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【中学受験】授業時間について@2024年の考え

 以前、授業時間についての記事を書きました。

 書いてから少し経ちましたので、今回の記事ではその考えの変化についてまとめます。

 私たちの教室では、授業を終わらせる時間を20:00に設定しています。平日も、土日祝日も、季節講習も、基本的に20:00に終わらせるように努めています。その理由は、以前の記事に書いた通りで、基本姿勢は変えていません。ただ、最近は21:00までの1時間の使い方を後考える必要性は感じており、志望校によっては、その時間に補習をした方が良いのではないかと考えています。
 一応、現時点では、合格実績にあるような学校については、20:00までの学習時間で、その学習効率を上げるだけで良いと考えています。

 とはいえ、これまでの教え子全員の受験結果が良かったかと言われれば、決してそういうことではありません。中学受験の合格にコミットすることだけを考えたら、授業時間は間違いありません。

 季節講習に関しては、今年の春から1時間伸ばして5時間にしました。「5時間」という時間は、SAPIXの土曜日の授業時間と同じなので、おそらく6年生には耐えられる時間なんだと思います。実際に教室の子達は耐えられたという手応えがあります。
 加えて、今年の夏期講習から授業時間を6時間にする予定です。それは、SAPIXの夏期講習よりも1日の授業時間が1時間長くなりますが、テスト時間を考えると同じくらいになります。冬期講習は1日6時間に耐えられますが、それが夏期講習から耐えられるのかは未知の領域です。ただ、昨今の中学受験の難易度から考えると、踏み込まざるを得ないと考えています。

 という若干の変更を受けて、改めて私たちの教室の授業時間に対する姿勢をまとめたいと思います。

1.子供たちの生活習慣を考えて

 授業時間を増やしたいのは山々なのですが、基本的に20:00で終わらせます。その時間を1時間伸ばすよりも、その時間で終わらせることには、単純な授業時間増による学習効果とは別のところで成長に役立つ効果があると考えるからです。無理に長時間学習させることで得られる効果もあると思いますが、その効果の価値を捨てて他の効果に価値を置きます。

2.家族の時間を最大限確保する

 基本的には、日祝日は授業を行いません。任意参加のイベントは開催しますが、家族のイベントを優先していただきたいと考えています。受験生である以上、受験を優先しなければならないのは間違いありませんが、最低限、少しでも家族で食事を共にする時間、回数を少しでも多くできる可能性を残します。

3.家庭学習の時間を確保する

 「中学受験」という強制力の働いているときに、「自学自習」の生活習慣を身につけさせるために、確保できる最大限の時間を管理するのではなく、他人に管理されずに目標に向かう時間を過ごさせる。管理監督者がいなくても、中学に入ってからもしっかりと勉強を続ける子を育てたいと考えています。

 授業時間を伸ばすことで手に入る効果や価値があるとは思います。ただ
、同時に失われる価値があると、私たちの教室では考えております。充実した授業時間を確保する学習塾は多いと思いますので、私たちの教室ではそれとは違う価値を大切にした中学受験をご提案できるように努めてまいります。
 そのような学習塾でもよろしければ、まずは学習相談にお越しください。


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