見出し画像

会社員から海外プロサッカー選手になるための計画的行動


はじめに

こんにちは、小林菜々子(26)です。もうすぐ小林菜々子(27)になります。
「サッカーを始めたよ」と伝えたとしても、それが何歳からなのかによって
聞き手のリアクションや反応、興味度は変わってくると思うと
年齢って憂鬱ですね。

22歳の時に未練を残さずにやめたサッカーを26歳2ヶ月で再開しました。
そして、26歳8ヶ月でマルタ共和国の女子サッカーチームと契約をし、
プロサッカー選手としてのキャリアをスタートしました。

サッカーを再開してからの6ヶ月は試行錯誤の連続でした。
血迷ってマルタでサッカーをしているのではなく、
的を定めて着実に目標を達成するにはどうするかを整理し続けて辿り着きました。

この6ヶ月間、どのようにロードマップを引いて行動してきたかを綴りたいと思います。

これが誰かの何かのきっかけになれたら嬉しいです。

本記事の概要

何を書くか

26歳2ヶ月でサッカーを再開し26歳8ヶ月で海外でプロ契約を獲得するまでの戦略と実行内容を記載しようと思います。

  • どのように目標設定をしたのか

  • 会社員として限られたリソースの中で何を考えて行動したのか / しなかったのか

をメインに記載します。

何を書かないか

以下のことは書いていないのでもし興味があればお茶しましょう。

  • なぜサッカーを再開したのかの理由の部分

  • なぜ海外チームを志したのかの理由の部分

おすすめの方

  • マルタでサッカーしたい方

  • アマチュアから海外でプロ選手を目指したい方

  • 私に興味がある人

  • 目標に対して計画的に行動したい方

  • 短期間で目標を達成したい方

  • サッカー選手の方で他人のサッカーの向き合い方を知りたい方


目標と詳細

目標

「マルタ共和国のリーグ首位チームにてDFとして1月にプロ契約をする」
と定めました。

どこの国のどのチームでどんな役割でいつどんな契約をするかを細かく設定しました。

なぜマルタなのか

以下の2点が条件として国選びをしました。

・英語が通じる
・日本人女子サッカー選手が少ない

英語が通じるところとすれば、アメリカやオーストラリア、イギリスなども思いつきますが、
「日本人女子サッカー選手が少ない」の条件を入れるとすれば選択の国は限られてきます。
エージェントと話す中でマルタ共和国が条件とマッチし決めました。

なぜ英語が通じるを理由にしたのか

・日本語の次に知識がある言語が英語だから
・世界で最も使われている言語だから

言語学習が好きなわけではないので、
海外で言語学ぶというストレスを少し軽減することができると思ったからです。

また、私は広告業界で仕事経験がありますが
英語力があれば仕事の選択肢が広がると感じことが多々ありました。

海外のクライアントに対しての広告プロダクトの営業をすることもできます。

スピードが求められる広告業界においてコミュニケーションが円滑にできることは強みになります。

英語への抵抗がなければ、Google広告の最新のアップデート情報を翻訳前にすぐにキャッチアップすることもできます。

今までは日本国内で経済をまわせる時代だったと思いますが、
あと10年もすれば海外への進出の有無で事業の規模に大きな差が生まれてくるのではと個人的に感じます。

特にグローバルに事業をしたいと詳細に考えているわけではないですが、
海外に行くなら世界で最も使われている英語圏内の方がいいかなと思い、
条件に組み込みました。

日本人女子サッカー選手が少ない

海外に行くのならば、文化の違いを感じたい。
そんな思いがありました。

SNSでいろんな方の留学記録をみてみると
以下の後悔談を拝読しました。

・外人の友達を作るのが難しい
・日本人の友人しかできず、英語力が伸びなかった

また、以下の留学でよかった経験談もありました。

・現地の方と仲良くなり本場の生活を経験できた
・現地知り合いが学校の先生で教育現場を見せてもらった

人間を変化させるための最も効果的かつ即効的なことは場所を変えることだと思ってます。
しかし、人間はそんなに強くないと思ってます。
いや、私のメンタルは大して強くありません。

海外で孤独感に苛まれると安心を求めて日本人に頼り、
経験できるはずのアクシデントも何なりとすり抜けてしまうのではないかと感じました。

海外生活をより深い気づきと学びにすべく日本人女子サッカー選手が少ない国を初海外生活の国選びの条件にしました。
(この辺りは私の真面目さが出ております)

余談

会社の方や友人の複数に「マルタ共和国に行く」と伝えた時の反応を振り返ると
2パターンあることに気づきました。
1:どこそこ?
2:あー、海綺麗だよね
のどちらかだったと思います。

過去に留学に行こうと検討した / 知人がマルタに留学していた
に当てはまる方は2です。
そうでなければ領土が東京23区の半分の面積の島国を知るわけがない。

マルタ共和国といえば、語学留学。
過去にイギリスの領地だった歴史から、マルタではほとんどの場所で英語が通じます。

また、ヨーロッパの中では物価が低くコストを抑えて語学留学をしたい学生には人気のある国だそうです。

とはいえ、現在の東京の物価と変わらないむしろマルタの方が物価は高いです。

他にもマルタは比較的に治安が良いとされています。
またVallettaという都市は、街全体が世界遺産に登録されているなど歴史的な建設物が多く興味を持つことができたためマルタに決めました。

なぜ1月なのか

サッカー界では、移籍期間という移籍ができる期間が設けられています。
それが、夏(7月〜8月)と冬(12月〜1月)とのことでした。
※詳しくは調べてみてください。

私は7月ごろには海外に行きたいと考えていました。
年齢のことを考えると「早いにこしたことはない」と思い、
次の移籍可能な期間の冬の移籍を目指しました。

会社員でしたので、会社を辞めると伝えることと業務の引き継ぎ期間が十分に取れることを確認の上で冬に移籍を目指しました。

また、賃貸の契約期間も12月末までだったので良いタイミングだと思い定めました。

流れ

簡単な変遷

 7月に家の近くのクラブチームに所属し12月にマルタ共和国へ渡航しました。

契約までの順序

チームと契約するまでの順序は画像の通りです。
エージェント選びと決定→動画選考→トライアウト→契約
の流れで進みました。

エージェントと話す中で決めたこと

エージェントに関する情報収集

チームを決めるにあたって、契約の手助けをしてくれる人を探しました。
ただ、エージェントと聞くと当たり外れがあると噂で聞きます。

例えば

・エージェントが住居を確保する予定だったが、住むところがなかったと当日に言われる
・現地に来るはずの迎えがない
・エージェント費が多額を請求させられる

などを聞いたことがあります。

エージェントのビジネスモデルとしては以下のパターンが多いと思います。

▼収入源

  1. 契約時にチームからの成果報酬額(契約によって様々だが、年俸の10%〜30%)

  2.  選手からのエージェントフィー(サポート費として選手が払う)

アマチュアからプロになる選手や女子選手は 1.のチームからの成果報酬額は大きくないことが想像できます。
例:1年契約で年俸300万の場合、エージェントへは30万~90万

契約違反は許せませんが、
サポートの質が落ちる、優先度が下がってしまう要因は理解はできます。

アマチュアの選手が海外チームへプロ契約を求める場合、
エージェントにお金を支払ってサポートしてもらうパターンが多くなります。

また、最近FIFAよりエージェントライセンスがないと公式にエージェント活動ができないルールが定められました。
誰に頼むのかどこまでサポートしてもらうのかは選手自身が知識を持って行っていないといけません。

エージェントの選び方

私はサルウェブというサービスにてエージェントを紹介してもらいました。

サルウェブは複数のエージェントと提携をしており、選手の条件に応じて適切なエージェントを紹介してくれるサービスになります。
選手は無料で活用することができます。

流れは

選手がサルウェブに申し込み → サルウェブの方と面談(ここでどんな国、どんなエージェントがいるのか確認 → 複数のエージェントと無料面談 → エージェントの確定

なぜこのサービスを活用したのか

サルウェブのビジネスモデルは、
選手とエージェントを契約した地点で契約金の○%or一律の金額 をサルウェブ側が受け取るモデルだと思います。
(憶測です。すみません)

サルウェブはエージェントと選手がうまくマッチすることに力を注ぎます。

そのため悪い評価のエージェントを提携することは少ないと考えられます。
(仮に対応が悪いエージェントの場合、選手からサルウェブの評価も下がりサービスとして成り立たなくなる)

私は2つのエージェント企業を紹介してもらい
それぞれ複数回の無料面談をさせてもらい、
サポートしていただく企業を決めました。

サポート内容

・トライアウトチームとの連絡
・トライアル期間(1ヶ月)の住居の提供
・渡航先での現地サポート
・契約更新時の交渉

エージェントからのアドバイス

エージェントからは以下の条件のチームから優先的にトライアルに行こうとアドバイスをもらいました。

  • 予算を多く持っているチーム

  • リーグ優勝の可能性があるチーム

予算を多く持っているチーム
契約をするにあたって必須事項として以下を考えていました。

  • 生活に十分な給与が支給される

  • ビザを手配してくれる

チームがそれらを賄える予算を持っているかは重要な事項です。

リーグ優勝の可能性があるチーム
ヨーロッパの国ではリーグで優勝できるとチャンピオンズリーグに出場することができます。

チャンピオンズリーグの出場有無で今後のキャリアに多少は影響してくるとアドバイスをもらいました。
せっかくヨーロッパに行くのならば、夢の舞台のチャンピオンズリーグの出場可能性があるチームを目指してはどうかとアドバイスをもらいました。


現状の確認

金銭面

マルタへ渡航する際には6ヶ月働かなくても生きていけるお金は預金しておこうと決めました。
これは本に書いてあったのでそのまま取り入れました。

その上で支出を大まかに洗い出し調整しました。

主な支出

・エージェントフィー(トライアウト中の住居費を含む)
・航空券
・東京のマンションの引越し費
・マルタに持っていく生活品

残ったお金でトレーニングやコーチングなどの費用に使いました。

時間面

時間の使い方はよく考えました。
余裕のある生活はこちらに記載しましたが、

基本的には、9時から21時までは平日仕事をしています。
所属サッカーチームの練習は月・水・土・日の夜でした。

この目標達成のために費やせる時間は、出社までの朝の時間か
仕事後の21時以降しかなかったです。

また、退職前には有給が残っていたので練習のある日の午後は有給を使って練習時間を確保してました。
理解のある職場で感謝してます。

サッカー能力

2020年1月の大学サッカー引退時を10とした時の現状のサッカー能力の主観評価をまとめました。

⚫️:2023年7月 / サッカー復帰後
⚪️:2023年12月 / トライアウト前

3年半のブランクは身体の衰えがエグかったです。(当たり前ですが)

日常生活ですることがないキックという動作は最悪でした。
逆にヘディングの感覚はすぐにもどりました。

久しぶりにサッカーをやるとどうなるかという検証を含めて初日の練習をこなしたのですが、
大きな発見は「目」がびっくりするくらい疲れることです。
いつもPCしか見てない眼球がいきなりボールを追うことになり、
練習後の目は今まで味わったことのないほど疲労感がありました。
現役引退している皆さん、目の運動は意外に大事かもです。(何にか知りませんが)


戦略の提示

一言

おしぼり

gimon-sukkiriのブログ

「やることをしぼる」そんな感じです。

目標までの期間が短期間であったことを踏まえて、

やることとやらないことを明確にする。
やることはとことんやる。

を意識した計画を立てました。

何をやるか、何をやらないか。
これを目標を立てたときにきっちり決めることで
1日のやるべきことを明確にして全エネルギーを注ぐことができます。

リスクとしては、最初に決めたやること / やらないことが的を得ていないと
大失敗になります。


とことんやること

  • キック技術の向上(サッカー技術)

  • 怪我をしない体づくり(コンディション)

  • 確実に目標に向けてエネルギーを高める(メンタル)

やらないこと

  • 英語学習

  • 契約周りの手続きや情報収集

  • マルタ以外の国を見ること

今からそれぞれに関して説明します。


キック技術の向上

なぜキック技術

サッカー復帰後に衰えを感じた1つがキックの技術(精度・パワー)でした。

マルタに渡航国を決めた際にマルタリーグの動画を見ました。
パスの精度、キックの質次第で大きく局面を変えられるチャンスが多くありました。
1つのロングパスで印象が変わるイメージです。

スピードやフィジカルで強みを発揮することは難しいと考えた時に、(欧米人はデカくて速い)
キックを自分の納得のいくまで改善し準備することが今回の挑戦するにあたって必須かつ私の成長ポイントだと思いキック技術の向上に特化しました。

骨格改善のパーソナルトレーニング

キックの技術に関してはまず何をしたのか。

骨格改善からパフォーマンスを上げる優秀なトレーナーからパーソナルトレーニングを週1の頻度で受けました。

私が3年半行っていた仕事は、ディスクワークで1日中ほとんど座ったままでした。

そのため、絶対骨格歪んでいるだろうと思い筋肉や小手先の技術を用いて改善するのではなく、身体全体を構成する骨格の現状と特徴を知ってから、アスリートの身体に変化させたいと考えました。

また、トレーナーさんとの会話の中で骨格の観点からサッカースキルの向上ができることに面白さと可能性を感じ、
骨格に特化してトレーニングしたいという好奇心も同時に湧きました。

トレーニングの流れとしては以下で進めました。

・サッカーに関する課題のすり合わせ
・骨格状態の確認
・テスト(走りやキック)
・施術
・動作の確認
・今週のトレーニングでの意識内容の確認

キックのモーションを撮影して変化を可視化しました。

骨格観点からのキック分析

またどのような骨格(姿勢)でいるとキック以外のサッカースキルも変化するのかを細かくモニタリングしていました。

姿勢の確認

優秀なトレーナーとの出会いによって一気に私のキック技術は向上しました。
また、目的ではなかったですが、足も速くなりました。

走りのモーションも分析

怪我しない体づくり

私が目標を達成するにあたって一番のリスクは怪我をしてサッカーができなくなることだと考えました。

元々怪我が少ないタイプでしたが、
サッカーを久しぶりにやって2週間で股関節が痛くなりました。
その3週間後に足の甲が痛くなりました。
特に驚くことではありません。
3年半ほとんど座ってばかりでしたので。
(引退後も毎日走っている友人もいますが、私はほとんど動きませんでした)

何か対策をと思い、怪我対策として以下2つを行いました。

  • 食事の改善

  • 持久力の向上

食事の改善

栄養に関する本や有識者のSNSを拝見しました。
色々と専門的なことを知ることはできましたが、やはり実践が難しい。
とのことだったので
主に意識したのは継続して実践ができる3つ

・お酒を飲まない
・タンパク質を60g以上とる
・お菓子とジュースを摂取しない

お酒
私の前職では飲み会が多くありました。

どんな場面でも烏龍茶を貫き、飲み会場所はお酒だけでなく食事が美味しいところをチョイスしてもらいました。
(いい後輩に恵まれました)
付き合いで1杯だけ飲むことがあったことは私の弱さです。(小声)

タンパク質
これは調べたり本を読んで決めたことです。
また60gと数字で目標を立てることでより意識してタンパク質を摂取することができました。
私の冷蔵庫には鶏胸肉と卵は常に常備しました。

また、前職ではランチ時間にサラダバーという野菜と鶏肉をセルフで盛ることができるランチメニューがありました。
そこでは意識して鶏肉を取りまくりました。
その他は、プロテインを朝と夜にとりました。

お菓子とジュース
私はグミが大好きです。特にパウダーが付いているグミが大好きです。
しかしお菓子には砂糖が多く含まれており、砂糖は体によくないデータが多数見つけてしまいました。

目標達成まではとりあえずやめることにしました。
といった感じですみません。
栄養に特段詳しいわけではありません。

しかし、友人や本からの情報を得て自分にできることを確実に行いました。
食事を変えるだけで一気に気持ちがアスリートになりました。

持久力の向上

怪我をしないためには長時間、強度の高いトレーニングができる持久力が必要だと考えました。
特に復帰したては少し動いただけで息が切れており、プレーの質が低くなっていました。
持久力がない→無理をする→プレーの質が落ちるor 怪我をする
になると思い、持久力は怪我対策はもちろん目標達成において効率的な改善項目だと思いました。

実施したことは1つ
ハイエックスに通うことです。
※以前はハイアルチ三軒茶屋店※

ハイエックスとは低酸素トレーニングジムのことです。
低酸素空間でランニングをすることで効率的に持久力を上げることができます。
持久力を上げるためにハードなトレーニングをして怪我をするとなれば本末転倒です。
科学の力を使って合理的に効率的にトレーニングをすることを選びました。

サッカーの練習がない日や仕事で練習に行けなかった日にハイエックを活用して1回30分走っていました。

標高3,000メートルの酸素濃度の空間でランニングができる

ちなみにハイエックスでのえげつないラントレーニングがあるのでやりたい方は一緒に走りましょう。

確実にエネルギーを高めていく

主にマインドの部分になります。

急展開の目標を掲げたため、メンタルのブレは必ずあると自覚した上で対策をしました。

目標を掲げた時は高揚していると思いますが、目標に向けて行動しているときは全てがうまく行くとは限りません。
その時に「今」に納得しエネルギーを持って進んでいることが必要だと思います。
そのために、実施したことは4つです。

  • コーチングを学ぶ&受ける

  • ジャーナリングを習慣化する

  • 人に目標を話す。

  • 占いに行く

コーチングを学ぶ&受ける

たまたまコーチングというものに出会いました。
サッカーを指導するものではありません。

コーチングは「答えはその人の中にある」という原則のもと、 相手が状況に応じて自ら考え、行動した実感から学ぶことを支援し、 相手が本来持っている力や可能性を最大限に発揮できるようサポートするための コミュニケーション技術

JCF日本コーチ連盟HPより

コーチとの対話を通して自分と向き合い考える時間を確保しておりました。

また、自分自身もプロコーチとなるべく学びました。

ZaPASSというコーチングサービスにてコーチになるべく学習を始め、共にコーチングを学ぶ仲間ができました。
その仲間と実践練習として週1〜4回お互いにコーチング練習をしました。

コーチング練習のテーマとして
「なぜサッカーをするのか」
「なぜマルタに行くのか」
「何も制約がなければ何をしたいか」
などを扱い私の感情やその時の状況、五感を使って自分と向き合いました。

コーチングを受ける&学習を通して
目標に対しての今と向き合いエネルギッシュに前に進む状態をつくることができました。

現在も私はコーチングを学んでいます。
今後この分野も極めていきたいです。

ジャーナリングを習慣化する

ジャーナリングは1人でできる内省方法です。
私は朝の時間にカフェに行きほぼ毎日ジャーナリングをしました。
今の自分の状態をノートに書き出すことで俯瞰的に自分を観察することができます。
自分の感情に振り回されることなく日々を過ごすことができました。

カフェでジャーナリング

人に目標を話す

目標を定めてから複数の方々に今後に関してお話しさせていただきました。
第三者からの意見をいただくことで相対的に自分の行動を知ることができます。
また、私の行動に対するアドバイスももらうこともあり、より自分の行動にドライブがかかりました。
この人たちに良い報告がしたいという想いも芽生え、より目標に対してエネルギーが高まりました。

占いに行く

占いに行くことに関しては参考にしないでください。
私が単純に好きなだけで今回たまたま良い方向に進んだので記載します。
(エンタメとして楽しんでます)

私が初めて占いを受けたのは2020年の10月。
サッカーをやめて10ヶ月が経った時でした。
外苑前のカフェで1時間15,000円のところ紹介割引で10,000円。

そこで言われて心に残った言葉は以下です。
「サッカーをやめたのは間違いだった」
「また選手もしくは違う形でサッカーに携わる」
「26歳であなたのエネルギーは爆発する」
サッカーやめたの間違いだったと言われた時は
占いなのに少しキレました。笑
当時は全くサッカーをやる気がなかったかつ辞めて良かったと思っていたので。

その時はそれで終わりましたが、
2023年7月、26歳。
サッカーをやっている、かつ海外挑戦を企んでいる自分がいて、
その時の占いが全て当たっていることに震えました。

そして2023年11月(マルタ行きが決まっている)に再度占いに行きました。
そこでは、この挑戦が運勢的にめちゃくちゃいいと言われました。
謎の自信が芽生えました。
占いという統計的な観点でこの挑戦を後押しされたことで
渡航前にさらにエネルギーを高めることができました。

やらないこと

英語学習

海外に興味を持ち始めた頃から英語の勉強はちょくちょくやっていましたが、
改めて目標を定めた際に英語学習はやらないと決めました。

理由は目標達成だけに注目すると達成へのインパクトとしては大きくないと捉えたからです。
目標を達成し海外生活を有意義に送るためには英語力は必要かと思いますが、

「マルタ共和国のリーグ首位チームにてDFとして1月にプロ契約をする」といった目標に対して英語力はあまり必要ありません。

私はトライアウトをサポートしてくれるエージェントもいるので尚更です。

日本にいる間は英語学習をストップしました。

しかし目標達成し海外生活をしている現在は英語力はとても必要だと痛感してます。
英語力があるに越したことはありませんのであくまで今回の戦略に関しては除外をしたまでです。

契約周りの手続きや情報収集

どのチームの誰にどのように連絡を取ってトライアウトを取り付けるか。
この部分はやらないと決めました。
なのでサポートしてくださるエージェントを見つけました。

マルタ以外の国を見ること

マルタ以外にも魅力的な国は多くあります。
国選びの条件の1つの英語が話せるのレベルを下げればマルタ以外にもいい国はたくさんあります。
しかし、検索幅を広げてしまうとキリがないので
マルタ以外の国を見ないと決め、私の脳の決断リソースを確保しました。

何かに集中して取り組むときに何をやらないかをあらかじめ決めておくことはとても重要だと思います。


結果

第一志望であったマルタリーグの首位であるBirkirkara FCと契約をすることができました。

トライアウトから契約まで

トライアウト

12月中旬にマルタ共和国に来ました。
トライアウト中(チームが未確定の期間)はエージェントが用意してくれたアパートで生活をしました。

部屋からの風景

エージェント経由で練習場所を伝えてもらい、
自分で練習場所まで行きました。

トライアウトといっても、形式ばった選考会ではなく練習に参加するのみです。

私の他にもトライアウトに来た選手は2名いました。
アップをしてポゼッションやボール回しをしてゲームする。
60分〜90分の練習です。

何を評価しているのかは正直わからないです。

私以外に1人の外国人選手が後期から契約しましたが、彼女はトライアウトはなく動画を送るだけで契約しました。

エージェントとチームとの関係性などが契約の有無に関わってくるんだと知りました。

戦略の振り返り

結果だけ見れば100%で達成したので良い戦略と行動だったと評価したいです。

仮に当時に戻って戦略を立て直すとすれば、
怪我しない体づくりに「自分にあった食生活リズムを作る」を追加します。

現在、海外で自炊をしていますが
海外の食品や調味料で自炊をすることになり、摂る栄養素が変わりました。
食事によってコンディションが変化しているなと感じることも多々あるため、
日本にいる時から海外にいることを想定した自分にあった食事を研究すべきでした。


現在

マルタ共和国でサッカー選手となり私の生活は大きく変わりました。

  • 時間の確保

  • 外国人とのシェアハウス

時間の確保

平日8時間労働+残業の生活から
毎日90分の練習+前後準備に変わりました。
私のチームは夜に練習があるので朝から15時くらいまでは自由です。

今その時間をどのように使っているか気になる方がいたら別でお伝えできればと思います。

外国人とのシェアハウス

住居はチームが用意してくれました。

・給与を住居分多くいただいた上で一人暮らし
・チームが用意してくれた部屋に他の外国人選手と一緒にシェアハウス

選択することができました。私はシェアハウスを選択しました。

アメリカ人、イタリア人、ウルグアイ人と私4人で生活をしています。
高校生3年間の寮生活で過ごしていましたが、
国籍が異なる成人で過ごす日々はとても楽しいです。

それぞれが自国の料理をつくってみんなで食べたり
サッカーの話をしたり各国の代表戦を見たり
イタリア旅行へ行ったり
ただ太陽を浴びるためにビーチに行ったり
家で卓球したり
ピザ早食い競争したり

初の海外生活ですが、ルームメイトのおかげでめちゃくちゃ楽しいです。


最後に

この記事では、目標をどう定めてどう行動したかの計画的行動を記載しました。

社会や他人、自分の人生を完全にコントロールをすることは不可能だと思ってます。

コントロールできていると感じたとしたら、おそらくそれ自体がつまらなくなっている気がします。

「会社員から海外でプロサッカー選手になる」という私の想いは
人生の通常から外れた1つの衝動です。

大学を卒業した時に4年後にまたサッカーをやっているとは思ってもいませんでした。

人生に何かしらの衝動が起きて自分の足で歩んでいくことこそ

生きている醍醐味だなとつくづく思います。

衝動的と計画的

これを繰り返して私の人生を大きく分厚く広くしていきたいと思ってます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?