見出し画像

スタートアップの公式Twitter担当になって、はじめにしてよかった7つのこと

bosyuのTwitter担当、bosyuさんです。「bosyuのTwitterやらない?」と声をかけてもらったのは2018年のお盆頃。それから早丸2年!

毎年8月になると「引き受けたけど、どうしよう」と、そわそわ過ごした2018年の夏休みを思いだします。今でも試行錯誤は続いていますが、はじめの頃、慣れるまでのつらさは今とは別物でした。

前回のnoteにも書きましたが、誰もが知る大手企業さんのゆる垢をまねるのもなんか違うし、「Twitter 運用 公式」で調べても、ヒットするのは大手・中の人の取材記事か、問合せフォームにつながる記事ばかり。(←参考にはなるけど、抽象度が高く自社にどう活かせば…そして、運用支援を頼むフェーズでもない…)もっとリアルなことが知りたい!みたいな。

ということで「bosyuさん」3年目のはじまりに、勝手に感慨深くなったので、一番手探りだったアカウント担当の初期にやってよかったことをまとめてみます。公式Twitterをこれからはじめる誰かの、最初の一歩の参考になればうれしいです。

1. 1日1つ新しい試みを

当時のbosyuは、お知らせする新機能もなく、ネタになりそうなことも特にない状態でした。しかも、サービスに関するユーザーさんのツイートもないからRTもできない。

画像1

そこで、何かしら"新しい試み"をとりいれたツイートを1日1回することに。上は当時の施策シートです。書き方もアイディアも雑でお恥ずかしけれど、苦し紛れだったのが伝わると思います。

アイディアの方向性さえわからないので、自分で案を出したけど「この施策、意味あるか不安…」というレベル。それでも案を無理やり絞り出し、なんとかつぶやきを重ねました。

でも、続けるうちに手応えのあるツイートがでてきたり、一筋の光が見えはじめたというか。アナリティクスに情報も溜まるので、方向性を見出すために、ウォーミングアップとしてやってよかったことです。

2. 運用方針を決める

担当になってすぐ、運営方針を決めるよう言われたけれど、全くイメージがわかず「やりながら考えさせて」と猶予をもらいました。

1.の1日1施策をやるうち、少しずつどんな人に伝えたい?とか、公式Twitterの役割は?など、頭が整理されてきて最初の方針をなんとか決めることができました。

結果、方針があると「これつぶやくべき?」と悩んだ時の判断基準になるので、仮でもいいので早めに決めてよかったなぁと。完璧でなくても、やりながらブラッシュアップしていけばいいと思います。

3.ユーザーさんのことを知る

フォローしてくれる=何かしらサービスに興味がある方。初期の頃は、明らかな相互フォロー目的やあやしい感じがしない限り、フォローを返していました。

すると徐々に、サービスに興味がある人の発言タイムラインができあがります。また、フォローされる・するのもTwitterではコミュニケーションのひとつ。運営スタンスによると思いますが、フォロワー0とか一桁だとアカウントとして体温を感じにくいので、無名のサービスでTwitterをはじめる場合、ルールを決めてフォローする方が自然だと思います。

フォローしたタイムラインでみること👀
・どんな話題に興味があるか
・ツイートのテンション(まじめ系かゆるいのかなど)
・ネットスラングの使われ具合(例:優勝、ゆるぼ)
・改行や漢字・ひらがなのバランス・絵文字の有無など

これは、ルール的に文章化がむずかしい部分ですが、毎日見る時間を意識してつくり、わからないなりに感覚を養い、Twitter界やユーザーさんの気分の変化をキャッチアップしていくことは想像以上に役立ちます。

この"サービスに興味がある人のタイムライン"は、エゴサで得られる情報とまた違うので、両方見るのがおすすめです。ちなみに、相互フォローは公式アカが1000フォロワーになるまでやっていました。

4.つぶやくハードルを下げる

中の人になった当時、自分でTwitterをやるのが久々だったので、ズレたことをつぶやいてしまわないか不安でたまりませんでした。そう思ううちに気づけば、必要以上につぶやくことがプレッシャーになってしまいました。

そこで、緊張を緩和するために誕生したのが「bosyuさん」です。

変にまじめなところがある私には『bosyu公式』としてサービスを背負うより、運営メンバーのひとりとして中の人の役割を担う方がリラックスできると思ったのです。

中の人友達と話すと「つぶやくこと自体がプレッシャー」と感じたことがある、とみんなが口を揃えます。中の人運営を採用するのは、正解ではなく一例ですが、小さくてもいいので(たとえば、毎回いいねで応援してくれる社内メンバーをさがすとか)、しんどくなってきたら、早めに心理的なハードルを下げるきっかけを探してみてください。

5.苦手分野とうまく付き合う

初期の頃、bosyuはほとんど採用の使われ方をしていて、フォロワーさんの多くは人事の方でした。なので、採用×bosyuのお役立ちツイートは需要がありそうと思いました。が、しかし。私は人事の素人だし、求職側として転職活動の経験もほとんどありません。

一旦、いろいろ調べてツイート作りにチャレンジしたけれど、(当たり前ですが)人事目線がわからないし、どんな内容が刺さるか見当もつきませんでした。

少し悩んで「人事×bosyuの話は、石倉さん(人事のプロでbosyuのボス)に任せよう!」と開き直ることに。そもそも、人事のことを発信したいなら違う人に頼んだはず。なぜ、自分が任命されたか・できることを考えよう🤔 と頭を切替えました。

そこから「人事の方の役にたちそう×私でも提供できること」に方向転換することに。つぶやきネタ探しの要領を得るきっかけとなりました。

人事素人にもできる『bosyu×人事』向けツイート例
・bosyuで採用した人にDM→話きく→ツイートにまとめる
・bosyuで転職した人(求職側)にもDM(上と同じ)
・上記で得た情報からコツや傾向をまとめて発信
・石倉さんのbosyu×人事のツイートをRT

わからない・苦手分野と真正面から戦わず、今の自分でアプローチしやすい切り口を探してみると意外とみつかるものです。頭をやわらかくして、ぜひ担当サービスと自分で相性のよいネタの角度を探してみてください。

6.フォローされる理由を考える

自分が「公式SNSをフォローする」場面を思うと、好きなブランド以外なら仕事やプライベートで役に立ちそうな時だと思いました。

例えば、私がferretさんをフォローしているのは、毎日仕事のお役立ち記事(新着&今知っておくべき、選抜された人気記事)が流れてくるから。そんな風に、他社アカウントをフォローしている理由を書き出し参考にしました。

そして、とにかく「私だったらbosyuをフォローする理由」を考えました。例えば、bosyu成功した人のリアルな話や応募があつまるコツを知りたいな、とか。

逆に、フォローしていても「なんかね…」とフォローを外すこともあります。その感覚を自分のツイート作りに反映し、「自分だったらフォローをはずす」と思うことは素直にやめてみました。

最初は気軽に話を聞けるユーザーさんもいないし、「ユーザー目線」というとむずかしく感じてしまう。それなら、主語は自分でいいので、まずは自分が楽しい・役立つ・フォローしたいと思える内容を発信するように心がけたのはよかったと思います。

7.運用ルールをむりにつくらない

「中の人運用で炎上こわいし、ルールはあった方がいいよね」と、はじめ思っていました。でも早々に「自分にはバズらせる才能も、炎上するほど人としてのトゲもない」なぁと。笑

今までたくさん仕事でメールをしてきたけれど、特に問題をおこしたことはないし、自分くらいの「一般的な常識」があれば公式アカウント担当には十分そうだと気付きました。

そこで、ツイートをつくったら「誤解を与える余地はないか」を確認するようにし、無理にルールをつくらないことを決めました。ちなみに、内容に不安が残る時は、チームの仲良いメンバーに感想を聞いて不安をなくしてからツイートします。

仮にもし何かあっても、真摯に対応するのはTwitter担当がその全てをSNS上に公開されているというだけで、他の仕事も変わりません。

DMやメールの内容だってスクショで晒される可能性がある時代。Twitter担当だからと緊張するのでなく、日頃から誰に見られてもおかしくない仕事ぶりが一番では…?と初心に戻ったのでした。

おわりに

はじめの頃を思い出しながらまとめてみましたが、bosyu公式はフォロワーさん爆増やバズったなんてことはなく、2年間日々の積み重ねで今日に至るアカウントです。

周りでぐんと伸びていく公式さんを横目に、落ち込みそうになったことが何百回あるか。でも、こつこつと2年発信して、うれしいこと・やっててよかったと思う瞬間も山ほど。たくさんのユーザーさんとの出会いがあり、Twitterの声から生まれたサービスのカイゼンや企画も多くあります。

中の人友達と話すと、華やかに見えるアカウントでもそれぞれ目的や運用スタイルは違うけれど、みんな本当にコツコツと運用しているなぁという印象です。

最後に、やってよかったことを追加するなら、焦らず周りと比べず、自分が楽しむことにも重きを置くこと、社内にTwitterをやっている人がいるなら、自分からフォローやいいねをして、自社アカウントを応援してもらえる雰囲気をつくっていくのも大事です。

Twitter運用の最初の一歩に迷ったら、悩みすぎずに、小さくていいのでいろいろなチャレンジを続けてみるのがおすすめです。私も、このnoteの続編が書けるくらいに、引き続きいろいろな試みをしていこうと思います!

----

前に書いたnoteも読んでもらえるとうれしいです!

▶︎ bosyu公式Twitter

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?