【2025年受験】カリタス女子の併願戦略について

 前回に引き続き、併願パターンを考える記事です。今回は、カリタス女子の併願パターンを考えます。


 自由が丘からはちょっと遠い学校ですが、近辺から進学して満足している御家庭が多いので推しております。

〇基本的な考え

 カリタス女子も、通して受験することが鉄則になります。

1日/午前:カリタス女子/午後:(カリタス女子)
2日/午前:      /午後:カリタス女子
3日/午前:カリタス女子/

カリタス女子の場合、複数回受験のメリットが大きいです。

複数回(2回以上)受験した場合、それぞれの科目について受験した各回の得点を比較し、最も高い得点をあとの回の判定に使います。追加出願の場合も適用されます。

カリタス女子中学「入試要項」

ゆえに通して受験するメリットは大きく、戦い方次第では日能研四谷大塚の偏差値40を超えるくらいの子がアップセットを起こしやすい学校になっています。

〇併願校について

 カリタス女子と共学校を併願している子を、あまり見たことがないので、ここでは女子校で考えていきます。また、カリタス女子がキリスト教系の学校のため、キリスト教系に絞って考えていきます。

[恵泉女学園]

 1日の午前午後のどちらを受験するかは、少し考える必要があります。3日までもつれ込んだ時のことを考えると、理社の複数回受験の優遇の可能性から午前の方が良いのですが、午後の方が募集定員が多く、また午前中は恵泉女学園を第一志望とする子が、おさえ校にするために流れてくる可能性が多いので、「午前の方が簡単」とは単純には言えないからです。

1日/午前:カリタス女子/午後:恵泉女学園
2日/午前:      /午後:恵泉女学園
3日/午前:カリタス女子/午後:恵泉女学園

恵泉女学園は、カリタス女子と併願日程の相性が良いですし、恵泉女学園で勝負できるレベルの子は、カリタス女子の午前を無難に取りきれると思います。逆に、カリタス女子の午後は、洗足鴎友レベルの子が来る可能性は低いので、勝負できないレベル感とまでは言えません。
 その意味で、カリタス女子の日程は、1日午前におさえ校にしたい学校があるのか、1日午後におさえ校にしたい学校があるのかで選ぶことになると考えています。

[光塩女子]

 次は、高円寺にある光塩女子学院です。

2日の午前と4日の午前に受験ができるので、カリタス女子とちょうど上手くハマります。問題の難易度はそれほど高くなく、カリタス女子を妥当なレベル感で目指している子にとっては、順当なおさえ校候補になるのではないでしょうか。多少リスクがある子でも、1日午後に鉄板の押さえを差し込めるので、第二志望の候補として挙げられると思います。

1日/午前:カリタス女子/午後:(カリタス女子)
2日/午前:光塩女子学院/午後:カリタス女子
3日/午前:カリタス女子/
4日/午前:光塩女子学院

もし、光塩女子学院の確率を高めたいのであれば、1日午前に光塩女子学院を入れて、午後にカリタス女子を差し込むというパターンもあると思います。

1日/午前:光塩女子学院/午後:カリタス女子
2日/午前:光塩女子学院/午後:カリタス女子
3日/午前:カリタス女子/
4日/午前:光塩女子学院

[捜真女学校・玉川聖学院]

 カリタス女子を最後まで諦めずにアップセットを起こしたいと考える方は、捜真女学校か玉川聖学院をおさえ校にできるかどうかが判断基準だと思います。

1日/午前:カリタス女子/午後:捜真女学校
2日/午前:捜真女学校 /午後:カリタス女子
3日/午前:カリタス女子/午後:捜真女学校
※「捜真女学校」のところは、全て「玉川聖学院」に置き換えられます。

このパターンであれば、よほどのことがない限り外すことは無いと思います。こういう日程を良しとしていただけるのであれば、日能研・四谷大塚の偏差値40を超える程度でも、最後までカリタス女子を諦めずに挑戦できます。

まとめ

 ここまで、キリスト教系・女子校を軸にしてカリタス女子の併願パターンを考えてきました。もちろん、自由が丘に軸を置かず、キリスト教系に限らず、また共学校からも候補を選べば、様々な可能性が残っています。その可能性からも、カリタス女子に関しては最後まで諦めないで良いと考えています。細かいご相談があるようであれば、ぜひ学習相談にお越しください。


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