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レティシア書房店長日誌

ふくら恵展 「余恵なことかも知れませんが….」 待望のふくら恵さんの個展が始まりました。「余恵なことかも知れませんが….」と副題が付いています。「余恵」とは、直接には関係のない他に及ぼす利益のことだそうです。ふくらさんの面白い発想が形になった作品は、きっと観る人の心を和やかにして、恵みをもたらしてくれると思います。
 石粉粘土で形を作り、ペーパーで丁寧に表面を整えて、アクリル絵の具で着色した人形たち。ユニークなスタイルで、どこかとぼけていて、時間に急かされて暮らしている我々に「ほっこりしょうかぁ」と、のんびり声をかけてくれます。まあ、みてください。こんな楽しいこと、どこから思いつくんだろうと、見れば見るほど笑ってしまいます。仏様はサボって煎餅をかじりながらお休み中だし、赤いキャベツは吠えていますし。

吠える赤キャベツァー

人形たちは、どことなく妖怪の風情ですが、性格は良さそうだしきっと夜道で会っても怖くはない。陽気な感じが作家さんそのものです。そして、とぼけてはいますが、作品はどれも輪郭がクリアで美しい。デッサン力のせいでしょうか、強くて魅かれます。
 

福福しい女人

ふくらさんは、嵯峨美術短期大学で日本画を専攻。卒業後に粘土人形を始め、個展、グループ展、手づくり市やイベントに出店と、精力的に活動されています。レティシア書房の小さなスペースは、今日から人形たちのお祭りの場になって、とっても賑やかで楽しくって、嬉しいかぎりです!ぜひ、ご覧くださいませ。なお、作品は全て販売しています。(2000円〜40000円)ブローチ(800円〜2000円)、版画、もあります。(女房)

love &piece


●レティシア書房ギャラリー案内
5/8(水)〜5/19(日)ふくら恵展「余計なことかも知れませんが....」
5/22(水)〜6/2(日)「おすよ おすよ」よしだるみ新作絵本出版記念原画展
6/19(水)〜6/30(日)書籍「草花の便り」出版記念原画展 西山裕子

⭐️入荷ご案内モノ・ホーミー「貝がら千話7」(2100円)
野津恵子「忠吉語録」(1980円)
坂巻弓華「寓話集」(2420円)
村松圭一郎「人類学者へのレンズ」(1760円)
きくちゆみこ「だめをだいじょうぶにしてゆく日々だよ」(2090円)
森田真生「センス・オブ・ワンダー」(1980円)
友田とん「パリのガイドブックで東京の町を闊歩する3 先人は遅れてくる」(1870円/著者サイン入り!)
川上幸之介「パンクの系譜学」(2860円)
町田康「くるぶし」(2860円円)
Kai「Kaiのチャクラケアブック」(8800円)
安西水丸「1フランの月」(2530円)
早乙女ぐりこ「速く、ぐりこ!もっと速く!」(1980円)
上野千鶴子「八ヶ岳南麓から」(1760円)
島田潤一郎「長い読書」(2530円著者サイン入り)
つげ義春「つげ義春が語る旅と隠遁」(2530円)
山本英子「キミは文学を知らない」(2200円)
たやさないvol.4「恥ずかしげもなく、野心を語る」(1100円)
花田菜々子「モヤ対談」(1870円)
子鹿&紫都香「キッチンドランカーの本」(660円)
夏森かぶと「本と抵抗」(660円)



 
 


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