BUTAKOYA BOOKS |ブタコヤブックス

新刊書店をつくろうとしている夫婦| 現在はとある教育公務員|2023はとよたブックマー…

BUTAKOYA BOOKS |ブタコヤブックス

新刊書店をつくろうとしている夫婦| 現在はとある教育公務員|2023はとよたブックマーケットに出店| 本屋巡りの記録や、読んだ本の感想、本屋開業へ向けての取り組みについて| noteは主に夫が書いています| 図書委員会を担当したことは無い…|

マガジン

記事一覧

香川の本屋を「お遍路さん」してきた話

「四国中の本屋を巡ってやる!」と決めたとき、 「まるでお遍路さんじゃないか」と、ニヤニヤ。 「本屋を巡るお遍路旅」…最高じゃないか。 「巡る・集める・くまなく回る…

「大変混み合っております…」大混雑で本屋を困らせようぜっていう話

「店内大変混み合っておりますので……」 そんなアナウンスを本屋で耳にした。バスや電車の中ではない。本屋だ。まちの本屋がどんどん消滅している現代においては夢のよう…

「2年後にまた会おう」2年間借りられる図書館に泊まってきた話

貸出期間が「2年間」の図書館にお邪魔してきた。 しかもこの図書館、宿泊可能な泊まれる図書館! 置いてある本は「海にまつわる本」ばかりという珍しい図書館! こちら…

note編集部「今日の注目記事」に選ばれたら凄いことになった

ゔあーゔぁーとスマホがうるさい!と思ったら…これである。 なんと!! 「泊まれる本屋 まるとしかく」さんについて書いた記事が「note編集部の今日の注目記事」に選ばれ…

パジャマで行ける本屋さんが四国にあったっていう話

ホテルの風呂上がりに行く売店感覚で、本屋に行ける宿。 夜、子供を寝かしつけた後、本屋に忍び込める宿。 子供をブランコに任せ、親は本屋でじっくり本を選べる宿。 朝…

深夜2時半に書き殴った、どうでもいいお話を聞きなさい。

「お話を聞きなさい!」 なんて恥ずかしいセリフを堂々と叫んじゃうお仕事なんて教員ぐらいなもんだろう。教員が使う伝家の宝刀「お話を聞きなさい」。世の皆様が血の滲む…

「偏愛」「夢中」「没頭」でいっぱいの人生は、とても豊かだと思う。

「岐阜駅本の市」にて出会った、こちらの本を読んだ。 アルパカのイラスト雑貨の製作も手掛ける著者なめみそさんがアルパカを愛したきっかけや、アルパカが日本に浸透して…

読んでいる数分の間だけでも、ほんのちょっと心が落ち着く本。

「あけましておめでとうございます。」 と、タイトルだけ書いたnoteの下書きが残っていた。あぁ、随分と長い時間、発信をサボっていた。 最後の更新は去年の大晦日。実に…

2023年 本屋巡りの記録

今年が終わる。1年間の本屋巡りを振り返ってみようと思う。実にたくさんの本屋を訪れた。 1月 七五書店、まさかの閉店事の始まりは、1月の七五書店さんの閉店から。 …

「全員がそうだと思うなよ?」ということが言いたい。

本屋で本を買う時にまず目に入る「帯」。売る側としては何とかして消費者に手に取ってもらえるよう、あの狭いスペースにあの手この手を加えて、魅力ある商品に仕立て上げよ…

BUTAKOYABOOKS関西出張記

先週、1泊2日で関西方面に出張へ行った。ただの買い物旅行だ。家族4人が行きたいお店に、とにかく買い物に行く旅だ。時間も経ってしまったので、ダラダラと写真を中心に…

やりたいことを「口に出す」って凄いんだ、と最近よく思う。

#わたしの旅行記 原付バイクで日本一周に出たことがある。それから15年が経った。その後も、乗り物を変えて、九州を走り回ったり、北海道を走り回ったりしてきた。家族…

【ブックマーケット出店への道⑥】次回も出たい。出店レポート2/2

ダラダラしていたらもう一週間が経ってしまった。 前回1/2の記事👇では自分たちのことを書いた。 今回2/2の記事では、自分たち以外のお店について書きたいと思う。 …し…

【ブックマーケット出店への道⑤】ついに本番当日。出店レポート1/2

先日の日曜日、とよたブックマーケットにて、生まれて初めて人様に本を売るという体験をすることができた。めいっぱい楽しんだ結果、疲れ果て、あれからもう二日も経ってし…

【ブックマーケット出店への道④】いよいよあと一週間。当日が楽しみだ。

いよいよとよたブックマーケットまで、あと一週間。初の出店、準備も佳境に入ってきた。やり残していることがたくさんある。まず、2つ目の本棚を完成させる。電動ドライバ…

皆もすなるトイレ作文といふものを、私もしてみむとてするなり。

「先生、トイレ」 「先生はトイレじゃありません」 何という無駄なやり取りだろうか。このやり取りを耳にする度に私は、『キン肉マン』に登場する、身体が便器の超人「ベ…

香川の本屋を「お遍路さん」してきた話

香川の本屋を「お遍路さん」してきた話

「四国中の本屋を巡ってやる!」と決めたとき、
「まるでお遍路さんじゃないか」と、ニヤニヤ。
「本屋を巡るお遍路旅」…最高じゃないか。

「巡る・集める・くまなく回る」ことに興奮する私のような人間には「四国八十八か所お遍路の旅」は憧れの大冒険。パンパンに膨れ上がった私の煩悩コレクションは、いつか四国の大地で払い清める必要がある。

それを本屋巡りと掛け合わせることができちゃうなんて!と、一人、勝手に

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「大変混み合っております…」大混雑で本屋を困らせようぜっていう話

「大変混み合っております…」大混雑で本屋を困らせようぜっていう話

「店内大変混み合っておりますので……」

そんなアナウンスを本屋で耳にした。バスや電車の中ではない。本屋だ。まちの本屋がどんどん消滅している現代においては夢のようなセリフである。

ここは文学のまち愛媛県松山市。言わずと知れた夏目漱石『坊っちゃん』の舞台。そんなまちの一角にたたずむ素敵な本屋「本の轍」さんにお邪魔した。

二郎系ラーメン屋ではない。本屋だ。
でもね、この日、確かに聞いたの。
「店内

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「2年後にまた会おう」2年間借りられる図書館に泊まってきた話

「2年後にまた会おう」2年間借りられる図書館に泊まってきた話

貸出期間が「2年間」の図書館にお邪魔してきた。

しかもこの図書館、宿泊可能な泊まれる図書館!

置いてある本は「海にまつわる本」ばかりという珍しい図書館!

こちらは、香川県はさぬき市「うみの図書館」。
四国の本にまつわる場所を、家族4人で巡る旅の途中で宿泊した。

図書館で本を借りるとき、貸出期限が「2週間」ならば、2週間でどれ読もうかな、どれだけ読めるかなって、近い未来を想像して本を手に取る

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note編集部「今日の注目記事」に選ばれたら凄いことになった

note編集部「今日の注目記事」に選ばれたら凄いことになった

ゔあーゔぁーとスマホがうるさい!と思ったら…これである。

なんと!!
「泊まれる本屋 まるとしかく」さんについて書いた記事が「note編集部の今日の注目記事」に選ばれたのであった!えらいこっちゃの大騒ぎ!

「あなたの記事が話題です!」だと…?
これまでの記事のアクセス状況は、大体150ビュー程度だった我がnote。

これが…。

こう!である。30倍以上も読まれている。完全に「今日の注目記事

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パジャマで行ける本屋さんが四国にあったっていう話

パジャマで行ける本屋さんが四国にあったっていう話

ホテルの風呂上がりに行く売店感覚で、本屋に行ける宿。

夜、子供を寝かしつけた後、本屋に忍び込める宿。

子供をブランコに任せ、親は本屋でじっくり本を選べる宿。

朝、起きてすぐに、本屋でコーヒーが飲める宿。

おい!世の本(屋)好きの皆々様方!そんな楽園が四国にあるぞ!渡れ!瀬戸大橋!明石海峡大橋!!しまなみ海道!!!

徳島県は美馬市脇町にある泊まれる本屋さん、まるとしかく。こちらに家族4人で

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深夜2時半に書き殴った、どうでもいいお話を聞きなさい。

深夜2時半に書き殴った、どうでもいいお話を聞きなさい。

「お話を聞きなさい!」

なんて恥ずかしいセリフを堂々と叫んじゃうお仕事なんて教員ぐらいなもんだろう。教員が使う伝家の宝刀「お話を聞きなさい」。世の皆様が血の滲む思いで自身の魅力を発信して、なんとかして人様に振り向いて話を聞いてもらおうと努力をしている中、いまだに

「私の話を聞きなさい!」

なんて言っちゃっている。そんなもん横山剣しか許されねえよ!

昔と違って今の子どもたちは、インターネット

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「偏愛」「夢中」「没頭」でいっぱいの人生は、とても豊かだと思う。

「偏愛」「夢中」「没頭」でいっぱいの人生は、とても豊かだと思う。

「岐阜駅本の市」にて出会った、こちらの本を読んだ。

アルパカのイラスト雑貨の製作も手掛ける著者なめみそさんがアルパカを愛したきっかけや、アルパカが日本に浸透していく過程など、とにかくまるっと一冊、「アルパカとわたしのこと」について、詳しく書かれている。

noteの内容をまとめた本とのことで、本の一部分は著者なめみそさんのnoteで読むこともできる。

『アルパカに魅入られたデザイナーの偏愛エッ

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読んでいる数分の間だけでも、ほんのちょっと心が落ち着く本。

読んでいる数分の間だけでも、ほんのちょっと心が落ち着く本。

「あけましておめでとうございます。」
と、タイトルだけ書いたnoteの下書きが残っていた。あぁ、随分と長い時間、発信をサボっていた。

最後の更新は去年の大晦日。実にこの2ヶ月、どよ〜んとした空気の中にいた。何か特別問題や事件があるわけではない。自分の周りだけ、自分の頭の中だけ、勝手にどよ〜んとしている。ずっと猫背。何か、いらぬことを考えすぎてしまっている。

『「考えすぎない」人の考え方』という

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2023年 本屋巡りの記録

2023年 本屋巡りの記録

今年が終わる。1年間の本屋巡りを振り返ってみようと思う。実にたくさんの本屋を訪れた。

1月 七五書店、まさかの閉店事の始まりは、1月の七五書店さんの閉店から。

この衝撃的な事件をきっかけに、本格的に本屋巡りを始めることに。

2月 本・ひとしずく、カクカクブックス、メルヘンハウス2月には、ひとしずくさんやカクカクブックスさんへ初めてお邪魔した。

このあと何度も訪れることになる。

絵本のメル

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「全員がそうだと思うなよ?」ということが言いたい。

「全員がそうだと思うなよ?」ということが言いたい。

本屋で本を買う時にまず目に入る「帯」。売る側としては何とかして消費者に手に取ってもらえるよう、あの狭いスペースにあの手この手を加えて、魅力ある商品に仕立て上げようと工夫をこらしている。

オールナイトニッポンリスナーの私としては、帯に「オードリー若林正恭氏推薦」「佐久間宣行氏推薦」なんて書かれちゃうと、すぐ飛びついちゃう。若林正恭氏による帯がついた『暇と退屈の倫理学』なんて、めちゃくちゃ面白かった

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BUTAKOYABOOKS関西出張記

BUTAKOYABOOKS関西出張記

先週、1泊2日で関西方面に出張へ行った。ただの買い物旅行だ。家族4人が行きたいお店に、とにかく買い物に行く旅だ。時間も経ってしまったので、ダラダラと写真を中心に紹介したいと思う。

OURHOME1軒目は妻が大好き、暮らしとオリジナルウェアのお店OURHOMEさん。

どこからどう見てもなんとまあオシャレ。どこからどう見てもおじさん丸出しのわたしは、入店するのに緊張してしまった。この日はオーナーの

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やりたいことを「口に出す」って凄いんだ、と最近よく思う。

やりたいことを「口に出す」って凄いんだ、と最近よく思う。

#わたしの旅行記

原付バイクで日本一周に出たことがある。それから15年が経った。その後も、乗り物を変えて、九州を走り回ったり、北海道を走り回ったりしてきた。家族ができてからは、その手のたぐいの、乱暴な「旅」は諦めていた。

しかし、沢木耕太郎さんの「旅する力 深夜特急ノート」を読んでひどく感動し、この夏、無理矢理、家族4人で九州一周自動車旅行に出た。「旅に教科書は無い。自身の教科書を作り上げるし

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【ブックマーケット出店への道⑥】次回も出たい。出店レポート2/2

【ブックマーケット出店への道⑥】次回も出たい。出店レポート2/2

ダラダラしていたらもう一週間が経ってしまった。
前回1/2の記事👇では自分たちのことを書いた。

今回2/2の記事では、自分たち以外のお店について書きたいと思う。

…しかし。当日は本当に周りを見る余裕がなかった。自分たちのお店を仕切るので精一杯。本当は、魅力たっぷりな他のお店も時間を掛けて楽しみたかったが、早々と飽きてしまった息子の散歩に付き合いがてら、ちょこっと覗いてみる…ことくらいしかでき

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【ブックマーケット出店への道⑤】ついに本番当日。出店レポート1/2

【ブックマーケット出店への道⑤】ついに本番当日。出店レポート1/2

先日の日曜日、とよたブックマーケットにて、生まれて初めて人様に本を売るという体験をすることができた。めいっぱい楽しんだ結果、疲れ果て、あれからもう二日も経ってしまった。今も余韻に浸っている。

ごちゃごちゃ感想を書こうと思ったが、この一言に尽きる。
いぃ~や、楽しかった!!

楽しかったのだ。我々夫婦共にとにかく楽しんでいた!年を取れば取るほど感動することは減るもので、旅行に行っても美味しいものを

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【ブックマーケット出店への道④】いよいよあと一週間。当日が楽しみだ。

【ブックマーケット出店への道④】いよいよあと一週間。当日が楽しみだ。

いよいよとよたブックマーケットまで、あと一週間。初の出店、準備も佳境に入ってきた。やり残していることがたくさんある。まず、2つ目の本棚を完成させる。電動ドライバーがあればもう何だって作れる気がしちゃう。

そして値札つけ。本屋憧れ野郎としては、どうしても「スリップ」を使ってみたかった。これを抜き取って管理したい。そんで何か輪ゴムとかでまとめておいてそれを眺めてうっとりしたい。そう、わたしはしっかり

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皆もすなるトイレ作文といふものを、私もしてみむとてするなり。

皆もすなるトイレ作文といふものを、私もしてみむとてするなり。

「先生、トイレ」
「先生はトイレじゃありません」

何という無駄なやり取りだろうか。このやり取りを耳にする度に私は、『キン肉マン』に登場する、身体が便器の超人「ベンキマン」を思い出す。頭上にとぐろを巻いた大便を乗せた、体全体が和式便器の形をしているとんでもない超人だ。「恐怖の便器流し」という、敵を自身の身体の和式便器でどこかへジャーっと流してしまう恐ろしい必殺技をもっている。

このタイプのやりと

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