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知りたいことは自分で情報収集・分析してみよう

えー、本日はITのような趣味のような話題でございます。
興味のある趣味をきっかけに自分で分析をやりましょうというお話です。

近年、バイクが売れているらしい

noteで気になる話題がありました。
バイクが売れているらしい。

記事を疑うわけではないのですが、もうちょっと具体的な情報を知りたい。
あ、ちなみにおれは昔はバイクが大好きでした。
今でも気にはなるけど、所有するには至らず動向を追っかける程度です。

ちょっとだけ分析してみよう

※「分析」は大袈裟かも。ご容赦ください。
難しい統計技法はでてきません。可視化して眺めるだけでーす。
自分でやるのがポイントです。
出来合いの結果だと知りたい情報が抜けてることがあるので、素データを拾ってきて、自分でころころと転がすのがよろしい。

さて、まずはデータを入手してみよう

ここからもってくる。
二輪車 | JAMA - 一般社団法人日本自動車工業会

ページの右端にActive Matrix DB のリンクがあります。
なにやら便利そうな雰囲気である。

検索した結果がこちら。このデータベースは1993年から保持してるみたい。

きれいな表形式に加工しよう

CSVでダウンロードするとこんな情報になってる。
※若干手修正してます。

通常のExcelに展開します。
大事なことは
・見出しは自分にとってわかりやすい表現にする
・余計な情報はカット(タイトルや合計行はカット)
・適切なセルの書式にする(日付・数量の表記や桁区切り)

Excelのグラフで結果を見る

おすすめグラフで、「積み上げ縦棒」を選ぶ。
セルの属性をちゃんと設定しておくだけで、とても見やすいグラフがすぐに表示される。
便利な世の中になったもんだ。

青い部分「50cc」の割合が多すぎるからわかりづらい。
個人的には  50ccはもう廃止でいいんじゃないかと思うんです。
というのも、2006年ぐらいから2ストロークエンジンバイクの生産はしなくなってます。4ストエンジンで50ccってのはかなり非力なのでもう規格ごと更新しないといけないと思います。50ccしか乗れない人は、電動自転車に流れていくしね。
4スト限定という前提で125cc未満で統一でいいんじゃない???

さて、グラフから50ccの出荷台数をカットしてみる。
ほっほー、なるほど!確かに近年増えつつあるね。

グラフ変化の原因を調べる

さぁ、ここから先は Bing のOpenAIに聞いてみよう。
1999年の落ち込みの原因はバブル崩壊の影響だそうです。
排ガス規制の影響もありそうですね。
二段階右折は関係ないやろ。

2009年の落ち込みの原因はリーマンショックだそうです。
株価の落ち込みがすごかったもんなぁ。いろんな消費が落ち込んだってことでしょう。

まぁ、違和感ないかな。
2007年の規制で2ストエンジンがなくなったから、前年度に売れて翌年にどすんと下がってしまうってこともあるんじゃなかろうか。
2ストと4ストの内訳があればわかるんだけどなぁ。

ちなみに2000年より前の原チャリ販売台数が多すぎたという説もありまして、1990年ぐらいは投げ売りの時期もあったのですよ。
安売り競争で疲弊してしまったらしい。

2022年の125cc未満はちょっと落ち込んでますね。
250ccに食われてしまったのかな?
でも、全体的には増加傾向ですね。

勘違い発見

しかし、冒頭のnote記事には以下のように書かれている。

公のデータによると、251cc以上のバイクの国内販売台数は、2022年前半で前年同期比32%増の5万1035台。年間では1998年(10万4744台)以来の10万台超えになるとみられているそうだ。

上の表では2022年の251cc以上の件数は、71,606なんです。
違いはなんだろう。
明らかに違うのは、おれがゲットしてきたデータは「出荷数」です。
なにそれ?意味わからん。
メーカーが販売店に卸した数なんだろうか。
一般消費者が購入した台数とは違うってことかな。
うーん、大前提でしくじってしまったぜ。
このように数字の意味を取り違えると統計はまったく役に立ちません。
このデータは世界なのか国内なのか明記されてない・・・けど、国内だと思っておきます。

改めてこちらで入手しました。個人的に嫌いな軽自動車協会です。
管轄の違いなのか、126cc以上の情報しかない。
125cc の原チャリ情報が気になっていたのですが仕方ない。

軽二輪車・小型二輪車の新車販売台数の年別推移 – 一般社団法人 全国軽自動車協会連合会 (zenkeijikyo.or.jp)

くそ!なんですき間を空けるんだよ!
これだから日本は遅れてると言われるのです。あぁ、いらつくぜ。

2022年は251cc 以上の販売台数が 10万超えてるね。
32%増ではないな。おそらく前年の比較対象がちがうんだろう。単月のある時期だけとかだろうな。

改めて販売台数グラフを見る

さて、これもグラフにしてみよう。
余計な空白行は削除します。横軸は西暦表記にしよう。

おおお!確かに251cc以上が売れています。
250以下が減ってるのはよくわからん。
このグラフを見る限りでは、年によって入れ替わるようですね。

折れ線

で、なんでバイクが売れてるの?

最初からBing聞けば欲しい答えが手に入る!?
いやいや、数字的な裏付けも欲しいよね。

しかし、この回答ってイマイチだな。
なんで原付二種と軽二が人気を集めたのか?
後で自分で考察しよう。

まぁ、バイクが高くて買えなくなったきたせいもあるだろうねぇ。
政府のサイトにはいろんな情報が転がってます。


バイクはなかったけど車の価格推移グラフを出してみました。
これは軽自動車です。普通車は変な結果だったので無視しました。

ちょっと凄すぎん?

すごい勢いで値上げだな。
同様にバイクも上がってるとしたら高い車両は買えなくなる。

おれが2002年に買ったYAMAHA の TDM900は80万円でした。
(記憶が緩いけど税抜き車両価格です)

黄色は虫が寄ってくる


現在同じモデルはありませんが、比較的近いと思われる
YAMAHA 900cc 三気筒の XSR900 は 120万円です。

一度乗ってみたいトリプル

単純比較すると20年間で1.5倍に値上がりしてます。
ABSとか排ガス規制とかで部品が増えてるんですけどね。

大型バイクなんか買えない時代になりました

高いよね・・・。道楽ですなぁ。
でも、それだけじゃないんです。
おれがバイクに乗らなくなった理由の一つとして、
乗るところがない問題ってのがあります。

大型バイクで田舎の国道なんか走ったら、あっという間に100Km/hぐらいでてるんですよ。
ネズミ捕りはそういう場所にこそ待機しています。
おれは免停にはなんなかったけど20キロ超過で切符きられました。
似たようなことが3回ほどありまして。

もう、乗るところねーじゃん。。。

ということで、乗るのをやめちゃったんですね。

125cc は比較的安いし、回してなんぼ!

HONDAのGROMは  125cc 385,000円です。

3代目のGROM

125ccって、おれの感覚では28万ぐらいだったんだけどなぁ。
まぁでも、比較的安いですよね。買おうと思えば買える。
こういうバイクが販売台数を伸ばしてるんだろうか。
それに目一杯回しても、そんなに速くない(涙

こちらは YAMAHA MT-03/MT-25。だいたい60万ちょい。
昔の400cc 4気筒のバイクと同じ価格帯なんです。
おれが乗ってた頃に人気があったクラスのお値段で買えるバイクということです。
つまり一般的なバイク好きが出せる限度ってこと。

バイク馬鹿は天井知らずなので論外です。きっと200万ぐらい出すことでしょう。

そんなこんなを見てると、売れてるレンジや売れてきた理由がしっくりくるような気がします。

結局、販売台数が増えてる理由がわかったのか?

いやぁ~、どうなんだろう。
どうでもよくなってきた(笑)
事実であることは確かです!

ココから先は私見です

統計情報も加味しつつ私見を述べますと、
ここ14年ほど販売台数が増加してるのでコロナは関係ないよね。
経済的事情によりバイクにシフトする層が増えたかなと思う。
ソロキャンプも似たような理由だと思う。
自動車を維持するのは高いけど、バイクなら・・・という層には向いています。
車を2台持てないから、もう1台はバイクで・・・という発想もあるのかな。
人と違う過ごし方を選ぶ傾向も出てきたと思います。
自分時間を大切にしたいという心理なのかな?

じゃぁ、ぼよんは!?
すっかり出不精になって、家を直すので手一杯です!
でもおかげで自宅でBBQできるようになりました。
自分時間を大事にするという意味では世の中の流れと似てるのかもしれません。

分析のためのデータはあちこちに転がってるので、収集して加工して分析すると自分の私見の裏付けになる・・・かもよ!?
見えなかった何かが見えてくるようになります。

今年以降はどうなるか?
多分、下がると思うんだけどな。
物価高きっついよね。
持たざる者の世界がはじまる。

おしまい。


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