はむっち@ケンブリッジ英検

英語・ラテン語学習、中世哲学、キリスト教、マクロ経済学、アーセナル、日本近現代史、仏教…

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英語・ラテン語学習、中世哲学、キリスト教、マクロ経済学、アーセナル、日本近現代史、仏教などについて書いています。 ケンブリッジ英検CPE・国連英検特A取得済。消化器外科専門医・指導医。IELTS L7.5 R8.0 W7.5 S7.0。

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『自由の国と感染症-法制度が映すアメリカのイデオロギー』出ます

私と友人の青野浩氏の翻訳書『自由の国と感染症-法制度が映すアメリカのイデオロギー』が本日みすず書房から発行される。 2015年に出版された、経済史家ヴェルナー・トレスケン氏による”Pox of Liberty”の邦訳である。 公衆衛生、憲法、経済の観点からアメリカ史を叙述したもので、いまこの時代において、紛れもなく重要な意義を持つと確信している。 この重要な書籍をようやく日本の皆さんにお届けできる。 英語に自信ニキは原書もどうぞ。 経緯から説明してみる。 青野氏か

    • 高橋沙奈美『迷えるウクライナ 宗教をめぐるロシアとのもう一つの戦い』

      久しぶりのウクライナシリーズ。 ウクライナにおける正教の歴史、現状についてまとめたもの。ここまで詳しく書かれたものは日本語ではなかなかないと思われる。正教世界の複雑さをよく理解できた。 またウクライナにおける正教会の中の人のアンビバレントな感情をも想像できるし、一般信徒がロシアを嫌いでもモスクワから承認されたウクライナ正教会の信徒であり続ける心情もやや理解できた。 著者はロシア文学の研究者であり、ウクライナ正教会で洗礼を受けた正教徒らしいので、内容については概ね信用して

      • 23/24イングリッシュプレミアリーグ第36節やっぱりトップ3は違う、、、

        GW終盤もプレミアリーグだ。 まず暫定首位のアーセナル。ホームでボンマスと対戦だ。優勝するためには落とせない。。。 落とせないから最初からゲームを支配してボカスカ撃ちまくるがなかなか決まらず、前半終盤にハヴァーツが非常に胡散臭いコケ方してPKゲット。俺がボンマスサポならブチ切れですわ。 これをサカが落ち着いて決めて先制だ、今季16G目。サカは疲労とかあったけど、しっかり数字残してて凄い。 後半はボンマスも少しは攻めてきて、1点返されたかと思いきや、ソランケがラヤを押して

        • 5月4日朝日新聞朝刊は人手不足についてだった

          今日5月5日はカール・マルクスの誕生日らしい。 それはともかく昨日の朝日新聞朝刊では人手不足が一面の話題だった。 それによると医療介護の人手不足を心配する人が一番多いようだ。 医療介護にマンパワーを動員するために長年クソ高い社会保険料を徴収し、それにより少子化と、他の産業の人手不足を招いたのが現状なのに、、、そんなことなんにもわかってないんだな。 過大な社会保険料や消費税増税で景気と雇用を破壊することで、介護業界に人材を流入させてきたのである。 昨今の円安に対して日

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        • ウクライナ、ロシアのお勉強
          24本
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        • 新反動マガジン Season 3
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          時岡洋一『四季のない京都 1978』読んだ

          このような小説を読んでみたのである。 著者はAIに関わる会社を経営しておられて、言語とAIと哲学は親和性が高い、、、ということで某哲学系Youtuberさんのオフ会でお会いしたのであった。 その著者の方がコロナ騒ぎで暇だったときに書き上げたというのが本書だ。 版元は傑作『ギリシャ哲学30講』で知られている明石出版である。 主人公は音声言語に関わるAIのための音声データの収集を生業としており、名前は島岡恭一、、、というわけで明らかに著者自身がモデルである。 舞台は20

          時岡洋一『四季のない京都 1978』読んだ

          意識成層圏『ULTRA LEARNING 超・自習法――どんなスキルでも最速で習得できる9つのメソッド』読んだ

          今月の意識高い一冊。 これはやばい。 その名の通り独学でウルトラ凄い成果を出すメソッドでストラテジーだ。 独学は効率が悪いといわれるがそんなことはない。時間や進度は自分の都合や相性で決められるし、コストも低く抑えられる。例えば医師国家試験なんて独学なら2年もあれば十分なのに、6年かかるのである。まあ日本では医学部に6年通わないといけないのでしょうがないのだが。 独学で圧倒的な成果を出すポイントは、まず全体図を描くことだ。そしてボトルネックを見つけ出して、そこを一直線に

          意識成層圏『ULTRA LEARNING 超・自習法――どんなスキルでも最速で習得できる9つのメソッド』読んだ

          令和6年4月おしまい

          今月もうおしまい。毎月いってるけど、1ヶ月経過するの早いな。 今月もあまり本が読めなかった。ラテン語、ギリシャ語のお勉強に加えて、ちょっと取り組んでいることがあるからだ。 それはさておき、昨日参加した反サロデモと、それに関連して衆議院の補欠選挙に触れておこう。

          23/24イングリッシュプレミアリーグ第35節ノースロンドンダービー勝ててよかった、、、

          GW前半戦はプレミアリーグである。 3位リバプールはウェストハムと痛い引き分け。これで優勝はなくなったかなあ。遠藤は悪くなかったけど、チーム全体がもっさりしててたかな。 さてアーセナルはアウェーで宿敵トッテナムと対戦。トッテナムもまだまだCL狙えるのでガチである。 とりあえずCKから、冨安のプレッシャーに負けたホイビアが自陣に見事すぎるヘッドを決めてくれた。ありがたい。 その後、トッテナムが同点弾を決めたかと思いきやVARでオフサイドの判定、たすかった。 押され気味

          23/24イングリッシュプレミアリーグ第35節ノースロンドンダービー勝ててよかった、、、

          小川万海子『ウクライナの発見――ポーランド文学・美術の19世紀』読んだ

          さて久しぶりのウクライナシリーズだ。 著者はポーランドで外交官をしているときにポーランドに関心を持ったというお方である。 なのでタイトルのとおり、ポーランドから見たウクライナって感じである。 ポーランド=リトアニア大公国に時代、ポーランドの貧乏貴族にとってウクライナは約束の地とか、乳と蜜が流れる地みたいなイメージだったらしい。英国にとっての西インドとかインドみたいな感じかな。 そして、そういうシュラフタと呼ばれるポーランド貴族のしめつけへの反発がフリメニツキーの乱であ

          小川万海子『ウクライナの発見――ポーランド文学・美術の19世紀』読んだ

          23/24イングリッシュプレミアリーグ第29節延期分、ビッグロンドンダービーは赤!

          チェルシーさんがFAカップで延期になった29節のビッグロンドンダービーが今朝あったので気合いの早朝覚醒しました。 いやあ久しぶりの快勝で、早起きして本当に良かった。 アーセナルはついに両SBに冨安とホワイト、アンカーにトーマス・パーティ、IHにウーデゴールとライスという最強布陣を解禁したのであった。 結果的には圧勝だったけど前半はどちらに転んでもおかしくなかった。マドゥエケ、ジャクソンを走らせる戦術はなかなか怖かった。まあそれならなんで中盤に大金かけたのかという疑問も湧

          23/24イングリッシュプレミアリーグ第29節延期分、ビッグロンドンダービーは赤!

          瀬木比呂志『絶望の裁判所』読んだ

          はい、読みました。 理解に苦しむ判決がこのところ目に付くようになってきたので、ちょっと前にニー仏さんが紹介されていたこれを読んだのだ。 著者は社会人経験無く裁判官となり、途中で大学教員に転じた経歴の持ち主である。もともと学究肌であったこと、日本の裁判官の質の低さ、制度の拙さに嫌気が差したこと、またうつ病を患ってしまったことなどが転進の理由らしい。 著者自身がそうであったように、社会人を経ずに裁判官となる者が多いために、おもんない人がいっぱいいるらしい。まあこれは医者もい

          瀬木比呂志『絶望の裁判所』読んだ

          23/24イングリッシュプレミアリーグ第34節、疲労はたまるがもうどうしようもない

          この週末もプレミアリーグいくらかみていた。 イングランド勢はなんとCLもELもすでに全滅しており、プレミアリーグと一部のクラブはFAカップに集中するのである。 まずは2位のアーセナル、ウルブズと対戦だ。ここでターンオーバーかと思ったがイツメンだった。しかし冨安はベンチ外だった。 軽い打撲とのことだが、冨安は軽いケガのはずが長引くことがしばしばあるので心配だ。 試合は2-0で勝利だ。良かったアウェーでクリーンシート。やっぱり実力差あるし、今のアーセナルの守備の前ではほぼな

          23/24イングリッシュプレミアリーグ第34節、疲労はたまるがもうどうしようもない

          X記念日とかいうものに思うこと

          先日、ツイッターを開くと、今日はX記念日ですとか表示されたのである。 どうやらツイッターを始めて15年になるらしい。 15年て人生の約1/3である。長い。 良いことも悪いこともあった。始めたころに驚いたのは、学生のころに関心のあったことを大人になっても学び続けている人たちがたくさんいたことだ。 そのころはリーマンショックの直後だったから、中でもマクロ経済学界隈に心を惹かれた。マクロ経済学の性質上、メタ認知能力に優れた人々が多かった。 元々は株式投資の情報収集のために

          X記念日とかいうものに思うこと

          23/24チャンピオンズリーグ準々決勝おわた、、、

          今週も週中に早朝覚醒してチャンピオンズリーグだ。 昨日は起きれず。ファーストレグで優位に立ったはずのバルセロナとアトレティコマドリードが敗退しててやや驚いた。 さてアーセナルはバイエルンとアウェーで対戦。ファーストレグはホームで引き分けてしまい、バイエルン優位と見られていたが、どうなるかなあ、、、 先に失点すると一気に不利になるので両軍とも慎重に試合に入る。試合が動いたときに切れるカードの多いアーセナルのほうがやや積極的で、バイエルンはサネを中心にカウンターを狙う。

          23/24チャンピオンズリーグ準々決勝おわた、、、

          ニック・チェイター『心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学』読んだ

          一昨年くらいから時間とか意識についてチマチマと本を読んでいる。 だから一部で話題のニック・チェイターを読んだのである。 本書の原題はThe Mind is Flat、つまりマインド(知性、意識、心、、、どれもしっくりこない訳だ)はツルペタということだ。 私達は主に視覚情報から、意識において外界について稠密なコピーを作っていると考えている。ところが様々な実験から、人間の視覚は中心窩でしかまともに外界を捉えられておらず、その断片情報をつなぎ合わせて外界についての心的イメージ

          ニック・チェイター『心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学』読んだ

          23/24イングリッシュプレミアリーグ第33節アーセナル首位陥落、、、今年もシティなのか、、、

          昨日はアーセナルの敗北でやや凹んでいたが、幸か不幸か仕事が忙しくて忘れてしまった。そのまま気を失って、振り返りが今日になってしまった。 土曜日はまずシティ対ルートンみた。出だしにいきなりデ・ブライネのスルーパスから波状攻撃を受け、最後はハーランドのバイシクルシュートが橋岡に当たってOG、、、橋岡はやくも2個目のOG、ついてないね。 それでも前半は1失点で耐えていたが、終わってみれば5-1、シティつおい。橋岡はハーランドとずっとやりあってたが、ほとんど負けてなかったと思う。

          23/24イングリッシュプレミアリーグ第33節アーセナル首位陥落、、、今年もシティなのか、、、