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回転焼鯛焼き

 最近、回転焼がブームらしい。確かに小倉井筒屋の地下の蜂楽饅頭売場と井筒屋饅頭売場は長蛇の列であるらしい。(妻情報)
 原因はNHKの朝ドラの「come come everybody」おかげらしい。主人公が回転饅頭屋をやっているのだ。見てない人には何のことやらという感じだろうが、見てる僕には思わず納得してしまった。あれを見ていれば確かに、回転饅頭を食べたくなるだろう。
 一言で回転饅頭といっても地方地方で呼び名が違う。先程蜂楽饅頭といったが、これは確か発祥が熊本で、福岡と鹿児島にもある。僕が一番お気に入りの懐かしい味である。特に白あんがおいしい。
 御座候というブランドもある。これは確か関西が中心だったと思うが、広島にもあった。甘太郎というのもある。
 ブランドメーカーは関係なく、今川焼とか大判焼とか、二重焼とかいう呼び名が関東のほうであろうか、一般的である地域もある。
 ドラマのなかで、急に回転焼が売れなくなったシーンがあった。見ている僕には何故かはすぐにわかった。1975年の年だったのである。「泳げたいやきくん」の空前のブームだった年だ。あの頃は回転焼よりも鯛焼きにみんな群がった。
 僕が育った広島では、丁度カープの初優勝ということもあり、鯉焼の名前で利益度外視10円で販売していたお店があった。
 回転焼と鯛焼き、似て似ざるものである。回転焼は皮がフワフワで中にあんこ入っているが、鯛焼きのほうは。皮がパリパリでそれが回転焼と違っておいしい。もっとも僕はどっちも好きではあるが。
 現在は車をもっていないので、いけなくなったが、生の松原と大宰府の「日本一の鯛焼き」は大好きで、近くによれば、必ず買っていた。小倉には小倉で鯛焼き屋があるにはあるが、日本一の鯛焼きには敵わない。日祭日とかになれば、1時間待ちとかザラである。
 鯛焼きをヒントに福岡で広がったのが「むっちゃん万十」である。これはムツゴロウの形に、中身は普通にあんこもあるが、ハムエッグとかウインナー、ツナサラダとかがある。各地にどんどん広がりつつある。

 いまはそういう訳で回転焼が追い風でどんどん売れているらしい。行列ができるなら、わざわざ買いには行きたくない気もするが、食べたいなという気持ちも抑えがたい。「come come everybody」も最終回が近いので、多分ブームもおさまるだろうから、それから行こうと思う。

 小麦粉が値上げするだろうから回転焼も鯛焼きもむっちゃん万十も値上げになるだろうが、致し方ないことであろうか。
 

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