小説 吉田学校
映画の「小説 吉田学校」を見て、政治の世界に興味を持った。将来は代議士になろうか、と半分冗談に考えた。映画の中の三木武吉役の若山富三郎が何とも格好良かった。
実は小説の方が先だったか後だったか思い出せないのだが、多分、若山富三郎に惹かれて、本を手にしたのだろうと思う。別に「小説 三木武吉」というのもあり、それも読んだ。
多分あの小説は吉田内閣が最後に鳩山一郎に敗れて下野するまでで終わるつもりだったのだろうが、ベストセラーになり、歴代の内閣、鈴木善幸まで小説は続いた。それで完結したはずだったが、その後も「小説 永田町の争闘」「新・小説 永田町の争闘」を書いている。
作家の名前は戸川猪佐武。読売新聞の記者を経て、政治ジャーナリストになり、多数の著書がある。そのうちのほんの一部しか実は読んでいないが、それでも単行本の数にすれば結構な量である。当時気に入っていたので、何度も読み返していた。大学生の頃である。新聞記者になろうと思ったキッカケでもあった。合格はしなかったけれど。
本は近年、断捨離の際、全て捨てて、今は持っていない。40年ほど前の本であり、多分絶版になっているやもしれず、もし読みたくなれば、古本屋回りをしなければならない。
Amazonを調べて見ると、kindle本ではあるようだ。660円である。もし入院でもすることがあれば、購入して再び読んでみようかな、と思う。
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