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#645 採用論23|「採用」の難しさがなかなか理解されない現状を憂う

この国の採用を中心とした雇用の流動というかに関しては、全体を見ると「買い手市場」らしいですが、我々の商圏というか欲しい層においてはガッツリ「売り手市場」であり、求職者が有利な状況な今日この頃です。

故に、パワーバランスでは「企業<求職者」であり、以前にも増して採用に関しての難易度も増しているのです、が!

この採用の難易度は、なかなか採用担当・人事担当以外には理解され難いのが実情です。何故でしょうか?
ちょっと掘り下げて考えてみましょう。


採用の難しさとは?

その前に、「採用がどれくらい難しいか」を簡単に説明したいと思います。
まぁ生きていくために人生を背負った選択となりますので、求職者は勿論必死です。これは言うまでも無いでしょう。
そして企業も「外したらマズい」という意味では、求職者ほどでは無いですが覚悟して人を取らなければならないですし、その求職者の年収と教育コストなどを考えると、これまた難しいんです。
よく言われていますが、採用はバクチです。


採用の難しさがなかなか理解されない理由

1.「うちの会社来たい人いっぱいるでしょ?」という奢り昂ぶり

まぁすべてここに収束する気がするんですが、採用の母集団形成から始めたこと無い人は、やはりどうしても高ピーなんです。
特にその会社に忠誠心が高い人ほど視野が狭窄してしまいますし、そういう人は大抵幹部レイヤーなので、「うちの会社来たい人いっぱいるでしょ?」という奢り昂ぶりが生まれてしまうのですね。

故に、採用担当は会社への忠誠心は勿論必要なんですけど、俯瞰で見れるようにクールでなければ、ドエレーCOOOOOOLじゃなければなりません。
常に隣の芝生を見なければならないんですね。


2. 「応募するまでそんなハードル高くないでしょ?」という考え

これも採用業務を軽く見た、舐め腐った発言ですね。
もっとタチが悪いと「なんでこれしか応募者いないの?ちゃんとやってる?」みたいな腐ったコメントを貰ったりもしますが・・・

これは事業広報でいうとリードかrなお問い合わせですね。
「なんでこれしかリード来ないの?」と言っても、そもそも時期ではないとか、企業のニーズに合わないとか、強豪の方が良いとか、予算が合わないとか、色々な理由があると思うのですが・・・転職時期、事業内容、他者比較、給与・・・という感じで、これらはすべて採用にも置き換えられますね?

にも拘らず、事業問い合わせより、採用お問い合わせは簡単というフシがあるのも困ったもんです。
しかも単価で考えると、人を採用する方が高いっすよ。

そして事業への問い合わせをするときには、その会社やサービスの実績や導入事例、コストなどをしっかり見た上で問い合わせあって然るものなので、採用も同様に休職者に刺さる、求人票やコンテンツを提供し続ける必要があるんですね。


3.「いつなったら入社決まるの?」という辛い質問

これも上記2を書いている内容と同じ回答になってしまうのですが…
クライアントとの契約(受注)同様、入社(採用)にも様々なプロセスが必要となります。
故に、在職中で内定が決まった人であれば「退職宣言~引継ぎ~契約~入社」などの手順を踏みますが、特に引継ぎなんてどれ位掛かるか千差万別、十人十色の世界です。引継ぎが1日で終わる人も、1カ月かかる人も、1年かかる人もいますし、そもそも内定出した人が来てくれるとも限らないので、リードタイムが読めないのです。
責任転嫁というわけでなく、本当に読めないんですね。

なので、「いつから入社できるか」なんて答えられないですが、答えないと文句言われるのが辛い限りなので、「今選考中の人が決まれば*月から行けますが…」という回答をするしかないですし、それでも「*月入社がマスト」と言うのであれば、「条件を下げる」「業務委託を検討する」などの腹案を考えなければならないんですね。


まとめ

他にもひねり出せるのですが、やはり採用は軽く見られがちなのが問題なんですね。
理解のある企業などではその辺の難しさをしっかり汲んでくれるのですが、理解の無い企業は採用の鈍化を全て採用担当のせいにするフシがあります笑

採用をする上で重要なのは、採用担当のモチベーションだったりもするので…その辺を汲んで、難しい採用に一丸で取り組んでいきたいものですね。


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