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【検証】ローカル路線バス乗り継ぎの旅第17弾(山口⇒室戸岬)

シリーズでお送りしております「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」を今のダイヤで行ってみたらどうなるかの検証ですが、第17弾をお届けします。ここ最近もシリーズ各回多くのアクセスをいただいており、本当にありがたい限りです。

第17弾の実際ルート

第17弾は2014年の4月に放映されました。ルートは山口から四国へ渡って室戸岬まで。マドンナは宮地真緒さん。この回は過酷なしまなみ海道歩きで知られる回ですが、とにかく一生懸命で健気で、かわいそうになるくらい頑張っていた印象があります。

それでは、第17弾の実際ルートを振り返ってみましょう。

一日目
山口駅-(防長交通快速バス)-徳山駅前-(防長交通快速バス)-岩国駅前-(いわくにバス5系統)-和木駅-(徒歩)-大和橋-(徒歩)-大竹駅-(大竹交通大竹・栗谷線)-玖波駅-(おおのハートバス)-公民館前-(おおのハートバス)-広電阿品駅-(広電バス阿品台線)-阿品台北-(広電バス阿品台線)- 広島バスセンター-(芸陽バス)-西条駅-(芸陽バス)-竹原駅
二日目
竹原駅-(芸陽バス)-三原駅-(トモテツバス三原福地線)-登山口-(おのみちバス)-尾道駅-(おのみちバス)-川尻池下-(因島大橋を徒歩)-大橋入口-(因の島バス)-瀬戸の浜-(生口橋徒歩)-生口橋入口-(本四バス開発) -瀬戸田港-(本四バス開発)-多々羅大橋歩行者道入口 ※フリー乗降-(多々羅大橋を徒歩)-上浦芸術会館-(瀬戸内海交通)-出口-(大三島橋を徒歩)-枝越-(伯方島島内および伯方・大島大橋を徒歩)-大島浄園-(瀬戸内海交通)-大島営業所
三日目
大島営業所-(瀬戸内海交通)-下田水港-(来島海峡大橋を徒歩)-展望台入口-(せとうちバス)-今治営業所-(せとうちバス)-今治桟橋-(せとうちバス)-松山市駅-(いよてつバス)-JR松山駅-(JRバス久万高原線)-落出-(JRバス)-古床-(JRバス)-落出-(くろいわ観光バス)-土佐大崎-(くろいわ観光バス)-狩山口
四日目
狩山口-(県交北部交通)-はりまや橋-(土佐電ドリームサービス3系統)-安芸駅-(高知東部交通)-室戸岬

この回まで、第15弾・第16弾と連続して失敗していて、3連敗したら引退と言っており、何としてもゴールしたかったのでしょう、太川さんは過酷なしまなみ海道の歩きも限界まで突き進んでいた感があります。その甲斐もあって、結果としては当時としては最速のゴール記録をマークしたわけですが、それでも2日目のしまなみ海道の歩きは見ていてしんどくなるものでした。

2022年のルート検証

それでは2022年、現在のダイヤで同じルートを行ってみたらどうなるでしょうか。

1日目
山口駅658→中国JRバス・防長線→748防府駅前815→防長交通→918徳山駅前955→防長交通→1141岩国駅前1205→いわくにバス・W1和木駅上迫線→1218和木駅→(徒歩2.1km・30分)→大竹駅1300→こいこいバス→1325玖波駅1454→おおのハートバス・東西横断ルート→1552広電阿品駅1600→広島電鉄・阿品台線→1605阿品台西1615→広島交通・阿品台線→1714広島バスセンター1745→芸陽バス・40-10西条広島線→1931西条駅1953→芸陽バス・西条竹原線→2047竹原駅

実際ルートでは、山口駅からいきなり徳山駅へと向かう長距離の快速バスに乗車していますが、現在は廃止されています。乗り継ぎせずに直接徳山へと行くルートとしては、9時過ぎに山口を出る広島行の高速バスの下道区間で徳山駅へと行くルートもありますが、それだとその後の乗り継ぎが悪く、阿品台から広島へと向かうバスに乗車できません。かなり早めですが、山口駅を7時前に出発するバスに乗るのがよさそうです。かなり遅めの時間にはなりますが、実際ルートと同じく竹原まで進むことができます。

2日目
竹原駅710→芸陽バス・三原竹原線→823三原駅前947→トモテツバス・福地線→1008鳴滝登山口1015→おのみちバス・東西本線→1030尾道駅前1130→おのみちバス・因島線→1148川尻池下→(因島大橋・徒歩6.8km・2時間)→大橋入口1350→因の島バス→1411瀬戸の浜→(生口橋・徒歩2.4km・1時間)→生口橋入口1552→本四バス・東まわり→1610早瀬→(多々羅大橋・徒歩3.9km・90分)→大三島(宿泊)

実際ルートでも苦労したしまなみ海道ですが、やはりここは橋を徒歩で渡る過酷な旅となります。ただし、あまり無理をせずに宿泊施設の多そうな大三島で早めに休むことにします。というのも、無理して大島まで進んでも宿泊施設があまりにも貧弱そうだからです。実際ルートでもかなり苦労していましたね。

3日目
戸板708→瀬戸内海交通→716出口→(大三島橋・徒歩3.7km・90分)→枝越850→瀬戸内海交通・伯方循環線→853伯方島バスストップ→(伯方橋-大島大橋・徒歩3.2km・90分)→浄園1014→瀬戸内海交通→1018大島営業所1020→瀬戸内海交通→1040下田水港→(来島海峡大橋・徒歩6.3km・2時間)→展望台入口1342→せとうちバス→1406今治駅前1439→せとうちバス特急→1546大街道1708→ジェイアール四国バス・久万高原線→1810久万高原

3日目は大三島から出発。しまなみ海道歩き旅の後半戦。最後の来島海峡大橋を渡り終わるのはお昼すぎ。今治からは高速道路を通らない特急バスに乗って松山へ。特急バスは伊予鉄の松山市駅が終点で、久万高原へと向かうジェイアール四国バスはJR松山駅出発ですので、終点手前の大街道で乗り換えます。久万高原から先、落出までのバスは比較的遅くまでありますが、宿泊施設がないので久万高原で宿泊します。

4日目
久万高原800→久万高原町営バス・久万落出線→828落出832→久万高原町営バス・岩川線→857岩川→(徒歩10.3km・3時間)→森1157→黒岩観光バス・広域線→1210土佐大崎1227→黒岩観光バス・広域線→1238狩山口1521→とさでん交通・Z2G1→1700堺町1752→高知東部交通→1929安芸駅1933→高知東部交通→2051室戸岬

実際ルート放映時はジェイアール四国バスは落出まで行っていましたが、現在は久万高原までしか行かず、町営バスに移管されています。また、落出から出ていた黒岩観光バスも廃止され、途中、岩川から森までは歩かねばなりません。実は岩川線の旭というバス停から森方面のバスがあるのですが、朝7時台と17時台の2本しかなく歩くしかありません。狩山口で3時間近くの待ち時間がありますが、安芸方面は遅くまでバスがあり、21時前ではありますが、その日のうちに室戸岬に到着することができます。

まとめ

実際ルートでは、しまなみ海道をかなり無理して歩いたこともあって、当時としては最速でのゴール記録となりましたが、今回の検証では無理せず大三島で宿泊したこと。久万高原から先、町営バスへの移管や路線が繋がらないことなどもあって、シリーズでも記録的に遅い時間でのゴール到達となりました。室戸岬、私も行きましたが、夜21時の室戸岬は、おそらくとんでもなく怖いと思います。

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(トップ画像は「CraftMAP」様の白地図を使用させていただいております)

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