見出し画像

本当に本当に強い花咲徳栄高校のお話。

この夏行われた第99回全国高校野球選手権大会にてついに…ついに…埼玉県勢が初の優勝を飾りました。
99回目にしてやっと深紅の優勝旗が埼玉の地に降り立ちました!
おめでとうございます。
関東で唯一甲子園優勝経験のなかった埼玉ですが、なぜこんなに時間がかかってしまったのか?

どうせアレでしょ?埼玉って関東の中でも弱いんでしょ?

なにを言ってるんだ…

埼玉は弱くない!いや強い!

例年5月に「東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬・山梨」といった関東8県で春季関東高校野球大会というのを行っております。
甲子園の3ヶ月前に行われる大会ですので、ここでの成績は甲子園に直結するといっても過言ではありません。

その春季関東高校野球大会の過去20年の成績を見てみると埼玉は実に7度の優勝という成績を残しております。
20回のうち7度優勝って…言わずもがな強豪の県ではないでしょうか?

今年に行われた春季関東高校野球大会においても埼玉は
1回戦:夏の甲子園神奈川県代表となる横浜高校を2-0の完封で撃破。
2回戦:夏の甲子園群馬県代表となる前橋育英高校を同じく2-0の完封で撃破。
準決勝:東京の強豪日大三高を6-4で撃破。
決勝:神奈川予選で横浜高校を破り優勝した東海大相模を3-2で撃破。

ずば抜けた安定感で関東大会を制しました。

関東大会を見ていて、これは今年もしかして…ついに埼玉優勝してしまうのでは!?悲願達成してしまうのでは!?
と少しソワソワしていました。

そして、その結果…埼玉優勝!!!!

はいこの記事終わり。
なんてそうは問屋が卸さない。

確かに埼玉は優勝しました。が、関東大会を制したのは甲子園優勝した花咲徳栄高校ではありません。
関東大会を制したのは浦和学院高校です。

ん?浦和学院高校はどこにいってしまったの!?

浦和学院高校は埼玉県予選の決勝で敗退してしまいました。
私はその結果を見て「なんということだ!埼玉の夢が…夢が…」と嘆きました。

しかし、そんな安定感のある浦和学院高校を破ったのが花咲徳栄高校。
浦和学院高校は花咲徳栄高校に対して公式戦7連勝という相性抜群の成績だったのですが…結果は…まさかの花咲徳栄高校…。

前述した関東大会なんですが、各県予選の優勝・準優勝が出場できる大会になっておりまして
花咲徳栄高校は決勝で浦和学院高校に敗れ、埼玉2位で出場していました。
優勝した浦和学院高校とは打って変わって、花咲徳栄高校は初戦敗退したのですが…このニュースを覚えている方もいるのではないでしょうか

早実、花咲徳栄にあわや 10-9で大接戦を制す スラッガー、清宮幸太郎が高校通算94号ソロ
http://www.sankei.com/sports/news/170521/spo1705210012-n1.html

清宮くん率いる早実が延長10回に劇的サヨナラ試合をしたニュースです。
この時に「あわや」と書かれていたのが花咲徳栄高校でした。

関東大会では出場しているにも関わらず、早実に劇的サヨナラ負け。そして浦和学院高校の優勝により完全に影に隠れた花咲徳栄高校。

でも花咲徳栄高校の優勝の布石はすでにありました。
甲子園での花咲徳栄高校は

1回戦:花咲徳栄 9-0 開星
2回戦:花咲徳栄 9-3 日本航空石川
3回戦:花咲徳栄 10-4 前橋育英
準々決勝:花咲徳栄 10-1 盛岡大附
準決勝:花咲徳栄 9-6 東海大菅生
決勝:花咲徳栄 14-4 広陵

全試合で9得点以上を叩き出す打撃を見せつけて優勝。
この打線、甲子園でたまたま繋がったわけではなく今季ずっと打ち続けたチームなんです!
現に関東大会初戦の早実戦に負けたとはいえ、9得点を叩き出しています。

もうちょい遡って成績を見てみると、関東大会への出場をかけた埼玉予選。

2回戦:花咲徳栄 14 - 3 草加(5回コールド)
3回戦:花咲徳栄 11 - 2 大宮東 (7回コールド)
準々決勝:花咲徳栄 9 - 2 ふじみ野 (7回コールド)
準決勝:花咲徳栄 10 - 2 春日部共栄 (7回コールド)
決勝:浦和学院 7 - 6 花咲徳栄 (延長10回)

なんと決勝を除く全試合でコールド勝ち。
浦和学院高校の陰に隠れて、とんでもない打撃を見せつけています。

続いて、甲子園の埼玉県予選と言いますと

2回戦:花咲徳栄 11 - 1 越谷総合 (5回コールド)
3回戦:花咲徳栄 20 - 1 大宮南 (5回コールド)
4回戦:花咲徳栄 8 - 2 武蔵越生
5回戦:花咲徳栄 5 - 1 浦和実
準々決勝:花咲徳栄 9 - 1 ふじみ野 (7回コールド)
準決勝:花咲徳栄 11 - 1 山村学園 (7回コールド)
決勝:花咲徳栄 5 - 2 浦和学院

県予選の準々決勝・準決勝ですらコールド勝ちするパワー。
春以降の大会出場時の平均得点は驚異の約10.1点!
10点越えという…凄い高校なのですよ!!

過去2年、甲子園の埼玉代表は花咲徳栄で今年で3年連続。
競合揃いの埼玉で3年連続出場という強さを見せつけ。
春以降の大会の平均点が10点越え。
それなのに何故かずっと影に隠れていた最強高校。

それが花咲徳栄高校!

あ、そんな花咲徳栄高校ですが唯一話題に上がったのが

花咲徳栄が被害届、野球部寮での西川ユニ盗難事件
https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/1859436.html

このニュースぐらいというのが悲しい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?