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つれづれなるままに〜聴導犬と見つめる世界〜

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聴覚障害者として、母として、聴導犬パートナーとして暮らす毎日。出会い、喜び、悲しみ、驚き、、さまざまな思いを綴ります。
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初めての観劇で落ちた沼が、清くクリアになればいいなと思う私

初めての観劇で落ちた沼が、清くクリアになればいいなと思う私

3月、娘の宝塚歌劇観劇のために宝塚に出かけました。

その時はチケットが手に入らず、娘のみが観劇、でも街中の、ホテルの、そして大劇場のキラキラに、憧れが募ってた私。

4月17日、娘の誕生日記念観劇のため、チケット手配してくださった方のおかげで、私も初めての観劇の機会をゲット!

花組公演 『アルカンシェル』 | 宝塚歌劇公式ホームページ

宝塚はさまざまなバリアフリー対応をしてくれていて、そのこ

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目を留めること、そして動く、こと

目を留めること、そして動く、こと

いろいろと物騒なことも起きるので、
最近は「袖触り合うも多生の縁」よりも「触らぬ神に祟りなし」な時代になってるように思います。

しかたないのかもしれないけど、やはり寂しい気もします。

そんななか、我が子からたまたま続けて報告?があったことが、、。

まず、末っ子。
学校帰りに自転車で家に向かっていたら、前を歩くお年寄りの姿。
異常なほどの遅さで、気になって、追い越す時にチラッと振り返ってみたら

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チャンプ、キラキラと伝説の街・宝塚へ 〜後編〜

チャンプ、キラキラと伝説の街・宝塚へ 〜後編〜

チャンプとの宝塚1泊2日の旅日記、1ヶ月も過ぎてしまいましたが、後編として、ホテルや街歩きのことを。

前編はこちら。

今回の旅は宝塚歌劇団の観劇がきっかけの旅。
とはいえ、花組トップスター・柚香光さんの退団公演「アルカンシェル〜パリに架かる虹〜」は大人気で今回、チケットは1枚しか取れませんでした。

なので、唯一のチケットは、宝塚行けることが決まってからずっと足が地についてないんじゃないか、く

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「◯◯でもいい」と「◯◯しかない」は天と地の違い

「◯◯でもいい」と「◯◯しかない」は天と地の違い

映画を見に行きました。
公開から日が経っているので、上映している映画館も減ってきてるし、まだ上映していても早朝や夜だけだったり。
「終了予定」が載っているところも増えてきて、あわてて時間をやりくりして行ってきました。

平日でしたが、サービスデーだったからでしょうか、それなりにお客さんが入ってます。
78席+車いす席2
小さめのお部屋でした。

私はC列、前から3列目。
本当はもう少し後ろが良かっ

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チャンプ、キラキラと伝説の街・宝塚へ 〜前編〜

チャンプ、キラキラと伝説の街・宝塚へ 〜前編〜

もともと、ミュージカル大好きな末っ子はこのところ、宝塚にハマってます。
友の会に入って、チケット発売日は朝早くからPCでスタンバイしてオンタイムにポチッとするも惨敗、とか、抽選申し込んでも「落選」とか、なかなか劇場での観劇の機会に恵まれず、映画館などでの中継やテレビでの配信、CS放送「タカラヅカ・スカイ・ステージ」をせっせと録画して観る日々。

それが!!
なんと、
「当たった!!」
しかも、

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「合理的」と「過重負担」の線引きの曖昧さが生んだ軋轢…でもね

「合理的」と「過重負担」の線引きの曖昧さが生んだ軋轢…でもね

車いす使用者である女性が映画館での対応に傷ついた、というXへの投稿が大きな騒ぎになっています。
誹謗中傷とも言えるコメントが殺到したようで、現在、その投稿のみならず、アカウント自体を非公開にされてしまってます。

わたしはまだ公開されていたタイミングで元の投稿やその後の投稿、そしてそこに寄せられた多くの、、そして激しいコメントも読んでました。

そして、映画館側が「お詫び」のコメントを出してからは

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映画との3度の出会いが作った今の私

映画との3度の出会いが作った今の私

私がこの世を去るときに、私の人生において欠かすことができなかったものを思い出すとしたら、その一つは、絶対に「映画」です。

枯れ専な若き時代けっして豊かとは言えない家庭に生まれたけれど、私は子どもの頃から映画が身近にありました。
小さい頃一緒に暮らしていた叔父は、古い映画のパンフレットやチラシをたくさん持っていて、それを見せてもらったり、淀川長治さんの日曜洋画劇場や深夜枠で放送していた「風と共に去

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耳は聞こえないけど、声なき声を聴けるようになりたいと思えた映画『52ヘルツのクジラたち』

耳は聞こえないけど、声なき声を聴けるようになりたいと思えた映画『52ヘルツのクジラたち』

バリアフリー字幕のご縁をいただいて、数ヶ月前に鑑賞してから、公開をずっと待っていました。

ひと足お先に…原作本を持っていたのに、読んでいないまま、ストーリーも設定もなーんにも知らないままパソコンの小さな画面で初鑑賞。
そして、、、正直言えば、字幕の細かいチェックなんてできないほど、入り込んでしまった、、ことをここに白状します。

親や一緒に住んでいた叔父の影響で、子供の頃から映画が好きで、それは

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XREALのREAL〜シン・字幕メガネ〜

XREALのREAL〜シン・字幕メガネ〜

私たち聴覚障害者が映画を見るときに必須なのが日本語字幕。
外国映画なら日本語字幕が当たり前に付くけれど、日本映画に日本語字幕がついて上映されることはまだレア。
日本映画上映でのバリアフリーについては以前書きました。

今回は、その「どっち」のうちの「字幕メガネ」について、新しい体験を記録しようと思います。

まずはMoverioとの出会いについてほんとーに、この「Moverio」との出会いが私の映

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形も方法も違っても、ただ真っ直ぐに人を想うって…〜映画『サイレントラブ』〜

形も方法も違っても、ただ真っ直ぐに人を想うって…〜映画『サイレントラブ』〜

バリアフリー字幕のモニターでご縁をいただいていた作品。
ストーリーも結末も知っているけど、やっぱり劇場で観たくて、行ってきました!

映画『サイレントラブ』公式サイト
https://gaga.ne.jp/silentlove/

もちろんチャンプも一緒。(上映中、彼は昼寝)

いつもは字幕メガネとして、EpsonのMoverioを使っていましたが、今回初めてXREALを使いました。

そちらのレ

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舞台の感動を、私だって誰だって!今やらなきゃ、いつやるの?

舞台の感動を、私だって誰だって!今やらなきゃ、いつやるの?

自分が生まれるより前の60年代のミュージカル映画、、ウエストサイド物語やマイフェアレディ、サウンドオブミュージックなどが大好きで、そのまま、ミュージカル好きになった私。
その私の血を引いたか、我が家の末っ子はミュージカルや舞台が大好き。

私や長女とは劇団四季メインですが、学校の半休やお休みを利用して、1人でも宝塚観劇。
遥か遠くの立ち見席でも「オペラグラスなしでも“ご贔屓”見つけられた!」、1階

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「どちらかor」ではなく「どちらもand」でいいんじゃないの?映画のバリアフリー。

「どちらかor」ではなく「どちらもand」でいいんじゃないの?映画のバリアフリー。

映画大好きな私は20代に聞こえなくなってからも、あの手この手で映画を楽しんできました。
だから「映画のバリアフリー」というテーマには敏感。新しい情報やツールを知れば、試してみたり、、。

そんな私、友人のシェアでこんな記事に目が止まりました。

おー!私が愛用している字幕メガネやアプリのことじゃん!

でも、読み進めていくうちに、ちょっと頭の中が「???」に。

うーん。
もしもこの記事が
「アプ

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甘々年下彼氏からギラギラカリスマへの変貌〜ドラマ『マルス-ゼロの革命』特番に字幕くれ!

甘々年下彼氏からギラギラカリスマへの変貌〜ドラマ『マルス-ゼロの革命』特番に字幕くれ!

いよいよ始まりました、マルス。

なにわ男子の王子様「みっちー」(道枝駿佑くん)主演。
前クール『マイ・セカンド・アオハル』での、あまーくて、もだキュンしちゃう年下彼氏・拓と同一人物とは思えない変貌。

みっちー自身、「人生初」っていう金髪にして、役作りにかなり励んでるみたいで、なにわ男子のYouTubeでも、最近は口数も少なく、、まぁ、ハードスケジュールで疲れているのもあるんだろうけど、なにわの

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専用にしなきゃ必要な人が必要なものを使えない社会って、おかしくない?

専用にしなきゃ必要な人が必要なものを使えない社会って、おかしくない?

いつもエンタメ絡みの話が多いのですが、今回は某デパートでエレベーターに乗って考えた「エレベーター優先問題」について。

車イスユーザーが、エレベーターに乗りたくても乗れない!という嘆きが時々、テレビやSNSで話題になります。

施設において、車イスユーザーの垂直移動はエレベーターしかありません。
でもエレベーターが混んでいて、乗れない!
待っても、中がいっぱいで乗れない!
譲ってくれる人がいても、

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