って反時計回りに進み、今まで行ったことのない足摺岬や室戸岬も回って四国を堪能したい。そう思って2泊3日の行程を計画しました。

1日目:松山から宿毛へ

まずは初日、愛媛・松山から入ります。朝のANA便、運よく窓側席が取れました。見事に晴れていて、機窓からは琵琶湖や福山市、そしてしまなみ海道をきれいに望むことができました。

しまなみ海道上空から

①海を望む下灘駅にたたずむ
初日は四国の西側を南下します。まずは伊予市駅へ。ちょっと寄り道して、予讃線の通称「海線」と呼ばれる区間へ。向かうは青春18きっぷのポスターでも有名な下灘駅。下灘には何度も訪れていますが、これまでで最も素晴らしい青空を望むことができました。やはり下灘駅から望む瀬戸内海の景色は最高ですね。

伊予市駅
下灘駅に到着。素晴らしい青空
目の前は海、やはり最高の駅

②特急宇和海で南予の車窓を堪能
30分ほど滞在して、駅名票やら特徴的なホーム上屋やらをパチリパチリと撮影して、やってきた松山方面の列車で伊予市駅へと戻ります。
伊予市からは、今度は内子経由の特急「宇和海」に乗車。宇和島までの間でも魅力的な車窓が点在します。大洲城、伊予石城のマンモス像、そして法華津峠からの雄大な海景色。それらを涼しい車内から堪能しました。

大洲城を望む
伊予石城の稲わらマンモス
法華津峠からの車窓

③宇和島観光
宇和島駅に到着。駅前には1号機関車が展示されています。ここで2時間ほどあるので、現存天守が残る宇和島城に行くことにしました。しかしこれがきつかった。炎天下の中、ぜいぜい息を切らせながら登った宇和島城。あまりにも暑すぎてくらくらしました。ここで買って1ヶ月しか経っていない帽子を忘れたことを下りてきた後に気づきましたがすでに再登攀する気力も時間も残っておらず……無念。

宇和島駅舎と1号機関車
宇和島城

④宇和島自動車の路線バスで宿毛へ
失意の底で宇和島バスセンターに向かい、やってきたバスに乗り込みます。乗車するのは宇和島自動車の宿毛行。県境を越えて高知県まで乗り入れるバスです。他の路線では中型のバスが多い宇和島自動車ですが、宿毛線は基幹路線ということもあり、大型のバスでした。
愛媛県最南端の愛南町を通って進むバス。随所で港町の風景を見ながらバスは快走し、夕方、宿毛に到着しました。この日の宿泊地・宿毛では夕陽の名所である咸陽島公園で夕陽を堪能。秋から冬にかけて「だるま夕陽」が見られるそうですが、いつかは撮りに来たいものですね。

宇和島バスセンターに入線する宇和島自動車のバス
宿毛行バスからの車窓
咸陽島公園からの夕陽

2日目:足摺岬を通って高知へ

①柏島から足摺岬へ
2日目は宿毛を出発、この旅でどうしても来たかった大月町の柏島に立ち寄りました。透明度の高い海に感動。ほぼ四国のどん詰まりに近い遠い場所ですが、憧れの地に行けてよかったです。その後、叶崎で一日5本しか来ない高知西南交通の宿毛発土佐清水行のバスをとらえ、そして念願の足摺岬へ。地球の丸さを実感する圧巻の景色を堪能しました。

柏島のそばにある観音岩
柏島にて。素晴らしい透明度
叶崎バス停付近を通過する高知西南交通のバス
足摺岬展望台

②中村から列車を乗り継ぎ高知へ
中村から土佐くろしお鉄道に乗り込みます。ここで土佐くろしお鉄道の鉄印を購入しました。土佐佐賀付近の雄大な海の景色を堪能し、窪川で土讃線に乗り換え、目の前に砂浜が広がる安和駅を見て、そして高知へ。四国にはここ数年で何度も来ているのですが、実は高知まで足を延ばすことは少なく、2014年以来8年ぶりの高知でした。

土佐くろしお鉄道中村駅
土佐くろしお鉄道の鉄印
中村から乗車した土佐くろしお鉄道の車両
土佐くろしお鉄道中村線・土佐佐賀-佐賀公園
土讃線・安和

③とさでん交通の路面電車撮影
高知駅も高架になってから初めて来ました。駅前には土佐藩の3英傑、坂本龍馬、中岡慎太郎、武市半平太の銅像が出迎えてくれました。高知駅からはとさでん交通(旧土佐電気鉄道)の路面電車撮影をしながら宿泊地である後免町に向かいます。はりまや橋の交差点や、田辺島通電停そばの鹿児神社、大津小学校そばの歩道橋ポイントで、西日に体力を消耗させられながらも撮影。後免町には18時半ごろに到着しました。

高知駅前
高知駅前にあった3英傑の銅像
はりまや橋。四方から電車がやってきます
田辺島通-鹿児(鹿児神社)
舟戸-北浦(歩道橋から)
電停間わずか70mの清和学園前-一条橋
終着の後免町電停

3日目:室戸岬を経由し徳島へ

①土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線で奈半利へ
最終日、この日は室戸岬を回って徳島へ出て、そこから東京に帰ります。まずは土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線に乗車して奈半利を目指します。この路線の魅力は何といっても、雄大な太平洋岸を望む絶景。海岸線を延々と走る区間は車窓から目が離せません。

後免町駅から出発
後免町駅に入線するごめん・なはり線
土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線・香我美-あかおか
奈半利駅

②室戸岬をぐるりと
ここから先は室戸岬を回っていきます。国道は海沿いになりますが、室戸岬灯台は山の上。海岸段丘なだけあって急坂を上っていきます。そこから見た太平洋は迫力満点。室戸岬周辺は世界ジオパークに認定されているだけあって、室戸岬以外にも見どころがたくさん。特に素晴らしかったのは夫婦岩と呼ばれるもの。大迫力でした。

室戸岬灯台
夫婦岩

③阿佐海岸鉄道でDMVに乗車
やってきたのは阿佐海岸鉄道の宍喰駅です。ここで阿佐海岸鉄道の鉄印を記帳してもらいます。
阿佐海岸鉄道といえば、何といってもDMVです。鉄道とバスが一体となった車両で、鉄道区間は鉄道として、一般道路はバスとして走行します。私は宍喰駅から一般道路へのモードチェンジ拠点である阿波海南まで乗車。美しい海沿いの鉄道高架区間をバスが走る光景には違和感を覚えながらも、新しい交通モードを楽しみました。

宍喰駅
阿佐海岸鉄道の鉄印
DMVに乗車します
DMVからの車窓
阿波海南でモードチェンジを見学
マイクロバスが線路へ(やっぱり不思議な光景)

④牟岐線を完乗、徳島へ
阿波海南からは普通の鉄道に乗って徳島を目指します。1両きりの列車はだんだんと乗客が増え、阿南の手前の見能林からは立ち客が出るほど。徳島駅からは徳島空港へと移動し、同じくANA便で羽田へと帰りました。徳島空港は以前は東京直行便も少なかった印象ですが、今では順調に乗客を伸ばしているようです。

阿波海南に入線する牟岐線
田井ノ浜駅では海岸が間近
徳島駅に到着
徳島空港の機内から

むすびに

こうして2泊3日の四国半周の旅は終わりました。何といっても高知県の雄大な海の風景を思う存分に堪能したのがよかったですね。柏島、足摺岬、土佐くろしお鉄道や土讃線の海沿い鉄路、室戸岬と、青い太平洋を楽しむことができました。道中は天候も安定していて、暑かったですが、最高の青空の下で夏を堪能することができました。

(掲載写真はすべて筆者撮影)

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