人間存在の複雑性 補足
章立て、加筆致しました。
難解で抽象度が高すぎるきらいがあり、一般読者層にはハードルが高い部分が否めませんが、僕なりに、様々な哲学的視点から対立と調和の概念を探求しています。バタイユの思想に触発されながら、生物学的性差とジェンダーの関係、フェミニズムとヒューマニズムの関係、そして人間存在の根源的な曖昧さと矛盾を掘り下げています。
時間を見繕って、関連参照文献からの引用をさらに補完していく予定です。
執筆動機
昨今の時事問題、戦争や紛争、災害への対応や差別問題などから、人間中心主義への疑問が湧く。存在の複雑性に立ち返りたくなった。バタイユの哲学やジェンダーに関する議論を通じ、対立や調和に対する僕の洞察過程を残しておくことにした。バタイユの哲学は、対立を超えて調和を追求する努力を重視し、これが人間の精神の高みへの道を示唆している。そのため、本記事は反戦や博愛の理念とも関連があるが、直接的な言及はさほどない。
論点
対立と調和は自然界の普遍的原理であり、人間存在の根源的特徴でもある。バタイユは連続性と非連続性の弁証法を説いた。
蝶の一生は対立項の調和の象徴であり、僕にとってある種の畏怖の対象となっている。
ジェンダーの概念は生物学的性差を曖昧にし、個体差を無視する危険性がある。代わりに生物学的事実を前提に多様性を尊重すべき。
フェミニズムとヒューマニズムの関係について考察し、単に権利を主張するのではなく包摂的な視点が重要と指摘。
人間には主体性と自由な実存を遂行する権利と責任がある。他者性を無視せず、調和のとれた関係を構築することが課題。
芸術は対立の要素を融合させ新たな次元を生み出す。存在の意味は死を意識したときに感じられるかもしれない。
対立を直視し統合へと高めていくことが、バタイユの至高の感性であり、人間の可能性を提示。
目次
執筆動機
概要
対立と調和の普遍原理
バタイユの思想
エロティシズムと禁忌/連続性と非続続性
連続性と非連続性〜対立と調和
蝶への嫌悪と対立の象徴
性差とジェンダー概念への違和感
フェミニズムとヒューマニズム
ジェンダー言説の曖昧さ
対立と調和の芸術表現
存在の意味
バタイユ思想の核心
参考文献
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