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家族葬

 最近は葬式は家族葬が主流になったので、参列することがとんとなくなってしまった。ゆえにズボンの腰回りが、入るか入らないか常に気にしている礼服を着る機会がない。
 会社に勤めていた40代の頃は、まだ家族葬というものがなく、会社関係で頻繁に通夜や葬式に出かけた。いろんな宗教の葬式を見た。中でも最も驚いたのが創価学会の葬式であった。賑やかであった。こんな葬式もあるんだなと勉強になった。
 会社関係者に創価学会に入っている人が思いの他、多い事を知った。これは悪口はいえないな、と感じた。もっとも悪口なぞいうこともないが。
 我が家は浄土真宗である。最も日本でポピュラーな宗教である。何てったって親鸞聖人はえらい。「善人なおもて往生を遂ぐ。況んや悪人をや」である。
 ウチの親戚関係は、僕の母親を先頭に後期高齢者になった者が結構いる。皆、どこそこ悪い所はあるようだが、ピンピンしている。どうかすると僕が一番健康ではないんじゃないかと思うくらいだ。
 だが否応なしに寿命はやってくる。おそらくは家族葬になるだろうけれども、親戚なのだから参列すべきであろう。遠くても大阪である。後は広島と福岡にしかいない。
 人生100年時代。後期高齢者になったからといってもまだ10年以上はある。気をつけないと自分が先にあっちの世界に行かんとも限らん。なるだけ養生して、先輩たちより先に逝くことだけは避けたいものだ。

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