【絵本】おちばぁとダンゴムシ
ダンゴムシはお腹が減っていました。
餌を探して歩いていると、
大きな木の下に落ち葉がありました。
ダンゴムシは
「おい!たべちゃうぞ!」
と落ち葉に向かって言いました。
すると落ち葉は、
「私はおちばぁといいます。是非食べてください。」
と言い返しました。
ダンゴムシはびっくりしました。
「おちばぁは食べられることが怖くないのか?」
「はい。私は貴方になら食べられてもいいんです。」
おちばぁはニコニコして言いました。
「じゃあ、いただきます。」
ダンゴムシはおちばぁを食べ進めました。
「あ、ダンゴムシさん。最後にお願いを聞いてもらえますか?」
「なんだ?」
「私を食べた後、木の下でうんこをしてもらえませんか?」
「何で木の下なんだ?」
「最後にこの木の栄養になり恩返ししたいのです。
この木のお陰で楽しい生命を過ごせたんです。」
「わかった。」
「ダンゴムシさん、本当にありがとう。さようなら。」
ダンゴムシはおちばぁを食べました。
そしておちばぁとの約束通り木の下でうんこをしました。
そして季節は春になりました。 大きな木には若葉が芽吹きました。
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