Note:"Today's memorable article" : John Mearsheimer
Israel's ambassador launches scathing attack on UN for vote on "humanitarian truce" in Gaza
強い言葉が 印象に残る動画でした。
ハマスとイスラエルの戦争に対する各国のリーダーの反応は大きく分かれています。国際機関の内部では、どのようなメッセージを出すべきかについて激しい政治的な対立が生じています。
国連総会は金曜日に即時武器使用停止を求める決議を可決しましたが、イスラエルはこれを拒否しています。決議にはアラブ諸国を代表してヨルダンが提出国となりました。決議には120カ国が賛成票を投じましたが、イスラエルを含む14カ国が反対し、45カ国が棄権しました。イスラエルはこの国連決議を「忌まわしい武器弾薬停止のお願い」と非難し、国連には「一グラムの正当性や関連性もない」と批判しています。決議にアメリカは反対票を投じました。日本・英国は棄権で45カ国に属します。
以下のWSJの「国連、ガザ停戦を求める拘束力のない決議を可決」のタイトルは印象に残りました。
John Mearsheimer
で、Mearsheimerをcheck …
John Mearsheimerは、ガザでのイスラエルの軍事作戦は大惨事であると断言しています。特に一般市民を標的としたテロ攻撃では多数のイスラエル人が殺害されたことは、非道極まりないことだと述べています。その後のイスラエルの対応も極めて過激で、ガザへの全ての食料と水の供給を止め、事実上ガザの住民を飢えさせていると指摘しています。イスラエルはガザへの無差別爆撃を続けており、ガザへの地上軍侵攻の可能性も排除できない状況です。(既に侵攻しています。)この事態は中東全域での軍事的エスカレーションにつながる重大な危険性をはらんでいるとMearsheimerは警告しています。
Mearsheimerは、この危機の根本的な原因は、パレスチナ人に独立した国家がないことにあると主張しています。パレスチナ人はイスラエルの支配下に置かれ、自決の権利を奪われ続けているために反発しているのです。アメリカはイスラエルに対して、パレスチナ国家の承認を迫るほどの十分な圧力をこれまで掛けてこなかったとMearsheimerは批判しています。その結果、パレスチナとイスラエルの二国家共存という解決策は実現不可能な幻想に終わってしまったのです。
Mearsheimerは、イスラエルがガザに地上軍を送り込めば、長期の泥沼状態に陥る大きな可能性があると警告しています。(つまり、長期の泥沼状態に陥る可能性が大になったと解釈しました。) 過激派組織のハマスを完全に排除することは極めて困難であり、仮に排除できたとしても、また新たな過激組織が登場することは避けられないと指摘しています。結局、この紛争は軍事力のみでは解決できず、政治的解決が不可欠なのです。
Mearsheimerは、イスラエルの国内世論は当面の間、ネタニヤフ首相を支持せざるを得ない状況にあると分析しています。しかし、事態が収束に向かえば、この危機の責任を問われネタニヤフと国防相は辞任に追い込まれる可能性が高いと予想しています。1973年の第四次中東戦争でのゴルダ・メイア首相の例がその先例になると述べています。
さらに、Mearsheimerはアメリカがウクライナとガザの問題に深入りすることは、対中国包囲網構築というより大きな課題への注力を弱めることになると指摘しています。大国には外交・安全保障に注げる資源とエネルギーには限界があるのです。ウクライナとガザの事態に忙殺されれば、アジアでの中国包囲網の構築は後回しになってしまいます。
このように、John Mearsheimerはガザ危機の本質を政治的なものと捉え、イスラエルの軍事作戦が事態を悪化させていると批判し、アメリカの対応の誤りを指摘することで、この危機の解決には政治的努力が必要であると訴えています。
感想
国連の「人道的休戦」決議案が採択されたということです。この決議案は法的な拘束力はありませんが、政治的な重みを持っています。また、メディアはしばしば情報を解釈し、煽ったりすることがありますので注意せねばと改めて思いました。ただひとつ確信を持てたのは、これらの米国の対応は、アメリカ大統領選挙 2024に影響するに違いないということです。＋私達の生活に直結するアメリカ大統領選挙2024は 過去ないほどエキサイティングなものになるだろうとも予想しています。
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