ひたすら読書

読んでおもしろかった本をご紹介します

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自己紹介

読書愛好家としての自己紹介私は、小さい頃から読書が大好きな一般人です。本を手に取ると、まるで別世界に飛び込むような感覚に魅了され、気づけば一日中本の世界に浸って…

ひたすら読書
1か月前
17

英語学習の羅針盤『語学マニアが教える!コスパ最強の英語学習法』

英語学習に正解はない。しかし、効率的に学ぶための指針は存在する。吉野周氏の『語学マニアが教える!コスパ最強の英語学習法』は、著者自身の半世紀にわたる語学学習の経…

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顧客革命 - 感情マーケティングとトレンド分析で未来を切り拓く

感情とトレンドの融合 - 新しいマーケティングの幕開け私たちは今、かつてないほどの変化の時代に生きています。技術革新は目覚ましいスピードで進み、情報が瞬時に世界中…

500
ひたすら読書
1か月前
10

『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』日本人のための「カタカナ英語」マスター本!

池谷裕二さんの『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』を読みました。英語学習に悩む多くの日本人にとって、まさに救世主のような一冊と言えるでしょう。 著者は、アメリ…

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1か月前
5

『漂流者は何を食べていたか』漂流者たちの壮絶な食のサバイバル

椎名誠氏の最新作『漂流者は何を食べていたか』は、過酷な状況下で生き抜いた漂流者たちの真実の物語だ。極限状態で人間の本能がむき出しになる様を冷静に見つめ、食にまつ…

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1か月前
3

呼吸法の極意を極める - 『呼吸法の極意 ゆっくり吐くこと』

呼吸は私たちにとって当たり前の行為ですが、その奥深さに気づいている人は少ないのではないでしょうか。ヨーガの第一人者である成瀬雅春氏の著書『呼吸法の極意 ゆっくり…

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1か月前
6

『英単語学習の科学』語彙学習の科学への誘い

英語学習者にとって、語彙習得は果てしない旅のようなものかもしれません。新しい単語や表現を覚えては忘れ、忘れては覚える。その繰り返しの中で、誰もが一度は「もっと効…

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1か月前
3

『放射線のひみつ』放射線と向き合う知恵を授けてくれる一冊

私たちは2011年3月11日、東日本大震災と福島第一原発事故によって、放射線という目に見えない脅威と向き合うことになりました。テレビや新聞からは聞きなれない「シーベル…

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1か月前
2

筋力トレーニングの科学と実践 ~効果的なからだづくりのために~

筋力トレーニングは、一般の人からアスリートまで、老若男女を問わず多くの人に取り組まれるようになりました。健康づくりやダイエット、競技力向上など、その目的も多岐に…

ひたすら読書
1か月前
7

アーユルヴェーダという生命の科学 ──「サバイバル時代の健康術」を読んで

高城剛さんの著書「サバイバル時代の健康術 ~アーユルヴェーダで頭と体のバランスを整える」は、インドやスリランカで長年実践されてきた伝統医学・アーユルヴェーダの奥…

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1か月前
29

「緑の革命」の父、ノーマン・ボーローグの栄光と苦難の軌跡

農業の発展は人類の歴史そのものと言っても過言ではない。しかし、20世紀半ばまで世界の多くの地域で飢餓に苦しむ人々が大勢いた。そんな時代に「緑の革命」を起こし、何…

ひたすら読書
1か月前
2

「『社会主義化』するアメリカ」「社会主義」という言葉に隠された若者の叫び

「社会主義」という言葉に隠された若者の叫びアメリカと聞けば、自由と個人主義の国というイメージを抱く人が多いでしょう。しかし、その根幹を揺るがしかねない変化の兆し…

ひたすら読書
1か月前
3

『危機とサバイバル』金融危機を超えて - 新時代を生き抜くための『7つの原則』

ジャック・アタリ氏の新著『危機とサバイバル』は、現代社会が直面する数々の危機を鋭く分析し、生き残るための戦略を提示した意欲作です。世界的な金融危機や気候変動、テ…

ひたすら読書
1か月前
2

『メディア・コントロール』メディア操作の歴史と実態に迫る重要書

ノーム・チョムスキー著『メディア・コントロール』は、現代社会におけるマスメディアの在り方に鋭く切り込んだ問題提起の書である。「製造された合意」という概念で知られ…

ひたすら読書
1か月前
2

料理と科学の素敵な関係 - 「おいしさをつくる「熱」の科学」が紐解く調理の原理原則

料理と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。味や盛り付けの創意工夫、料理人の巧みな技、食材の持ち味を引き出す調理法など、料理にはアートとしての一面があり…

ひたすら読書
1か月前
1

『「うつ」は炎症で起きる』人間の心と体を結ぶ「炎症」という新たな視点

私たちの心と体は別物だと長らく考えられてきました。しかし、本書『「うつ」は炎症で起きる』の著者エドワード・ブルモアは、免疫学と精神医学の最新知見から、うつ病をは…

ひたすら読書
1か月前
4

自己紹介

読書愛好家としての自己紹介私は、小さい頃から読書が大好きな一般人です。本を手に取ると、まるで別世界に飛び込むような感覚に魅了され、気づけば一日中本の世界に浸っていることも珍しくありません。

興味分野は多岐にわたりますが、特に歴史や科学、哲学関連の本を好んで読んでいます。過去の出来事や偉人の生き様から学ぶことは多く、現代社会を生きる上でのヒントにもなると感じているからです。また、最先端の科学技術や

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英語学習の羅針盤『語学マニアが教える!コスパ最強の英語学習法』

英語学習に正解はない。しかし、効率的に学ぶための指針は存在する。吉野周氏の『語学マニアが教える!コスパ最強の英語学習法』は、著者自身の半世紀にわたる語学学習の経験と知見の結晶だ。本書は、英語習得を目指すすべての人に、実践的で具体的なアドバイスを惜しみなく提供してくれる。

目的と目標設定の重要性本書の魅力は、まず「目的と目標設定」の重要性を説いている点にある。

漠然と「英語を勉強したい」と考える

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顧客革命 - 感情マーケティングとトレンド分析で未来を切り拓く

顧客革命 - 感情マーケティングとトレンド分析で未来を切り拓く

感情とトレンドの融合 - 新しいマーケティングの幕開け私たちは今、かつてないほどの変化の時代に生きています。技術革新は目覚ましいスピードで進み、情報が瞬時に世界中を駆け巡り、価値観やライフスタイルも多様化しています。そんな中で、ビジネスのあり方も大きく変化しています。

従来のマーケティング手法は、もはや通用しなくなってきています。大量生産・大量消費の時代が終わり、成熟期を迎えた市場では、商品やサ

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『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』日本人のための「カタカナ英語」マスター本!

『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』日本人のための「カタカナ英語」マスター本!

池谷裕二さんの『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』を読みました。英語学習に悩む多くの日本人にとって、まさに救世主のような一冊と言えるでしょう。

著者は、アメリカ留学中に偶然編み出したという「カタカナ英語」。それは、日本人の発音の特性を考慮し、ネイティブにも通じるよう工夫された発音法です。たとえば、"animal"は「アニマル」ではなく「エネモウ」と発音するのだとか。一見、意味不明な音の羅列に思

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『漂流者は何を食べていたか』漂流者たちの壮絶な食のサバイバル

『漂流者は何を食べていたか』漂流者たちの壮絶な食のサバイバル

椎名誠氏の最新作『漂流者は何を食べていたか』は、過酷な状況下で生き抜いた漂流者たちの真実の物語だ。極限状態で人間の本能がむき出しになる様を冷静に見つめ、食にまつわるドラマを通して生への執着と創意工夫の数々を浮き彫りにする。

著者は数々の漂流記を丹念に読み込み、漂流者たちが何を食べ、どう生き延びたのかを克明に記録している。壮絶な体験談の数々は、読む者の想像力を掻き立て、ページをめくる手が止まらなく

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呼吸法の極意を極める - 『呼吸法の極意 ゆっくり吐くこと』

呼吸法の極意を極める - 『呼吸法の極意 ゆっくり吐くこと』

呼吸は私たちにとって当たり前の行為ですが、その奥深さに気づいている人は少ないのではないでしょうか。ヨーガの第一人者である成瀬雅春氏の著書『呼吸法の極意 ゆっくり吐くこと』は、呼吸法のテクニックを通して心身のバランスを整え、人生をより豊かにする方法を伝えてくれる1冊です。

呼吸法の重要性に気づかせてくれる

本書の冒頭で著者は、呼吸法が単なる健康法ではなく、精神的な安定や集中力の向上、さらには解脱

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『英単語学習の科学』語彙学習の科学への誘い

『英単語学習の科学』語彙学習の科学への誘い

英語学習者にとって、語彙習得は果てしない旅のようなものかもしれません。新しい単語や表現を覚えては忘れ、忘れては覚える。その繰り返しの中で、誰もが一度は「もっと効率的な方法はないのか」と思い悩んだ経験があるのではないでしょうか。

そんな中、中田達也氏の『英単語学習の科学』は、まさに私たちが待ち望んでいた一冊と言えます。第二言語習得研究の最前線に立つ著者が、科学的なアプローチで語彙学習の謎に迫る。本

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『放射線のひみつ』放射線と向き合う知恵を授けてくれる一冊

『放射線のひみつ』放射線と向き合う知恵を授けてくれる一冊

私たちは2011年3月11日、東日本大震災と福島第一原発事故によって、放射線という目に見えない脅威と向き合うことになりました。テレビや新聞からは聞きなれない「シーベルト」や「ベクレル」といった単位が飛び交い、放射線への不安は日に日に募っていきました。

そんな中で出会ったのが、本書『放射線のひみつ』です。著者の中川恵一氏は、東京大学医学部附属病院で放射線治療に従事する医師であり、がんの放射線治療に

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筋力トレーニングの科学と実践 ~効果的なからだづくりのために~

筋力トレーニングの科学と実践 ~効果的なからだづくりのために~

筋力トレーニングは、一般の人からアスリートまで、老若男女を問わず多くの人に取り組まれるようになりました。健康づくりやダイエット、競技力向上など、その目的も多岐にわたります。しかし、効果的なトレーニングを行うには、正しい知識と実践方法が不可欠です。

本書『筋力トレーニング』は、スポーツ科学の研究者として長年この分野に取り組んできた著者が、最新の研究知見をもとに、筋力トレーニングの基礎から実践までを

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アーユルヴェーダという生命の科学 ──「サバイバル時代の健康術」を読んで

アーユルヴェーダという生命の科学 ──「サバイバル時代の健康術」を読んで

高城剛さんの著書「サバイバル時代の健康術 ~アーユルヴェーダで頭と体のバランスを整える」は、インドやスリランカで長年実践されてきた伝統医学・アーユルヴェーダの奥深い世界に読者を誘う一冊です。

古代から連綿と受け継がれてきたアーユルヴェーダの叡智は、現代人の抱える様々な不調や病を根本から改善する力を秘めています。本書は、著者自身のアーユルヴェーダ体験を軸に、その思想と実践法を丁寧に解き明かしていき

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「緑の革命」の父、ノーマン・ボーローグの栄光と苦難の軌跡

「緑の革命」の父、ノーマン・ボーローグの栄光と苦難の軌跡


農業の発展は人類の歴史そのものと言っても過言ではない。しかし、20世紀半ばまで世界の多くの地域で飢餓に苦しむ人々が大勢いた。そんな時代に「緑の革命」を起こし、何億人もの命を救った伝説的な農学者がいる。ノーマン・ボーローグ博士だ。レオン・ヘッサー氏による伝記『緑の革命"を起こした不屈の農学者 ノーマン・ボーローグ』は、博士の波瀾万丈の人生を克明に描き出している。

ボーローグ博士は1914年、米国

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「『社会主義化』するアメリカ」「社会主義」という言葉に隠された若者の叫び

「『社会主義化』するアメリカ」「社会主義」という言葉に隠された若者の叫び

「社会主義」という言葉に隠された若者の叫びアメリカと聞けば、自由と個人主義の国というイメージを抱く人が多いでしょう。しかし、その根幹を揺るがしかねない変化の兆しが、静かに広がりつつあります。それが、「社会主義」への共感の高まりです。

本書『「社会主義化」するアメリカ』は、この予想外とも言える現象の背景を、ミレニアル世代とZ世代の若者に焦点を当てて探っていく野心作です。著者の瀬能繁氏は、長年のアメ

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『危機とサバイバル』金融危機を超えて - 新時代を生き抜くための『7つの原則』

『危機とサバイバル』金融危機を超えて - 新時代を生き抜くための『7つの原則』

ジャック・アタリ氏の新著『危機とサバイバル』は、現代社会が直面する数々の危機を鋭く分析し、生き残るための戦略を提示した意欲作です。世界的な金融危機や気候変動、テクノロジーの進化など、激動の時代を乗り越えるヒントが凝縮されています。

ミッテラン元仏大統領の側近として活躍し、「21世紀の歴史」など数多くのベストセラーを著してきたアタリ氏。本書でも培ってきた洞察力と思想が余すところなく発揮されています

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『メディア・コントロール』メディア操作の歴史と実態に迫る重要書

『メディア・コントロール』メディア操作の歴史と実態に迫る重要書

ノーム・チョムスキー著『メディア・コントロール』は、現代社会におけるマスメディアの在り方に鋭く切り込んだ問題提起の書である。「製造された合意」という概念で知られる著者が、メディアによる世論操作の歴史的経緯と現状を浮き彫りにしていく。

一般市民を「とまどえる群れ」と見なし、情報をコントロールして望ましい方向に誘導する―そんな驚くべきメディア観が、欧米の主要メディアの間では当然のように共有されてきた

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料理と科学の素敵な関係 - 「おいしさをつくる「熱」の科学」が紐解く調理の原理原則

料理と科学の素敵な関係 - 「おいしさをつくる「熱」の科学」が紐解く調理の原理原則

料理と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。味や盛り付けの創意工夫、料理人の巧みな技、食材の持ち味を引き出す調理法など、料理にはアートとしての一面があります。その一方で、料理には科学的な側面もあるのをご存知でしょうか。佐藤秀美氏の著書「おいしさをつくる「熱」の科学」は、まさに料理の科学に光を当てた一冊です。

本書は加熱調理によって引き起こされる様々な現象を、科学の視点からわかりやすく解説

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『「うつ」は炎症で起きる』人間の心と体を結ぶ「炎症」という新たな視点

私たちの心と体は別物だと長らく考えられてきました。しかし、本書『「うつ」は炎症で起きる』の著者エドワード・ブルモアは、免疫学と精神医学の最新知見から、うつ病をはじめとする心の病は体の炎症反応と深く結びついていると説きます。デカルトに始まる心身二元論を乗り越え、炎症という切り口から人間の心と体の関係性を探究する著者の挑戦に、大きな興奮を覚えずにはいられません。

臨床医としての葛藤が生んだ問題提起精

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