マガジンのカバー画像

広報論

32
自分の主業務である広報についてのアレコレを紹介します。
運営しているクリエイター

記事一覧

#655 広報論32|インハウスエディターとは?

インハウスエディターって知ってますか? 僕も割と最近知った言葉なんですけど、業務内容を知るにつれて「あ、俺完全にインハウスエディターじゃん」って思ったので、今後僕はインハウスエディターを名乗りたい今日この頃ではありますが、そんなインハウスエディターに関して本日は紹介しましょう。 以前に紹介した「インターナルコミュニケーション」がちょっと近いかも知れませんね。 インハウスエディターとは?インハウス(社内)のエディター(編集者)、直訳すると社内編集者ですが、このように定義さ

#620 広報論31|正しい言葉の使い方

広報たるものとして、「正しい言葉の使い方」は常に意識したいところではありますが、文章を作るたびに日本語の難しさを痛感します。 日本語って、なんでこんな難しいんですかね? 例えば、一人称を表すワード、日本語だと下記の通りですね。 英語だったら、下記オンリーでしょう。 日米和親条約ばりに不平等な話ですね。 しかもこれだけ種類はあるのに、1つの選択肢しか使ってはいけないシチュエーションなども存在します。 例えばビジネスの世界で、公的な謝罪を行う際に、「再発防止に向けて、今後は

#580 広報論30|日本のマス・メディアについて

広報活動において、マスメディアはやはり圧倒的な力を持っております。 「メディア離れ」「オワコン」とか色々言われていますが、それでもやはりTVで紹介された製品はスーパーから消えたりして、なんだかんだで一定の力を持っているのがマスメディアですね。 故に、体力のある企業は広告費をガンガン使い、CMで流してもらい、サブリミナル効果で消費者に浸透させるのがオールド・スタイルのマスメディアの手法でしたが、最近と言ってもここ25年くらいはインターネットに流れ込んできています。 所謂ネット

#545 広報論29|2024年のトレンドを語る ~「タイパ」「没入感」「推し活」「ナイトタイムエコノミー」~

前回の広報論で2024年の広報が目指すべきスタンスに関して紹介させて頂きましたが、基本的には「斬新なことをやりましょう」と「当たり前のことやりましょう」の相反する両方を言うしかない感じなんですよね。 サッカーで言うと、芸術的なクリエイティビティ溢れるスルーパスも出せなければダメだし、試合終盤まで真面目に愚直に走り続けるスタミナも無ければダメという感じで、広報家業はなかなか因果なもんです。 そんな中でもアンテナは常に広げておく必要がありまして、巷では2024年の広報トレンド

#515 広報論28|2024年の広報はどうあるべきか

これまで広報部長として広報論を偉そうに色々と語ってきました。 成果が出せているのか、出せていないのか正直あまり分かっていませんが… とは言え、流石にここまで広報業務をやっていると「やるべきこと」「やらないほうがいいこと」は分かっているつもりですし、広報から少し離れた今、尚更自分の良かった所とかが見えたりしています笑 そんな感じでこれまでの繰り返しの内容にもなってしまいますが、2024年にあるべき広報のスタンスに関して紹介しましょう。 2024年の広報はどうあるべきか?1

#475 広報論27|こんなプレスリリースは嫌だ!~達人が教えるプレスリリースの極意~

これまで広報の鬼として、自社のプレスリリースを荒馬のような勢いで書いてきました、が! 諸般の事情でプレスリリース作成から離れることになり、ここ数カ月書いていません。 まぁその辺の事情は今後書くにせよ、企業はDon't Stopで動いており、Don't Stop Believingという感じなので、自分以外の人間がこれまで私が書いていた感じでプレスリリースを書いてくれているんですが・・・非常に残念な感じです。 自分がそんな上手いとかは思ってないですが、ここまで書けないとは思わな

#440 広報論26|魅力的なキャッチフレーズ

今日は世の中で最も短い広報活動である、キャッチフレーズ(キャッチコピー)に関して、皆さんと一緒に勉強していきたいと思います。 キャッチフレーズとは何か?まず「キャッチフレーズ(キャッチコピーもほぼ同義)とは何ぞや?」という話ですが、Wikipediaには下記のように紹介されております。 「つまり、何なんだ?」という話ですが、 このキャッチコピーに関しては、先に実際に事例を見た方が分かりやすいかと思います。「A=B」と繋がるものですね。 魅力的なキャッチフレーズ10選1.

#410 広報論25|デザインがもたらすブランディング

前回、前々回と広報におけるブランディングについて紹介させていただきました。 色々な手法や事例がありますが、まとめるとブランディングを実践することで、企業や製品が劇的に伸びることもあれば、一歩間違えれば業績を落としてしまうこともある、それだけの魔力を秘めた行為であるということです。 とはいえ、地道に口コミや宅配などで広げていくにはコストも労力も何もかもが必要なので、そうした手間をワープさせるためにブランディングを行い、成功させる必要があるんですね。 本日はその為の戦略の1

#375 広報論24|ブランディングを考える② 〜リブランディングの成功&失敗例〜

前回の広報論でブランディングに関して整理しました。 個人的に、まだまだブランディングに関しては掘り下げて勉強したいと思ったので、今回は「リブランディング」に関して整理してみました。 リブランディングとは?つまりブランディングの中に含まれる概念です。 これまで、とある製品に関して、「この製品はAである」ということを消費者に想起して欲しくて、そういう認知に向けた施策を打ってきましたが、あまりうまくいなかったり、強烈なライバルが出現した時に、違う土俵で戦おうと、「この製品はBで

#370 広報論23|ブランディングを考える① 〜大手企業の成功&失敗例〜

本日は「ブランディング」について皆さんと一緒に勉強したいと思います。 ブランディングとは?よく誤認されるのは、「ブランド」=高級品をイメージする方も多いのですが、これは誤解です。 ブランドは高級品だけを指す言葉ではありません。 たとえばファーストフード大手【マクドナルド】。 黄色い「M」の看板がよく目立ちます。 同時に看板を目にすると「ハンバーガー屋」「1食1,000円以内で済みそう」などのイメージが沸いてきませんか? これがブランディングの成功事例です。 このように、

#335 広報論22|広報担当が読むべき漫画とは?

本日は僕が広報担当としてなんとかやれている上で、非常に参考になった漫画を紹介します(若干漫画論と重複しますが・・・) どちらかというとビジネス全体であったり、マスメディアに向けた内容が多いかもですが、まぁ割と広報の業務は「一般のビジネス常識」が保有すべき能力だと思うので、是非参考にしてくれれば先生は嬉しいです。 では早速はじめましょう。 広報担当が読んでおきたい漫画10選1. 課長 島耕作 島耕作は絶対に読まなければならない漫画ですね。 なんせ課長時代の耕作のポジション

#305 広報論21|広報とYouTube

広報部長を名乗っておきながら、最近広報業務も全然行っておらず、広報論の更新がルーズになってしまっておりました!(*´ω`*) そんな感じで初心に戻って、広報論を語りたいと思います。 と言いながらもどんどんネタがなくなりつつあるので、本日はここ数年、TOPを走り続けている超・有能ツール、YouTubeくんと、それを利用した広報活動を紹介しましょう。 YouTubeとは?YouTubeはベンチャーキャピタルが出資するスタートアップ企業として2005年4月に開業し、その年の12

#265 広報論20|"メディア掲載"のススメ

本日は広報活動における最も嬉しい成果である「メディア掲載」を実現するための方法論・成功論をお伝えさせて頂きましょう。 まず、混在しないようにですが、メディア掲載は金さえ積めばできるんです。 ただ、CMとか看板などのいわゆるマス広告は、引くくらい金が掛かるんです。なので、そんな潤沢な広告費があるのは一部の大手企業・上場企業に限られ、ほとんどの会社はマネーが無くてそこまでできないので、その前提での「メディア掲載」を考えます。 (いわゆる金がかからない広報と、金がかかる広告の違い

#245 広報論19|導入事例インタビューでお客様に聞く7つのポイント

本日は自社サービスのインタビューが同時に実施されるというダブル・ヘッダーでした。 流石の僕ちゃんも1日インタビュー2本はなかなかヘヴィーだったりしますが、こうしてお客様の声を聞いて届けるチャンスはいくらあっても困らないので、泣き言言っちゃダメですね!すいませんでした! さて、そんな感じでこの会社に入社してから100回くらいインタビューは行っており、そのうち60本くらいは企業からのインタビューです。 その際のテクニックに関しては以前、下記にて説明させていただいておりました。