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スタバの一杯を我慢して、みんなこの本を買えばいいと思う。

岐阜は美濃加茂、中山道太田宿にある本屋HUT BOOKSTOREさんにお邪魔してきました。とても綺麗で洗練された空間に、こだわりの本がずらりと並ぶ古本&新刊書店。

以前開催された愛知県瀬戸での催し「せとまちブックマルシェ」でもお見かけしたことがあります。

町並みも外観も素敵
お洒落

そのHUTBOOKSTOREさんで今回出会った本はこちらの二冊。

『絵本のなかへ帰る』髙村志保さん/夏葉社、
『台所珈琲の手びき』余白珈琲さん。

『絵本のなかへ帰る』はまだ読めてません…

『台所珈琲の手びき』を読みました。これが何とも味のある素敵なZINEで、たまりません。

背伸びをしない、身の丈に合った、生活の中にある「台所珈琲」の作り方の手引書。

何なのでしょうね、コーヒーについて語る時って、少し背伸びをしてしまうような気がします。

「朝から豆を挽いてコーヒーを飲んでる私、どう?」という感じが醸し出されてしまう…というか。西海岸の風を羽織り始める…というか。自意識過剰でしょうか、私だけでしょうか

私自身はもうコーヒーがないと生きていけない体になっています。しばらく飲めないと、もうダメ。

ドラッグストアやスーパーに売っている、900mlのペットボトルをブラックのまま、水のようにガブガブ飲む生活をしています。

だから正直、コーヒーの味なんて、よく分かっていないんですよね。

ところが先日、豆から挽いたコーヒーを自分で作って飲む機会がありました。それがとっても美味しく感じて、今まで飲んでいたものは一体何だったんだろうと驚いたのです。

すぐにミルとサーバーとドリッパーと豆を購入したものの、いまいち正しい淹れ方が分からず困っていたところに、この『台所珈琲の手びき』との出会いがやってきたわけです。これは運命。

すぐにドリップポットを買いに行きました

とにかくこの手引書に書かれているとおりにやってみる。大事なのは「分量」と「時間」である、らしい。

スケールを準備して、豆の量は25gで、湯は豆の16.5倍の量にあたる412gを用意して、時間は全部で3分間で、アイスコーヒーにしたいからできあがり量の半量の氷を準備して、それから……それから……??

とにかく、量と時間をはかること!
生活感丸出し台所珈琲
どうなのよ…?

ぜんっぜん書かれていたとおりにできませんでした!!

それでも、この本の何がいいって、とにかく優しい。

さて、いざ注ぎ始めると、せっかく頭に入れた話がバラバラになって、さっぱり吹き飛ぶかもしれません。それでよいと思います。ふだんの生活のなかで、何度もくり返すことによって、そのうち自分にとっての「ちょうどいい」が形になることでしょう。自分でつくっていくということが、生き生きとした、穏やかで愉しい時間になることを願っています。その感覚はきっと、生活の細部にも注がれていきます。

『台所珈琲の手びき』余白珈琲

初心者の私がうまくこなせないことなんて、もう既にお見通しされていました。先の先の先を先回りされているわけです。

この本、とにかく滅茶苦茶丁寧にコーヒー作りの説明がされています。それでも慌ててしまうのは、私の不器用さに問題があるわけです。

「分量」は守れましたが、「時間」を守るには繰り返し練習が必要なようです。手際の悪いこと悪いこと。

それなりに美味しいじゃないか

ところが飲んでみると美味しいんですよね。毎日の楽しみがひとつ増えました。

この本、600円(+税)って裏表紙に書いてありますから、スタバの一杯を我慢して、みんなこの本を買えばいいと思う。

自分の生活を豊かに変えてくれる、いい本に出会えました。自分のお店に、いつか置かせてもらいたいなぁ。



↓今度、豆と豆を保存する缶を買おうと思います。

↓余白珈琲さんのnoteです。



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