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うつ病は痛いんです

 先日、心療内科の先生に腰が痛いのは心因性のものがあるらしいですね、といったら、「うつ病は痛いんです」という名言が飛び出した。重要なのでもう一度言う。「うつ病は痛いんです」
 難しいことは分からないが、ようはフィルターの役目を担っていたセロトニンやノルアドレナリンの分泌が減少してしまい、脳に痛みが直接届くようになるらしい。頭や首、腰、背中などに痛みは出やすく、これはロキソニン等の消炎鎮痛剤では痛みを和らげることはできないそうだ。抗うつ剤で痛みを抑える効果があるらしい。うつ病患者の約6割にこの症状が出る。僕は首と腰が痛くて、それで最初、うつとは違うと考えていたのだったが、まるっきりうつだった。
 あまりにザックリな説明すぎて、申し訳ないが、そういうことである。腰痛までもが、うつ病のせいだったなんて、考えもしていなかった。
「うつ病は痛いんです」
 そのためにそれ用の薬を用法ギリギリのところまで飲んでいた。
 息子にはそういう症状は出ないようだ。その代わり、気分の落ち込みが激しい時は、どうしようもなくなる。最近はおかげさまでだいぶ良くはなってきたが。
 僕はまるっきり逆だ。気分の落ち込みはないが、体のどこか、特に首や腰なのだが、苦しくて、何もできなくなる。うつ病とは何と深い病であろうか。
 だが腰痛と首の苦しみの理由がわかって、何となく安心した。セロトニンがちゃんと分泌すればいいだけの話ではないか。セロトニンを増やすには、まずは食物。玄米、豆腐、納豆、ヨーグルト、豆乳、鶏むね肉、全部摂ってるんだけどなあ。あとバナナとかいいらしい。あと温泉とかでリラックスするのがいいみたいだ。
 それはでも以前からわかっていることなんだがなあ。なかなか寛解への道は険しい。
 

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